2019年07月11日

向島百花園を愛する人々の集い「なゝくさの会」では、園内の茶亭さはらで江戸東京野菜を味わう会を開いた。


先日、東向島に伺ったことは当ブログで紹介したが、都立向島百花園の「茶亭さはら」に立ち寄って佐原滋元先生にお会いした。

その後、佐原先生から連絡をいただいた。
何でも、百花園をこよなく愛する皆さんが「なゝくさの会」を作り集っていて、次回は7月6日(土)に開催するので、そこで江戸東京野菜を紹介してほしいという。

ありがたい話なので即座にお返事をした。

向島百花園は、文化元年(1804)、佐原鞠塢によって開かれた梅園。当時は文人墨客が集うサロンだったとか、秋の七草などの詩歌にゆかりの深い草木類を多彩に植え込み、やがて、江戸の町人文化爛熟期の文人趣味豊かな名園として、庶民に親しまれるようになっていった。





1-1.JPG

パソコンの設定や、スクリーンの設営など準備があるので、
少し早めに伺った。

上の画像をタツプする
当ブログでは、お正月の七草籠をいただいたことを書いている。




続きを読む
posted by 大竹道茂 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | イベントの紹介

2019年07月10日

柏木小学校の鳴子ウリの栽培に、途中から担当した久野けい子教諭は苦労されていた。


新宿区立柏木小学校(佐藤郁子校長)の4年生が復活栽培している鳴子ウリは副担任の久野けい子教諭が担当いただいている。

7月8日の午前中に久野先生からメールで相談があったので、午後から伺った
メールでは「6日(金)には2〜3枚だったうどんこ病の葉が今朝、あっという間に広がってしまいました。さっそく、カダンエースを散布しました。」

うどん粉病が再び発生していた。




1-1チャ.JPG

「子ヅルがずいぶん伸びたので、また切ってとめたものが数本あります。 雌花も下が膨らんできたものがあります。順調に育ってくれるといいのですが、」

上の画像をタツプする
確かに雌花があちこちに見られた。




続きを読む
posted by 大竹道茂 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 江戸のマクワウリ各種

縮緬カボチャの、なにわの伝統野菜「勝間南瓜」に花が咲き受粉を行った。


縮緬カボチャの居木橋カボチャのルーツを調べることから、
勝間南瓜(こつまなんきん)の栽培が始まった。

居木橋カボチャは上方から沢庵禅師が取り寄せたというので、
なにわ野菜の難波りんごさんにお願いして、
生産者の阪上勝彦さんから種を送っていただいたもの。





1-1.JPG

7月8日、江戸東京・伝統野菜研究会の渡邉和嘉副代表に、
勝間南瓜の受粉作業をしてもらった。

上の画像をタップする。
勝間南瓜の定植は6月7日に行ったが、7月4日には、蔓が伸び
右側の蔓には雌花がついていた、左の蔓には沢山の雄花がついていた。



続きを読む

西新宿小学校の5年生が栽培する、内藤カボチャが、雌花をつけ始めていた。


新宿区立西新宿小学校(清水仁校長)の5年生が栽培する内藤カボチャ、暑い日が続く中で、水やりなどの管理が良いせいか、6月から比べると蔓が伸びはじめ、雄花が咲き、雌花も着き始めていた。

担任の原弥生先生は
「【1学期末】開花の時期→受粉について、子どもに向けての説明等
【2学期】 実の収穫前→収穫のタイミング等の、子どもたちの質問に回答する。
【2学期または3学期】学習まとめの時期→内藤かぼちゃの良さを地域の方に発信する時期、との計画で

小学校総合的な学習の時間の学習指導の、
【どうしたいか】→【何が問題か】→【どう解決するか】
流れを大切にして、子どもの主体性を育むための指導計画を立てている」
という。





1-1.JPG

栽培指導をしている梶谷正義先生は
「カボチャの開花は順調に生育すれば播種後およそ2か月後からです。
4月23日に播種しましたので6月23日頃から開花することになりますが、初期生育が悪かったため、開花時期も遅れると思います。

カボチャは雄花と雌花が咲きますが、初めは雄花が咲き、雌花は遅れて咲き始めます。
雄花と雌花の見分け方、受粉のしくみ、人工受粉の仕方、受粉のタイミング、受粉の成否の確認の仕方、等開花・受粉については大切な事項が沢山あります。

上の画像をタップする
雌花が着いた(写真左下)



続きを読む

2019年07月09日

「命をつなぐ千住ネギ栽培授業」が足立区立千寿双葉小学校でも行われた。


「命をつなぐ千住ネギ栽培授業」が足立区立の小学校で始まったのが2015年で、区内3校で始まったが、その1校が千寿双葉小学校だった。

足立区農業委員会の荒堀安行会長が、教育委員会に依頼して始まった。足立区から千寿双葉は選ばれた学校だから、次の学年に伝えていけるように努力しましょうと当時の校長は生徒たちに話していた。





1-1.JPG

上の画像をタップする

授業は、金栄晃弘副校長の司会進行で、三宅文夫校長のご挨拶で始まった。

同校には今年、三宅校長が栗原北小学校から着任された。
三宅校長も2015年から前任校で、「命をつなぐ千住ネギ栽培授業」を経験されていたことから、生徒たちにこの授業の意義について話されていた。


