2011年01月30日

今話題の江戸東京野菜「下山千歳白菜」昔通りの方法で栽培  下山繁雄さん(世田谷区)

 世田谷区の京王線千歳鳥山駅から北へ1`ほどの畑で、この時期ひと際目を引くハクサイが栽培されている。重さが5.6`にもなる「下山千歳白菜」だ。下山繁雄さん(68)が栽培している。


shimoyama.png

「下山千歳白菜」を持つ下山さん(世田谷区で)

作出したのは5年前に他界した繁雄さんの父、義雄さん。

明治時代後半にハクイのウイルス病や軟腐病が広まり、農家が大きな被害を受けた中、試行錯誤を繰り返し改良した。

病気の強さから1953年に種苗登録され、作出者の下山さんの名と、当時地域一帯が「千歳村」と呼ばれていたことから「下山千歳白菜」の名がついた。一時は姿を消したが、98年に地元市民グループの声で復活に至った。

通常のハクサイの2、3倍になる「下山千歳白菜」は、倍の作幅をとる。8月に畑に直播(ちょくは)をし、3回ほど間引きし5、6回の追肥を行う。

ケヤキの葉に油かすや魚ふんを混ぜ、発酵させた堆肥などを使っている。

「下山千歳白菜だけは父親の作ってきた通り、昔通りの方法で栽培しています」と繁雄さん。
                   
(東京中央=出竹優子特別通信員)


この記事は、日本農業新聞1月5日「とうきょう版」掲載されたもので、日本農業新聞、通信員の了解を得て、JA東京中央会の協力により掲載。
当ブログでは、「江戸東京野菜はここで買えます」で紹介。
posted by 大竹道茂 at 21:15| Comment(1) | TrackBack(0) | 江戸東京野菜と生産者達

「農の生け花愛好会・東京グル―プ」の新年稽古初めに会員が集まる。



「農の生け花愛好会・東京グループ」では、この程、東京都農林水産振興財団講堂で、今年初めてのお稽古を実施した。

1-1 05.jpg


「農の生け花」は故横井友詩枝さん(故横井利直・東京農大教授の妻)が創案したものだと云うことは、当ブログでも紹介している。

続きを読む
posted by 大竹道茂 at 00:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京の農業と農業者達