使い勝手が悪いからと、家内がキッチンをリフォームすると云うので、食器棚から縁の下の収納スペースまで整理をしていたら、琥珀色に変色した日本酒が出てきた。
樽に入ったワインの場合、熟成の過程で目減りする分を、「天使の取り分」と呼ぶそうだが、ガラス瓶の中だからか、味の方は期待できない。
ボトルを揺らすと底に僅かにたまったオリが舞い上がった。
このボトル、清酒の「東京銘醸倶楽部」で、ラベルによると、多摩が東京に移管して100周年を迎えたことを記念した事業で、東京都酒造組合が都内14の酒蔵から、各吟醸しを一堂に集めて、これを均等に混和したものだとある。
各酒蔵の味わいが渾然一体となって、世にも稀なる妙酒になった。と云う。
製造は石川酒造が担当し、製造は93年10月となっているから25年前の日本酒だが、ラベルは色あせていない。
丁度、10月2日に、記念イベントとして行われたシンポジウムにパネラーとして、出たこともあり、記念に買い求めたと記憶している。
江戸東京野菜コンシェルジュの講座て、江戸東京の地域を説明するなかで、多摩地区はかつて神奈川県だったと話すと驚く方が多い。
私は基本ビール党だから、そのうちに飲もうと思っていたが、いつまでたっても飲まないものだから家内がしまい込んでしまったようだ
「限定記念ボトル1893年」と、多摩が東京に移管された年号が入り、
多摩21くらしの祭典「VOICE93」の文字も・・・
嘉泉(福生・田村酒造)、喜正(秋川・野崎酒造)、澤乃井(青梅・小澤酒造)、丸眞正宗(北区・小山酒造)、千代鶴(あきる野・中村酒造)、日出山(八王子・中島酒造)、粋悦(青梅・大多摩酒造)、月丸(八王子・西岡酒造)、吟雪(武蔵村山・渡辺酒造)、金婚(東村山・豊島屋酒造)、多満自慢(福生市・石川酒造)、桑乃都(八王子・小澤酒造)、国府鶴(府中・野口酒造)、鳳櫻(狛江・土屋酒造)
東京都酒造組合加盟の14の銘酒が記されている。
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