続きを読む

2019年07月08日

7月7日(日)、杉並区成田西ふれあい農業公園に、都市農地活用支援センターからアドバイザーとして派遣された。


杉並区成田西ふれあい農業公園は、2016年に開設されたが、その年、公園運営の「すぎなみ農業ふれあい村」から、地元杉並の伝統野菜で、江戸東京野菜の「高井戸節成キュウリ」を栽培したいので、苗を提供してもらいたいと、話があったことから、本会との交流が始まった。

苗の提供だけは行っておらず、江戸東京野菜の普及という意味から講座を実施するならということで始まったもので、都市農地活用支援センターのアドバイザーとして伺っているから「すぎなみ農業ふれあい村」の経済的負担はない。





1-1.JPG

昨年まで高井戸キュウリは、苗で提供していて、その都度、講座で種の取り方を指導していた

簡単にはいかなかったようだが、ようやく今年は、昨年採種がうまくいって30程の苗が出来、今年はその苗が生育し試食用の高井戸キュウリが収穫できたという。

上の画像をタップすると農業公園の案内。



続きを読む
posted by 大竹道茂 at 00:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 食育・食農・講演会等

2019年07月07日

葛飾区が同区の農業に消費者の理解を得ようと「農活って知っていますか?」を配布!


葛飾区産業観光部産業経済課が同区の農業に消費者の理解を得ようと
「農活って知っていますか?」を発行して、
葛飾区で新鮮野菜を販売している直売所「葛飾元気野菜」
などで配布している。

農活には、6つの活用があるとして、
農活1が、地産地消
農活2が、子どもだけでなく、大人も食育
農活3が、農地は都市の防災を助けます。
農活4が、農業イベント参加などで、地域の交流を生む。
農活5が、まちに、うるおいのある景観を作る。
農活6が、まちの環境を整える。







1-1.JPG

上の画像をタップする
知ってるようで知らない! 葛飾の都市農業。

おいしいだけじゃない! 農地の新・活用法
“いざ”というとき、畑が変わる!?

葛飾区の広報紙にも葛飾の農業を応援しよう!
品評会、即売会の案内。

葛飾区で収穫・農業体験をしようの案内。



posted by 大竹道茂 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 出版物・メディヤ等の紹介

2019年07月06日

恒例の「命をつなぐ千住ネギ栽培授業」が足立区立栗原北小学校で始まった。


足立区立栗原北小学校(吉田益巳校長)では、恒例の「命をつなぐ千住ネギ栽培授業」が始まった。
この授業、足立区農業委員会(荒堀安行会長)が足立区立の小学校で行っているもので、今年から保木間小が加わり5校で行われる。

栗原北小学校には、今年吉田校長が着任され、校長としては初めて千住ネギの復活栽培に取り組む。
同校では2015年から取り組んでいて、今年で5年目を迎えるが、吉田校長も前任校の時から栗原北小の取り組みはご存知で、その意義を評価されていた。





1-1.JPG

上の画像をタップする。

久保直子副校長の司会進行で始まった千住ネギの復活授業
千住ネギの種を次の学年に伝達する「命をつなぐ」ことの大切なことを吉田校長が述べた。

足立区農業委員会では、荒堀会長の他、地元から寳谷実委員と、鹿濱コ雄委員が指導者として参加した。
事務局としては農業委員会の篠崎務農業振興係長、江橋享佑主任、築出大典主事が出席された。


続きを読む

2019年07月05日

練馬の畑で育った三浦のハマダイコンを収穫した。


先日、渡邉和嘉さん(江戸東京・伝統野菜研究会副代表)が栽培している「鳴子ウリ」の様子と、「内藤カボチャと雑司ヶ谷カボチャ」の採種の様子は報告したが、その時に、三浦半島のハマダイコンの莢が実ったと、渡邉さんから報告を受けていた。

何時だったか、三浦半島に行ったときに、拾ってきたものだが、持っていたタネを渡邉さんに蒔いて頂いていたもので、畑の隅に育っていた。





1-1.JPG

由比ガ浜に花咲いていた鎌倉大根の発見のきっかけになった、三浦半島のハマダイコン。

上の画像をタップする

3月には沢山の花をつけたようで、莢が実って重くなったようだ。

鎌倉の福来鳥の女将から依頼されて、鎌倉大根探しに取り組んだが、鎌倉時代にはあった大根だから、三浦のハマダイコンを紹介したら、鎌倉の皆さんが「葉山にもある」、いや、「それなら由比ガ浜」にもあると、教えてくれて、鎌倉大根発見につながった。


続きを読む
posted by 大竹道茂 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 伝説の鎌倉大根

2019年07月04日

都市大学付属小学校の4年生が1年を通して毎年実施している食育講座「ミクニレッスン」が開催された。


「心と気持ちが元気になる! ミクニレッスン」は、都市大学付属小学校(重永睦夫校長)の4年生が1年を通して毎年実施する三國清三シェフによる食育講座で、2011年から始まり今年で9年目、今回で100回を迎えた。

江戸東京・伝統野菜研究会としては第1回から講師として依頼され、生産者メンバーの宮寺光政さんとともに、江戸東京野菜を初め、東京の野菜を、三國シェフが取り組む地産地消に沿って、生徒たちに伝えている。





1-1-2.JPG

上の画像をタップする

今回も大勢の保護者(2クラスで61名)が授業参観に来られていた。

ミクニレツスンをプロデュースしている松木直也さん(豆豆社)の司会進行で始まった。
三國シェフがあいさつで、「今回の三國レツスンのテーマは ”東京野菜の料理を食べてみよう!”

