2019年12月27日

大嘗祭に精粟を供納した東村山の大木昌一さんは、次代を担う地元小学生と粟入りご飯を味わった。


大嘗祭に伴う庭積机代物の供納者については
当ブログで紹介したが、精米、精粟の新穀も供納された。

東京都農業感謝実行委員会では、毎年、11月23日の新嘗祭に、
精米と精粟を献穀している。
水田が少なくなった東京では多摩川流域のJAが精米を担当し、

精粟については、西多摩、南多摩、北多摩、東京区内の
各地区JAが順番に担当し、精農家を選んでお願いしている。

令和元年度は、新嘗祭に代わって11月14日の大嘗祭に供納された。
精米は、府中市西府の水田で松本良幸さん(JAマインズ)が。
精粟は東村山市久米川の圃場で大木昌一さん(JA東京みらい)が、
奉耕された。




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大嘗祭に供納するため"抜き穂の儀"を行う大木昌一さんご夫妻。

今年は、乾燥の時期が長雨による日照不足で、
ご苦労があったようだ。
乾燥後は精白して、五合を白い袋に入れて、供納した。

上の画像をタップする
播種された精粟は、東京都の宮中献穀用の精粟・古里一号で、

昭和30年代に東京都農業試験場において、
当時東京で栽培されていた20数種類の中から選抜されたもので、
奥多摩の古里地区で栽培されていたことから古里一号と名付けられ、

以来、前年の奉耕者から種を引き継ぎ、栽培しているが、
毎年畑が変わることと、他に粟が栽培されてないことから、
劣化せずに、東京の伝統穀物としてその特徴を今に伝えている。

糯粟の古里一号は、大粒で粘りがある。



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posted by 大竹道茂 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 小・中・高 食育の取組