2014年01月12日
「第2回 伝統野菜は長老に聞け!」を澤地先生にお願いした。
昨年の8月に「伝統野菜は長老に聞け!」として、植松敬先生(90歳)にお願いして、大蔵大根と下山千歳白菜の講演をしてもらったが、参加された皆さんからは好評だった。
第2弾を開催して欲しいとの希望が多かったが、このほど、元東京都農業試験場参事研究員の澤地信康先生にお会いして、講師の依頼をさせていただいた。
澤地先生は、杉並区桃井にお住まいなので、JRの西荻窪駅の改札で待ち合わせをして、江戸東京野菜を初め、東京の野菜にこだわって料理してくれている、Re:gendo –りげんどう-。にお誘いした。
澤地先生は、平成元年にJA東京中央会が「江戸東京・ゆかりの野菜と花」(農文協)の編纂に取り組んだ時の委員のお1人で、私が師匠と仰ぐ方だ。
澤地先生とは、平成元年から「江戸東京・農業名所めぐり」(農文協)を出版した平成14年まで、何かとご指導を戴いた。
先生は、平成9年には「東京うど物語」を共著で書いている。
しかも、現在も自宅で野菜や果樹の栽培を実践していて、時間が足りないんだと話しておられた。
第2弾「伝統野菜は長老に聞け!」の申し込みはこちらから。
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2014年01月11日
「農」のある暮らしづくりアドバイザー派遣事業の紹介
(一財)都市農地活用センターで、「「農」のある暮らしづくりアドバイザー派遣事業」を創設したので「農業者や都市住民の皆様からのご依頼を募集中です」というパンフレットを戴いた。
従来、宅地予備軍とみなされがちだった都市農地だが、人口の減少、少子・高齢化の進展、さらに環境に対する市民意識の変化等、社会環境が大きく変化する中、環境保全、防災、福祉、食育等、都市農地が様々な領域で果たしている多面的な機能が注目されるようになっている。
同センターでは、都市農地を保全しつつ活用する取組みの、社会的重要性が増している現状から、平成25年度農林水産省「農」のある暮らしづくり交付金により、同アドバイザー派遣事業を創設・運営していて、
これらは、25年度、26年度 農林水産省の同交付金により全国支援事業として実施しているという。
上のパンフレットをクリックする
【テーマの例としては】
〇農業体験農園の開設
○高齢者施設への園芸療法の導入
○水田を利用した市民イベント
〇農家と学校が連携した食育の取り組み
○空き農地を活用したデイサービス
○マンションの空地を利用した菜園作り
○地域交流機能を取り入れた直売整備
〇農を楽しむサービス付き高齢者住宅
○団地周辺の空き農地を活用した生きがい就労 等とあるが
2月6日には、都市農地活用・保全の最前線に学ぶ
として「平成25年度 農地活用実践ゼミナール」
が予定されている。
先日、同センターの佐藤啓二常務理事が、都立農芸高校での講演に来ていただいたが、このほど、「伝統野菜や、江戸東京野菜による食育」についても、「農家と学校が連携した食育の取り組みの派遣事業」に含めていただくことになった。
同センターでは各県での活用を期待している。
2014年01月10日
「はいから」の新年号に「野菜を買いに行こう!」と品川の青果商「マルダイ大塚好雄商店」が掲載された。
「はいから」の新年号に「野菜を買いに行こう!」と品川の青果商「マルダイ大塚好雄商店」が掲載された。
江戸野菜が揃う珍しい八百屋「マルダイ大塚好雄商店」が掲載された。
大塚さんは、品川カブを通して北品川の商店街を活性化しようと取り組んでいる品川カブの第一人者。
誌面では、固定種と交配種の違いを述べて、種を後世に伝えるのが重要とも述べていて、ただの八百屋ではない。
「地元の小学校で子供たちに品川かぶの栽培を指導し品評会を開くなど、地域活性の活動に努めています。」とある。
江戸東京野菜の商品開発「内藤トウガラシ入り粗挽きウインナー」は美味い。
江戸東京野菜を使っての商品開発が進んでいる。
墨田区東向島の菓子遍路「一哲」「寺島なす羊羹かん」
「七福神漬」が、東京家政大学で作られ、、
銀座若菜のお漬物「江戸から東京 冬野菜のお漬物」、
JA東京みどりが「金町小かぶドレッシング」
さらに、「最中のお吸い物」と、紹介してきた。
暮れに、読売新聞が”東京菜時記”として、江戸東京野菜を連載してくれたが、「内藤トウガラシ」では、「年明けには内藤トウガラシブランドのハムとソーセージがお目見えする予定だ。」とあった。

