2017年03月23日

文京区では区立誠之小学校の「江戸東京野菜のグループ研究」に対して教育研究激励賞「石黒賞」を授与した。


文京区では区立誠之小学校(西田義貴校長)の、「江戸東京野菜のグループ研究」に平成28年度教育研究激励賞「石黒賞」を授与したが、

先日、東京都庁の食堂で実施された〜江戸東京野菜を食べよう〜! に、文京区の栄養士さん方がお見えになったが、今年2月に誠之小学校が受賞した「石黒賞」の提出資料をコピーでいただいた。

文京区教育委員会では、文京区教育研究激励賞として「石黒賞」はグループでの研究、「丹羽賞」は個人での研究に与えられるもので、文京区立幼稚園、小・中学校の教員によるグループや、個人での自主的な研究を支援していくことを目的にしている。

これまでの研究結果では、授業やさまざまな活動を中心に、実践的な研究の成果が示され、また、教員の質の向上にも寄与しているという。


  


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昨年の2月に岡本志津子栄養士から江戸東京野菜の栽培について相談を受けたのがきっかけで、畑などを見せていただいた。 

その後、5年生から6年生で構成される給食委員会で、江戸東京野菜の勉強会が行われた、 

上の画像をタップする
レポートには
「江戸東京野菜の栽培は,植物を栽培する(生活科)
特徴的な姿形を表現する(図画工作)
栽培した野菜を調理する(家庭科)

固定種と交配種の違いや食物の春夏秋冬の変化を学ぶ(理科)
東京都の歴史を学ぶ(社会科)・食物の尊さを考える(道徳)
といった現在の各教科等の年間指導計画に連動することができる。

この取組が広がれば,
東京都の文化継承や地産地消に貢献できると考え,
管理職の了承のもと,江戸東京野菜の栽培が実現した。」
とあった。


新年度からは、5年生が昔の「文京の農業」や江戸東京野菜を勉強することになった。

その後、江戸東京野菜の栽培状況も報告してもらっている。

添付された栽培記録の一部

三河島枝豆  3/31−7/11 写真14枚
金町こかぶ 5/2−7/11 写真10枚
寺島なす 5/6−7/14 写真12枚

馬込半白キュウリ 5/6−6/29 写真16枚
内藤カボチャ 3/30−9/2 写真30枚
亀戸ダイコン 10/6-1/13 写真8枚

品川かぶ   10/14-1/16 写真8枚
馬込三寸ニンジン 10/1−1/16 写真6枚
練馬大根  10/4−1/24 写真14枚
 写真には詳細な記録が書き込んであった。



posted by 大竹道茂 at 09:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 小・中・高 食育の取組

出雲おろち大根を育成した、島根大学の小林教授ご夫妻が、連休の合間、鎌倉「福来鳥」にお見えになった。


鎌倉大根の話題が広がっている。
今年の2月、神奈川県園芸種苗対策協議会が発行した、「かながわゆかりの野菜」が、鎌倉大根にページを割いていて、

鎌倉大根 〜狐の恩返し〜、を掲載し、「復活のきざし」として復活プロジェクトを始めたと、成松次郎先生が紹介してくれたことは、当ブログで紹介した。

また、神奈川県農業技術センター三浦半島地区事務所の原康明研究課長は、先日、島根大学が取り組む「出雲おろち大根」の調査に、同大植物育種学研究室の小林伸雄教授を訪ねていて、

お帰りになって原課長から電話を戴いたが、今後、県農業技術センターでも、栽培をしてみたいと話されていた。
神奈川県の農業技術センターが取り上げてくれることは素晴らしいことだ。

しかも、小林教授ご夫妻が、この連休中に「福来鳥」のさとうえだオーナーに会いに、鎌倉に立ち寄るとの情報を寄せてくれた。

そんなことで、私もこれまでの経過を報告したいので、お会いしたいと、えだオーナーに伝えていて
「鎌倉だいこん未来研究クラブ」のメンバーの内、都合のつく方に集まってもらった。





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当日は、小林教授ご夫妻が「福来鳥」を訪ねられるというので、
「北鎌倉湧水ネット」の野口稔代表、鎌倉大根を栽培してくれている鎌倉の農家リーダー・山森金雄さん

山森さんの畑に連れて行ってくれた井出朋子さん(アグリビジネスコーディネーター)、そして最近井出さんと共にリーダーシップを発揮されて、頼りにされている花村勝男さんが集まった。

鎌倉にお住まいの山田雅子さんもお見えになった。
山田さんは鎌倉の歴史文化に造詣が深く、鎌倉大根の情報を知り、私が来るからと訪ねてくれたようだ。

上の画像をクリックする
小林教授には、鎌倉大根の発見の経過についてご報告したが、佐助稲荷神社に伝わる伝説の大根として評判になっていることも・・・

伝説の大根として、今後どのようなタイプにしていくかについて問われたので、
最終的には、鎌倉の皆さんが決めることだがとして、アドバイザーとしては、タイプは「出雲おろち大根」のタイプが望ましいところで、疫病を治したという伝説から、辛い大根が望ましいと、鎌倉大根への思いを伝えた。

小林教授は、辛みにこだわると、太らないと・・・・。

小林教授が事前に、福来鳥に送ってくれた「出雲おろち大根」を手にして説明された。
出雲では、砂地での栽培で出雲タイプが栽培されているという。




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posted by 大竹道茂 at 00:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 伝説の鎌倉大根