2009年08月10日

発見 ! 、,江戸東京野菜の本田ウリが、足立の農家で栽培されていた。


8月6日、東京都農林総合センターの山岸明さんから、都農林水産振興財団農業振興課に電話が入った。
山岸さんには、4月に江戸川分場で「小松菜のシンポジウム」が開催された時にお世話になっていて、何かと思ったが、「大竹さん、マクワウリが見つかったよ! 」と云うもの。



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話を伺うと、足立区興野の花農家・内田和子さんから電話があって、江戸川分場のマクワウリの種を分けてくれと云うもの。

詳しく伺うと、内田家では、昔からマクワウリを自家用に栽培してきて、同じ品種の種を採種してしてきたことから、このままでは、タネが純粋に近づき、不稔の症状がおこるのではないかとの心配から電話をしてきたと云うもだった。

この事から、8日(土)、早速、車を飛ばして、内田さんのお宅に伺った。


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posted by 大竹道茂 at 09:07| Comment(1) | TrackBack(0) | 江戸のマクワウリ各種

2009年08月01日

【8月号】 江戸東京野菜に取り組む生産者たち


平成19年の正月、農文協の鈴木部長(当時「季刊・うかたま」編集長)から「東京の農業の実力を知らしめ、東京の地産地消の象徴として江戸東京野菜の本を書かないか」との相談があった。「江戸東京ゆかりの野菜と花」(農文協)が絶版となった後、わかりやすい紹介本がほしいとの要望が寄せられていることも知っていたので、引き受けることにしたが、鈴木部長は、物語篇(著書)と図鑑篇(監修)の二冊を同時に発行したいと云うことだった。
 「江戸東京野菜 図鑑篇」 (9月中旬 農文協から刊行予定)

この本では監修を担当したが、カメラマンと編集者を引き連れて江戸東京野菜の栽培に取り組んでいる旧知の代表的生産者を取材した。

かつて都市には農地はいらないという政策が押し進められ、農地の宅地並み課税に都市農業者は反対してきた。都市に農地が必要なんだと、都市の中で果たす農業の役割を一つひとつ訴えてきた生産者たちを、30年ぶりに畑にたずねてみると、そこでは、農地を守り生産に励む懐かしい笑顔が手を休めて迎えてくれた。               
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この本では24人の生産者と17品種を紹介している。訪れてあらためて思ったのは栽培が難しく、大量生産に向かないと消えていく運命にあった江戸東京野菜をつくり続け、あるいは復活させた生産者の心意気の高さである。江戸時代から続く伝統を消してなるものかと、個性ある野菜たちを自分の姿に重ね合わせて栽培に取り組んでおられた。生産者が手にした野菜たちは、「お見事!」という言葉しか浮かばない綺麗な姿形をしている。そうした「いい仕事をしている」生産者とともに江戸東京野菜の姿を図鑑として一冊の本にまとめることができた。読者は、東京にもこんな個性豊かな伝統野菜があったのかと目を見張るに違いない。そして本書は、生産者&JA・研究者・市場・料理人が一体となって江戸東京野菜をもり立て、東京の地産地消を推進するための基本文献となるはずである。書店に並んだ折には是非お買い求めいただきたい。