2010年12月16日

「里帰りした三河島菜」が順調に生育、鍋物に美味い。


江戸時代の漬菜と云えば三河島菜だ。

この三河島菜、明治初年に導入された白菜が昭和の初めに普及すると、漬菜は白菜にとってかわられ、三河島菜は栽培されなり、今では三河島菜のタネも無く、絶滅したと云われていた。
数年前、仙台の伝統野菜の販売をされている今庄青果の庄子泰浩専務と親しくなり、仙台伝統野菜の詰め合わせや資料を送っていただいたことがあった。

その中に、仙台芭蕉菜が入っていて、資料には、仙台芭蕉菜は三河島菜だとの記述があったことから、急に身近なものと感じていた。
同社のホームページにも、そのことは、掲載されている。


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クリックすると背後に栽培中の三河島菜。

今年の、6月だったか、宮寺光政さんと一緒に、野口種苗に野口勲さんを訪ねた折、仙台芭蕉菜の絵袋があったので購入して、宮寺さんに大きく作ってくれるように頼んでいた。


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2010年12月15日

西早稲田て発見したミョウガ邸から根をいただいてきました。



早稲田ミョウガに関しては、当ブログの左の「カテゴリ」に「早稲田ミョウガ」としてまとめてある。

早稲田ミョウガの捜索は、これまで5回行われたが、8月21日に、大正時代初めからお住まいのお宅で、昔から自生しているというミョウガを発見した。

このことは、当日の夜7時のNHK「 ニュース7 」で、報道された。

11月2〜3日の東京都農業祭では、ミョウガの発見までの経過等について、報告する場を設けるなど、早稲田ミョウガに興味もった方々が集まった。


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ミョウガをクリックすると葉が枯れすっきりとした、西早稲田のミョウガ邸の庭。

その後、西早稲田のミョウガ邸には、12月になってミョウガの葉が枯れてからいただきに来る、と約束をしていたが、ミョウガ栽培をしていた井之口喜實夫さんの都合がついたので、ミョウガの根をいただきに伺った。

ここでは、西早稲田のミョウガ邸としているのは、名前は公表しないと云う約束で協力をいただいているからで、色々な方が訪ねると迷惑がかかるからだ。






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2010年12月14日

小金井市の農業後継者たちが、関東甲信越大会を勝ち抜く。


JA東京むさし小金井地区青壮年部は、先に行われた、東京都の活動実績発表で、東京都代表に選ばれたが、このほど、埼玉県で開催された関東甲信越大会で最優秀賞を受賞、全国大会への出場が決定した。


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クリックすると小金井市の農業後継者達、この他にもいるんです。

小金井地区青壮年部(発表・大久保勝盛)は、『都市農業の新たなる道〜コラボレーション』で、お江戸・日本橋で展開している「にほんばし江戸東京野菜プロジェクト」の主催社・月刊日本橋とのコラボレーションに積極的に協力して、老舗の店先で行う伝統野菜の栽培を指導したり、日本橋祭りで、都市農業の理解を深めてきた。

 時あたかも環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)問題が浮上している時だけに、都市側住民とのパイプを構築し、さらにコラボの展開は、都心部の住民に農業への魅力や、重要性の理解を促す活動だけに、高い評価をいただいたようだ。


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2010年12月13日

飛騨から「宿儺かぼちゃの里の食文化にふれてみよう」のご案内が届く。



10月2日の野菜の学校「飛騨野菜」で、講師をされた、中西文信氏から、メールが届いた。

 このたび宿儺( すくな )かぼちゃ研究会が、宿儺かぼちゃと飛騨の文化について理解を深めていただくツアーを企画しましたというのだ。

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チラシをクリックする。


高山市HPでも全面バックアップのようで観光情報HPにも掲載されている。


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2010年12月12日

日本橋・常盤小学校においての家庭教育に関する学習会報告 酒井文子さんの『伝統野菜を取り入れた食育』

今年の5月に、このブログでも紹介したが、日本橋の伝統校・中央区立常盤小学校の飼育栽培委員(担当教員・坂本瞳先生)の生徒さんが伝統野菜の寺島ナスの栽培を行ったが、浅見紀久江副校長先生から沢山収穫できたと、報告をいただいていた。



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写真をクリック。東京都選定歴史的建造物に指定されている伝統校。

11日に、〜江戸東京野菜の楽しく、美味しく、おもしろい食育〜  として、食育・野菜料理コーディネーターの酒井文子さん( 江戸東京野菜料理研究家 / 野菜ソムリエ )が、同校生徒のお父さん、お母さんを対象に学習会を行った。



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posted by 大竹道茂 at 00:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 小・中・高 食育の取組