そんなソーセージが届いた。
上の写真をクリックする
「内藤トウガラシ入り粗挽きウインナー」としてあった。
電子レンジで、加熱してから戴いたが、内藤トウガラシの辛さから分量は試作を重ねたようで辛味が程よく、後を引く美味しさだった。
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2013、第17回 東京「農」の風景・景観コンテストの事例集が出来上がった。
東京「農」の風景・景観コンテストは、平成9年度(1997)から始まったが、都市には農地が必要だと地域として保全し、時代に伝えていこうと継続されている。
上の画像をタップする
6「ハウス増やし、次世代に残す小金井の畑」の高橋健太郎さんは、伝統小松菜や、馬込半白キュウリの栽培をしている。
7「江戸中期からの歴史歴史感じる本木町の花ハス」の横井浅雄さんの蓮田は、足立区の内田さんのお宅に行く時に通る。
9「農業の楽しさ、大切さを伝える 日野市東平山の農業体験農園「コバサン農園」」の小林和夫さんは、日野産大豆プロジェクトを推進していて、当ブログで紹介している。
2014年01月09日
「みのーれ立川」に、「江戸東京野菜が入荷した」と連絡が入った。
「みのーれ立川」の松村隆さんがメールで、「江戸東京野菜が入荷した」と連絡が入った。
昨年の9月に、江戸東京野菜の生産者が集まって意見交換会が行われたことは当ブログで報告した。
その時、JAの吉澤一三専務から、JAの直売所「みのーれ 立川」の販売農産物をさらに充実していくために、販売品目の充実と、安定供給を依頼していたが、その際、生産者からは、江戸東京野菜コーナーを作ってほしいとの要望が出されていたもの。

例年、東京みどりの生産者はこの時期から、亀戸大根や金町コカブなど江戸東京野菜の出荷が始まる。
昨年の9月の意見交換会では、各種江戸東京野菜の栽培を依頼していたが、すでに他の野菜の栽培計画があったようで、秋冬産には間に合わなかったが、今後が楽しみだ。
コーナーに置かれた、亀戸大根と金町コカブは、みのーれ立川運営委員長の金子波留之さんが栽培したものだった。
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2014年01月08日
産経新聞が「和食の魅力」を連載、7日は「伝統野菜」を掲載。
暮れに、秋葉原まで行く用事があったので、改札で産経新聞文化部の竹岡伸晃記者と待ち合わせて近くのホテルでコーヒーを飲みながら取材を受けた。
なんでも6日から「和食の魅力」を、何人かで連載をすると云い、7日には「伝統野菜」を掲載すると云うので担当する竹岡記者に1時間程話をしたが、そのエキスを記事にしてくれた。
伝統野菜は「広がる復活の取組」「食べて、知る」「日本人の味覚育ててきた」と、江戸東京野菜を初め、「なにわ野菜」「京野菜」そして江頭宏昌准教授の言葉も掲載している。
正月早々に、伝統野菜が記事になったことで、今年も一年、やる気が湧いてきている。

都立農産高校で栽培された青茎三河島菜
上の写真をクリックすると7日の「伝統野菜」にリンクする。
因みに、6日は、「一汁三菜」「平安時代から続く食事の形」だった。
8日は、「栄養バランス」「油脂類少なくカロリー控えめ」。
9日は、「家庭の味」「日本人の精神を作った」。
10日は、「おもてなし」「客と主人が互いに思いやる心」 おわり
これまでの産経新聞の関連記事は
13.10.26 和食文化 遺産だからこそ育てよう
13.11.24 (上)季節感と郷土色「無形文化遺産」を機に見直し
13.11.25 (中)伝統の継承に危惧「食育」「地域の食環境」整備を
13.11.26 (下) 料理人が伝道師に 海外で「本物の日本料理」
13.12.6の「一汁三菜」の伝統 担い手は国民
。
2014年01月07日
小平の岸野さんが、滝野川ゴボウの生産に本格参入すると云う。心強い限りだ。
江戸東京野菜で最中のお吸い物ができたことは、当ブログで紹介したが、その岸野昌さんのお宅に新年早々に伺ったが
江戸東京野菜の話になると止まらない。
今年は、滝野川ゴボウを本格的に栽培しますという。
滝野川ゴボウの栽培の様子は、一昨年に農家見学で見せてもらったことがあったが、深耕が十分でなかったようで、二股になったり、掘る段階で折ってしまったりと苦労していた。

