江戸東京野菜は、昨年9月に6品目が追加承認されたが、
その中に拝島ネギがある。昭島市では、伝統ある拝島ネギを市の特産野菜にするため、2009年に立川市にある東京都農林総合研究センターに、栽培試験を依頼している。
交配種との比較試験でも、良い結果か出たことから、系統選抜した種を2012年に生産者に配布して栽培復活が始まった。
2013年5月に、昭島市農業経営者クラブの総会後の講演に招かれ、「江戸東京野菜」の情勢についてお話をしたが、その中で「拝島ネギ」を江戸東京野菜に申請してはとお伝えしていた。
「江戸東京野菜推進委員会」(JA東京中央会)に提出する資料が間に合わなかったこともあり、翌年の2014年に資料が整い申請し、追加承認された。
昨年、江戸東京野菜コンシェルジュ協会が実施した「
冬の江戸東京野菜セット」でも、鈴木勇作さんが栽培した拝島ネギが加わった。
江戸東京野菜のラインナップに加わったことで、需要も拡大した。
今年の「第47回 昭島市産業まつり」で拝島ネギを販売したら、当日用意された356束が、どの野菜よりも早い完売だったという。

昨年来の「拝島ネギ」反響の大きさに、昭島市では、農業委員会、農業経営者クラブ、に加えJA東京みどり、東京都、JA東京中央会、当研究会で、「拝島ねぎ保存会」を結成、このほどお披露目式が開催されたもの。
お披露目式では、拝島ねぎ保存会会長になられた鈴木勇作さんが、挨拶にたち、拝島ネギが拝島の地で定着したいきさつ、復活の取り組みなどを話され、昭島の特産として栽培の拡大を進めたいと、決意を述べた。
上の画像をクリックする会場では、北川穰一昭島市長、JA東京みどりの高橋信茂代表理事組合長、東京都中央農業改良普及センターの矢引達人さんが挨拶をされた。
江戸東京・伝統野菜研究会代表としてもご指名を頂いたので、最近の江戸東京野菜を取り巻く情勢についてお伝えした。
昭島市の、いや東京のおもてなし食材として、東京、昭島市に来て食べて戴く食材に育てていただきたいとお願いした。
特に、北川市長がおられたので、食育として、小学校での栽培や、学校給食での活用などについても、検討をお願いした。
昭島市農業委員会の中野久史会長には、今年、足立区農業委員会の荒堀安行会長のお骨折りで、
千住ネギを復活させたことを事例として紹介させてもらった。
中野貴産業活性課課長(昭島市農業委員会事務局長)と小山雅生さん(右下)。
小山さんは、拝島に拝島ネギを導入した1人
小山倍伸さんのご子息として招かれた。
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