2010年12月11日

東京の伝統野菜を料理する「江戸野菜ワークショップ IN 多摩」の募集が始まった。

「江戸野菜ワークショップ」事務局では、かねてから計画をしていた、東京の伝統野菜を料理から学ぶ、ワークショップを東京ガス鰍フ協賛により、東京ガス多摩ショールームを会場に開催することになった。


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チラシをクリック、拡大してご覧ください
この企画、毎回、江戸東京野菜の料理研究家・酒井文子さん(食育・野菜料理コーディネーター)が旬の野菜を使って料理する。

今月中に申し込むことが必要で、詳細は「江戸野菜ワークショップ」事務局03-3261-7756へ、そして申し込みは FAX  03-3222-7798まで
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2010年12月10日

TOKYO MX テレビがお正月特集で、石原都知事が「とうきょう特産食材」を食べる。



11月末に、東京シティー青果から、仲買からの注文で、江戸野菜をそろえたいから江戸東京野菜の集荷を手伝って欲しいと連絡をもらった。

なんでもテレビの特集番組で、有名料理店が江戸東京野菜を料理して、ゲストが食べるという企画があるという。

その程度の情報だったが、この時期だから、練馬ダイコン、大蔵ダイコン、亀戸ダイコン、伝統小松菜、シントリ菜、金町コカブ、馬込三寸ニンジンなど何でもあるから、大丈夫だと伝えておいた。


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6日、ミクニマルノウチの広報 前田 亮子さんからメールをもらった。

それで、話がつながった。

ミクニマルノウチをはじめ、日本橋「ゆかり」や人形町「玉ひで」など、東京の食材を使ってくれているお店からの注文だったようだ。



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posted by 大竹道茂 at 06:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 出版物・メディヤ等の紹介

2010年12月09日

江戸近郷から農産物を運んだ中川と小名木川の合流地点、中川船番所跡に行ってきた。

「エコックル江東」で江戸東京野菜のお話をした後、せっかくここまで来たのだからと、5月末に、中川船番所を訪ねたことがあっが、先日、再び、今度は対岸を訪ねた。

小名木川と中川とが交差するこの地に「中川口船番所」が、寛文元年(1661)に設けられた。

そもそも小名木川は、徳川家康が江戸に居城をおくにあたって、行徳の塩を江戸に運ぶために隅田川と中川を結ぶ運河を開削した。

中川船番所は江戸と関東各地を結ぶ河川に設けられた関所の一つで。



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クリックすると隅田川に注ぐ小名木川には万年橋がかかり、橋の北側に正保4年(1647)、川船番所が設けられていた。隅田川に架かるのは清洲橋。

これら番所では、「入り鉄砲に出女」を取り締まっていた。

その後、明暦の大火、いわゆる振袖火事で江戸市中が類焼したことや、小名木川流域の宅地化などから、寛文元年(1661)に中川と小名木川が合流するこの地に移して、「中川船番所」とした。
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posted by 大竹道茂 at 07:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 農のある景観と環境

2010年12月08日

第三回 野菜の品種別調理特性検討会は、ダイコンだった。



野菜と文化のフォーラムでは、この程、第三回 野菜の品種別調理特性検討会として「ダイコン」をテーマに、女子栄養大学 駒込校舎 で開催した。


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江戸東京の伝統野菜としてタネが残されているのは、練馬ダイコン、大蔵ダイコン、亀戸ダイコン、東光寺ダイコン、高倉ダイコン、志村みの早生ダイコン等があるが、今日ではすっかり青首系ダイコンに市場を席巻されてしまった。

今、ブリーダーの皆さんによって、新しいダイコンが次々に生まれている。

写真をクリックすると上・北京水大根、紅しぐれ大根、下・ビタミン大根(以上トーホク交配)、レディサラダ(JA三浦市)

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posted by 大竹道茂 at 06:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 野菜と文化のフォーラム

2010年12月07日

第8回「野菜の学校」なにわ(大阪)の伝統野菜・地方野菜


今回は、なにわの野菜だ。
食べ物は何処から来たのか、例えば人参はアフガニスタンが原産地、赤いのがあり、黄色いのがあり、紫のがあり、色のつかないのがあり、これらがヨーロッパからアメリカに伝わった。

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一方、東洋系の人参はシルクロードを経て、中国に伝わり、そして金時ニンジンなどは16世紀ごろに日本に伝わってき人参。大阪では木津、難波に伝わった。





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posted by 大竹道茂 at 06:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 野菜と文化のフォーラム

2010年12月06日

恒例の「第4回 練馬ダイコン引っこ抜き競技大会」が盛大に開催され、 熱戦が繰り広げられた。



練馬ダイコン引っこ抜き大会は今年で4回を迎えるが、忘れられていた練馬ダイコンを改めて、全国に広める大会として、年々大会参加者が増えている。

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クリックすると大会資料 

練馬大根は、徳川五代将軍綱吉が、下練馬村の農家に大根の生産を命じたのが始まりとされ、関東ローム層に堆積した、クロボクと言われる粒子の細かい火山灰土と品質がマッチして、良質の大根が生産された。
その後も練馬の地を中心に栽培され、改良を重ねて、漬物用に、煮物用にと消費されてきた。
 しかし、干ばつやモザイク病の発生などにより大根の生産が減少し、戦後は代わってキャベツ生産が増加した。
 それでも、篤農家が練馬大根の種を守り続け、平成元年から始まった練馬大根育成事業により、練馬大根は復活を果たした。



