もう戴いて20年にもなる四季なりレモンが今年も色づいた。
ここ数年、花が咲いても蜜蜂が少ないことから、結実しない年もあったが昨年花が咲いたときに、綿棒で花粉を付けたので実がついた。
この四季なりレモン、2本いただいて、1本は地植えにしたら花が咲かなくなって、木ばかり大きくなったので、環状剥離などしたが駄目だった。
しかし、この鉢植えは、良く成ってくれるが、鉢植えだから最高2個にして大きくなるのを楽しんでいる。
この四季なりレモンは、東京都の経済事務所農務課長を歴任された故梅澤幸治さんに戴いたもので、東京都を定年後の平成2年から10年ほど一緒に仕事をさせていただき、ずいぶんお世話になった。
梅澤さんは、東京都農業試験場の研究者として活躍、小笠原島のミカンコミバエ撲滅計画を樹立、60年2月撲滅に成功したが、梅澤さんが考案特許をとった昆虫放飼容器の効果が大きかった。
これにより、平成3年度には農林水産大臣感謝状を受賞している。
伝統作物についても造詣があり「江戸・東京ゆかりの野菜」「江戸・東京暮らしを支えた動物たち」「江戸東京の農業説明板」「江戸・東京農業名所めぐり」などの作成に当たって、原稿を書いていただいたが、東京都の人脈から、元試験場長、元農業改良普及所長、元研究員などの専門家に協力を求めるなど、貢献された。
「伝統野菜は長老に聞け!」で、話をしてもらいたかったひとりだった。
平成23年11年7日に亡くなられ、その願いは、今は叶わないが、
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実った四季なりレモンを見るたびに、思い出される兄貴のような先輩だ。