東京農業大学国際食料情報学部の宮古亜熱帯農場は我々の時代はなかったが、同級生の鈴木俊教授が現役の頃、生徒を引率して実習に行っているという話を聞いていた。
一度行ってみたいと、思っていたが、食料環境経済学科の五條満義先生から同農場の副農場長で准教授の菊野日出彦先生を紹介して戴き、メールでお願いすると、
現在、ナイジェリアに出張中だが、7日には戻っているというので、スケジュールに入れていただいた。
先生は、熱帯作物学がご専門で、同学部卒では29年も後輩になるという。
2012年にナイジェリアの国際農業研究機関の国際熱帯農業研究所(IITA)から農大宮古亜熱帯農場に移り、2014年から同農場の副場長をされている。
アフリカ、ナイジェリアでヤムイモ(ヤマノイモ属植物で食用となるものの総称)の研究をされていて、よく行かれるようだ。
台風13号の影響で強風が吹いていたが、朝メールをしてから宿泊している東急リゾートからタクシーで、砂糖キビ畑の中を抜けて、同農場に向かった。
沖縄本島の南西300qにある宮古島は、高温多湿の亜熱帯海洋性気候の地。東京農大宮古亜熱帯農場は9.5ヘクタールで、ヤムイモの栽培を中心にサトウキビ、熱帯果樹のマンゴーやドラゴンフルーツなどの栽培を手掛けていて、熱帯・亜熱帯農業の実習教育・試験研究を行っている。
農場では、国際開発学科の生徒が1週間の実習(農家実習を含め)を行う。
1回に40名程が、年4回、4月、6月、10月、2月に行う。トータルで年間180人ほど受け入れていて、50人用の宿泊施設を備えている。
また、全国の高校(農業高校が多い)の卒業生を対象に受け入れ1年以上実習を積んだものは、東京農大に農場推薦入学の制度もある。青年海外協力隊を受験する前に、実務経験を積むため、基本半年、同農場で研修生として研修を積むコースがあるが、これは東京農大の卒業生のみ。
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