今日は ”東京の野菜を知ろう” で、特別講師として宮寺さんと一緒に紹介された。

令和元年度の第1回は東京の農業について説明する。
都市の中にある都市農業、中山間の農業では、東京の山について質問、高尾山などの答えが出るが、御岳山を事例に山の中腹でも野菜が栽培され、また、東京にある島で知っている島を質問する。島ではバナナやパイナップルも栽培されていることを説明。東京の中央卸売市場に入荷する野菜で、ブランド野菜以外は何でも栽培されていることを説明。


続きを読む
posted by 大竹道茂 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 三國シェフと江戸東京野菜

2019年07月03日

お濠ののり面に生えるハマダイコンのタネが飛んで内堀通りの植え込みは枯草が鬱蒼となっていた。


先日、中央区の環境情報センターが主催する講座で「江戸東京の伝統野菜」のテーマでお話をした。

当日は、添付資料として、鎌倉大根として由比ガ浜で発見したハマダイコンの新聞記事と、東京にはないのかという意味で、銀座のタウン誌に掲載された記事「歴史と文化の語り部」〜知って食べたい伝統野菜〜のコピーを配布して、簡単に皆さんに紹介した。
 




1-1.JPG

辛み成分のイソチオシアネートを多く含み、そば好きの友人たちは、江戸そばの薬味にして食べてみたいと云うが、お濠の周りの皇居外苑は環境省の管理で立ち入り禁止。

上の画像をタップする

大根を抜くことは環境破壊につながるし、常時市ヶ谷の第五機動隊員が巡回警備をしている。

大根を抜くのがだめならタネを採種できないかだが、タネになる前に皇居外苑管理事務所がお濠ののり面をきれいに刈り取り清掃をしている。



続きを読む
posted by 大竹道茂 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 江戸城 濠大根

2019年07月02日

雑司ヶ谷カボチャの採種を中心に渡邉和嘉さんの取り組みを見てきた。


江戸東京・伝統野菜研究会の渡邉和嘉副代表はこれまで研究会では、復活栽培における採種の研究をされてきた。
これまでは土・日の空いた時間に、取り組んでいるようだが、先日は、鳴子ウリの採種と普及に取り組んでいることは紹介した。

今回は、JA東京あおばのテリトリーになる豊島区の伝統野菜、雑司ヶ谷カボチャの採種と、雑司ヶ谷カボチャが見つかる前までは内藤カボチャの採種と普及に努めていた。





1-1.JPG

雑司ヶ谷は、江戸市民の崇敬篤い鬼子母神があり、その周辺の農地は早くから江戸市民向けの農業がおこなわれていた。
このようなことから雑司ヶ谷の名の付いた雑司ヶ谷ナスの復活には2011年から取り組んでいる。

上の画像をタップする

雑司ヶ谷の黒皮カボチャについては、2017年に復活を渡邉さんにお願いしたもので、練馬の畑では次々に実を結んでいた。

カボチャは、加藤晴久さんにお願いしていて栽培してもらっていることことは、当ブログで紹介している。

続きを読む

2019年07月01日

中央区立環境情報センターが毎年開催している「中央区総合環境講座」で江戸東京・伝統野菜の講演をしてきた。


中央区立環境情報センターが毎年開催している「中央区総合環境講座」を担当されている松田真実さんからメールがあったのは、3月中旬だった。

これまで、何度かお声をかけていただいているが、これまでの担当だった中谷幸廣さんに代わって松田さんになったからと、わざわざ昭島まで来て説明をいただいた。

「中央区総合環境講座」は、2015年に初めて招かれていて、江戸東京野菜を日本橋からブランド化したいと支援してくれた、日本橋「ゆかり」の二代目野永喜一郎さんの話等をした。

環境情報センターは(株)小学館集英社プロダクションが業務受託をされていることから講座の中では、同社屋上の「ShoPro屋上菜園」を見せていただいた。

また、2016年には、同区生涯学習課から中央区民カレッジシニアコース総合学習にも伺っている。

2017年には、銀座にある白鶴酒造の会議室でコラボで実施されたが、これは私の提案を受けてくれたものだった。





1-1.JPG

上の画像をタップする

中央区立環境情報センターは、東京スクエアガーデン6階の京橋環境ステーションの中にあり、東京メトロ銀座線の京橋駅に隣接している。

京橋環境ステーションには、同区の基本方針が掲げられていて、映像で学ぶ江戸の環境などの施設がある。



続きを読む
posted by 大竹道茂 at 00:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 農のある景観と環境