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posted by 大竹道茂 at 05:47| Comment(2) | TrackBack(0) | 粋な江戸っ子は白首大根

2010年12月05日

「群馬直美の江戸東京野菜講座」第二回は1月29日に決定


NPO法人ミュゼダグリが開催する、葉画家の群馬直美先生による「江戸東京野菜講座」は、森の食農学校・スマイル農園・スマイルキッチンで開催しているが、その第二回は1月29日に決定、募集が始まった。

群馬先生は現在、家庭画報に連載し、12月10日からは個展なども予定されている人気の葉画家。


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クリックすると群馬先生も描く

ここでは、11月20日に開催した第一回の模様を紹介する。

 第一回講座は、亀戸ダイコンの葉を描くということで、まずはじめに皆さん群馬先生から実物大野菜の描き方の基本的指導を受けた。



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posted by 大竹道茂 at 04:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 大学・NPO等の活動

2010年12月04日

小平の当間隆さんの畑で、滝野川ゴボウの出荷が始まった。


小平の宮寺光政さんの江戸東京野菜の栽培グループに、当間隆さんがいる。

小平市東部の大きな農家だが、農地は東京街道から錦城高校脇を新青梅街道に向かって短冊形に伸びている、武蔵野の典型的な農地形態だ。


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当間さんはUターンの農業後継者だが、パプリカの栽培が得意で、色とりどりのパプリカは、ミクニ・マルノウチをはじめレストランからの需要が多い。

また、これまで、伝統野菜については、宮寺さんから頼まれる形で、品川カブなどの栽培にも取り組んできたが、今年から滝野川ゴボウの栽培に取り組んでいるようだ。


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posted by 大竹道茂 at 06:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 江戸東京野菜と生産者達

2010年12月03日

品川カブで町興し、北品川本通り商店会ですくすくと育つ。       12月12日は収穫祭で「品川汁」が振舞われる。



品川区の北品川本通り商店会は、旧東海道の品川宿。
青果商の大塚好雄さんは、御存じ、同商店街の「品川カブ』による町興しの仕掛け人だ。

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品川カブは品川ブランドで、ケーキになり、饅頭になり、餃子になり、そして大きな葉も美味しいところから、「品川宿 品川カブの一本漬け」として販売もしている。

これらの活動によって、外国から視察団も訪れている。

今年の夏、新たな取り組みとして商店街にプランターがおかれた。
このプランター、福島県の森林組合から間伐材のキットで25個を購入したもので、一箱で4〜5本の品川カブを育てようというもの。




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2010年12月02日

オテル・ドウ・ミクニ25周年企画 〜ミクニの地産地消・東京を食べるディナー 冬編 〜、が開催された。



オテル・ドウ・ミクニ25周年企画 〜ミクニの地産地消・東京を食べるディナーは、5月27日に春の食材を料理して開催されたが、11月30日、冬編が開催された。

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毎回、その時のお客さんに合わせて、パワーポイントを作って行くが、
今回は、イントロで、三國シェフがフランス共和国農事功労章オフィシェを授章したことや、「ミクニ・マルノウチ」での祝賀会の模様も紹介した。

ジョエル・ロブションがお祝いに駆けつけてくれたことや、日頃からシェフは生産者を大切にしていて、当日も何人も招かれたことなども映像で紹介を行った。


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2010年12月01日

平成23年度版「江戸東京野菜暦」が刷り上がる

江戸時代から続く伝統野菜をご案内。
これさえあれば365日、野菜通。の平成23年度版「江戸東京野菜暦」が今年も関係者の協力で刷り上がった。

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この暦は、江戸東京野菜の「おたく」なら、垂涎もののアイテム。

昨年、東京中央青果鰍フ石川勲社長の発案と支援で「月刊日本橋」から発刊されたが。

今年も23年度版として刷り上がった。
暦には、江戸時代から昭和までにできた品種の代表的なものが描かれ、一品ごとに解説もある。
また、「江戸東京野菜にまつわるイベント」も掲載されている。


「月刊日本橋」、
協賛:東京中央青果株式会社
・東京シティ青果株式会社
・江戸東京野菜普及推進連絡協議会。
監修:江戸東京・伝統野菜研究会。

お問い合わせ 「月刊日本橋」 03-6202-1221 齊藤。
  「江戸東京野菜普及推進連絡協議会」 03-3549-9170 西口。

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