総合地球環境学研究所で、伝統野菜の地理的表示についての研究会があるというので、久しぶりに京都に伺った。
参加者の中に、京都で伝統野菜を栽培する第一人者、樋口昌孝さんの名前があったので、事前に電話で、この時期の農園を見せてほしいと頼んでいた。
そもそも、樋口さんとは、2009年に金沢で行われた「伝統野菜サミット」でお互いに事例報告をしたご縁で親しくさせてもらっている。
前回、樋口さんの農園に伺ったのは3月だったが、この季節の野菜も見たかったので無理をお願いしていた。
樋口さんの農園には朝の収穫前に伺いたいと思っていたので、タクシーを呼んで、上賀茂の山道を抜けて向かった。
前来た時には工事中だったが、樋口さんのお宅の数軒先に、東急ハーヴェストクラブ 京都鷹峯&VIALAができていた。
同ホテルのHPには、樋口さんのハウスが掲載されている。
作業場から、緑の山がきれいなので、写真を撮ったが、なんという山か、後で樋口さんに尋ねると、あれがこの地の象徴「鷹峯」だという。
鷹峯が、作業しながら臨めるように、ハウスの位置を下げて作ったんだとか。
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鷹峯は、左大文字の北方に位置し、鷹峯街道から西方に連なる丘陵を云い、東から鷹峯、鷲峯、天峯とあり、古文書などに記載され、古来多くの人に親しまれてきた。
花札の8月の絵札でおなじみの「すすき」は、この鷹峯の山を描いたものとだという。
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