滝野川ゴボウは、1m以上深耕した畑が必要で、広い畑を1人耕作しているので、機械を買ったと、見せてくれた。
上の写真をクリックする
ゴボウ堀機、KAWABEのパブリックトレンチャー NF-827 U型と云うもの。
フル装備の新品!、岸野さんの滝野川ゴボウへの思いが伝わってきた。
日本人はゴボウが好きで、需要も多いので、滝野川ゴボウの生産に参入戴くのは心強い限りだ。
「最中のお吸い物」にも良いと思うが、楽しみだ。
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2014年01月06日
今年も、早稲田ミョウガは、春のミョウガタケ栽培から始まる。
新年のご挨拶に、早稲田ミョウガの栽培をお願いしている井之口喜實夫さんのお宅に伺った。
昨年は、春のミョウガタケ栽培、晩夏から秋まではミョウガノコの生産、それに伴ってのテレビや新聞の取材対応に、さらに早稲田ミョウガ栽培の拡大や普及、消費の拡大にと、お骨折りを戴いた。
今年は、昨年好評だったミョウガタケの栽培を早めると聞いていたが、丁度ご子息の勇喜夫さんと一緒に、作業中だった。
何をされているのか伺うと、軟化栽培をする室(ムロ)の壁土が崩れないように土止め板を作っているととのこと。
フォークリフトで使う、壊れたパレットを入手して、それを利用して作っていた。
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2014年01月05日
地産地消シンポジウム「一歩先の地産地消」1月22日、立川のホテルで開催。
公益財団法人 東京都農林水産振興財団では、平成25年度 地産地消シンポジウム「一歩先の地産地消」を立川グランドホテルで開催する。
生産者として、小平市の宮寺光政さん。
料理人としては、神保佳永さん(「HATAKE AOYAMA」の総料理長)、
道の駅八王子滝山で惣菜を販売する農家、井上京子さんが発表。

詳細は上の写真をクリックする
お楽しみは
一部が終わったところで、神保シェフと、惣菜店「はちまきや」が、東京産の野菜で作った“旬の料理”の試食がある。
そして第2部は、パネルディスカッション
コーディネーターは、 山本和子氏(農業マーケテイング研究所代表取締)
パネリストとしては、
@ 中西真一さん(八王子のの生産者)
A 宮寺光政さん、B神保佳永シェフ、
C井上京子さん、小俣松子さん、伊藤はつみさん 等
私も加えていただいている。
申し込みは、1月13日までに、住所・氏名・電話番号を下記まで
Tel 042−528−1357 Fax 042−522−5398
2014年01月04日
小名木川のその先で切断された新川は、桜並木で整備が進んでいた。
昨年の11月に、砂村葱採種場があった辺りを歩いた時に、近くまで来たので、都営新宿線の東大島駅から荒川と中川を渡って次の船堀で下車して、新川の様子を見に行った。
天正18年(1590)、家康は、江戸に入ると、行徳の塩田から塩を江戸に運ぶために、小名木川を開削しているが、中川につなげた後は、そこから新川を開削、古川に繋げて江戸川に出ると、江戸川を遡り、本行徳から塩を積み込んだ。
明治44年(1911)に、岩渕水門(北区)から、江東区と江戸川区の境を南に流れる荒川放水路(現荒川) が開削され、昭和5年に竣工した。
これにより中川や塩の水路・新川は、切断されて本来の役目は終わりを告げた。
上の写真をクリックする
ヨシの茂る先に、首都高速中央環状線、その先に東京スカイツリーがそびえる。
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2014年01月03日
首都圏の篤農家が集まった 明治神宮農林水産物奉献会の互礼会
明治神宮農林水産物奉献会恒例の互礼会は、2日参集殿に集まった首都圏農家の代表らによって執り行われた。
戦後の食糧難の時代、首都圏の農家が明治神宮に集って、困窮の日本を食糧増産と農家の技術向上によって救おうと、世田谷区等々力に生まれた「足食会(大平信彌会長)」に加わり取り組み、その後、発展して同奉献会となったもの。

毎年、2日には、互礼会に参加しているが40年にもなり、
初詣は、明治神宮に来るものと思っている。
東京以外の会員は、神奈川県川崎市、秦野市、
埼玉県朝霞市、越谷市、春日部市、新座市、
千葉県市川市、柏市、八街市、印西市、富里市等の皆さん。
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2014年01月02日
お節料理と一緒に、江戸東京野菜が、最中のお吸い物で
小平市で江戸東京野菜の栽培をしている一人、岸野昌さんからお歳暮をいただいていた。
岸野さんには、色々と栽培していただいているからこちらから贈らなければいけないところだが、ありがたく戴いた。
浅草の天長商店の「江戸菜趣 千粋」「江戸野菜 お吸物」とあった。
お正月に、家族みんなで戴くのに丁度の数だ。
なんでも、岸野さんが栽培した伝統小松菜が使われているから食べてみてほしいと云う事だった。
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箱の蓋をあけると、そこには、江戸東京野菜の「東京うど」、「伝統小松菜」、「雑司ヶ谷なす」の最中が入っていた。
因みに、岸野さんは、自宅農園の茶葉で“ 武蔵野銘茶「玉川上水」”もつくっている。
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2014年01月01日
明けまして おめでとうございます。

大竹道茂