2020年11月11日

東葛西地区の冬野菜「伝統小松菜」の収穫期となり、発祥の地・東小松川でも収穫が始まった。


小松菜は、文政11年(1828)の「新編武蔵風土記稿」には、「菘(な) 東葛西領小松川辺の産を佳品とす。世に小松菘と称せり」とあるように、江戸川の小松川周辺で生産される冬の地方野菜だった。

しかし、日中国交が正常化した昭和47年以降に、各種の中国野菜が導入されると、小松菜の交配に使われ、一代雑種が発売され、北海道から沖縄まで、周年栽培が可能となった。
交配種は、色が濃くなり、茎が太くなったことから、形も味も、旬の時期も変わってしまったが、

変わらないのは「小松菜」の名で「昔の名前で出ています。♪〜」(笑)なのだ。





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昔から命がつながる固定種の小松菜は生産量も少ないことから、中国野菜との交配種と明確に区分するために「伝統小松菜」として、「ごせき晩生小松菜」や「城南小松菜」が江戸東京野菜に登録されているが、
柏木小学校で栽培していた早生の「丸葉小松菜」もある。

練馬区平和台で、江戸東京野菜を栽培している渡戸秀行さんを訪ねた。12月に渡戸さんが計画している「江戸東京野菜の収穫体験山分け」の実施に向けて、7-8種類の江戸東京野菜の栽培状況が見たくて伺ったもの、

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伝統小松菜は、何回かに分けて、収穫期を変えて栽培していた。


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2020年11月10日

深大寺在来そばの収穫作業が、深大寺の張堂住職をはじめとする僧侶と一味会のメンバーによって始まった。


深大寺に伝わる深大寺在来そばの栽培は、張堂興昭住職と
深大寺一味会の皆さんが土寄せ作業を行ったことを報告したが

その後も、都合のついた方々が、畑の周りの雑草を刈ったり、
草むしりをしたりの作業は適宜行っていた云う。

収穫は、11月上旬と聞いていたので、そろそろかと思っていたら、
先日深大寺一味会の林田堯瞬事務局長からメールをいただいた。

2箇所の畑のうち、富澤功次さんの畑は、ようやく全体の1割程が、
そばの実を付けているが、かに山の畑は既に収穫期に入ったという。

11/8(日)から10(火)までの3日間、9時〜11時の間で
都合のつく方が収穫作業を行うという。
富澤さんの畑は、もう1週間程様子を見るそうだ。





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かに山の畑ではそばが実を付けていた。

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2020年11月09日

今年もキャベツ部門でトップの東京都知事賞を受賞した井之口さんの収穫現場を見せてもらった。


練馬の井之口喜實夫さんが、東京都の農産物品評会のキャベツ部門でトップの東京都知事賞を受賞したことは報告したが、

今、秋冬産のキャベツの収穫真っ最中と聞いたので、目白通り沿いのキャベツ畑に行ったら、後継者の、勇喜夫さんが一人でキャベツを切っているところだった。





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畑の脇に車を停めてカメラを構えていたら、それに気づいた勇喜夫さんがこちらを見た。
作業中の忙しいときに、邪魔してしまった。

収穫しているのは、、知事賞を受賞した、日本農林社の「藍宝」だった。
寒球系で、加熱すると甘みがあり美味しいと云うことで、業務用に使われる。

かつて、イオウ病の抵抗性品種として、ますだのYR錦秋を栽培していたが、「藍宝」が出てからは、これを使っているという。

3年ほど、JAあおばの奨励品種「青琳」を作っていた。形状が良く、色も濃いことから栽培したが、昨年から品評会には「藍宝」に戻している。



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2020年11月08日

江東区立第二亀戸小学校で、亀戸大根の授業を行ったが、ニカメファンクラブの村上さんにもお会いした。


第二亀戸小学校(安田照雄校長)の4年生が亀戸大根の授業をすると云うので伺った。

亀戸大根の栽培は、亀戸の香取神社に平成9年「亀戸大根」の説明板を建立したことがきっかけで、3月初めに福分けまつりが始まりその日に合わせて、香取神社では亀戸地区の小・中学校で栽培した亀戸大根の収穫祭が始まった。

同校での授業は、安田校長が同校に着任した2016年度からお招きいただいているが、今年度で4年目、今年3月に開催予定だった収穫祭は、新型コロナウィルスの関係で、中止になってしまった。
来年3月の収穫祭に向けて、地元の亀戸大根を知ろうと開催されたもの。





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これまでは、ランチルームで授業を行っていたが、今回は、ソーシャルデスタンスを取って、体育館に3組の児童が集まった。

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亀戸大根は、江戸時代の末期に突然変異で、茎まで真っ白な大根が生まれたもの。

農家は、きれいな大根と思いそれで種を採り、翌年それを蒔いて市場にもっていくと、白好きの江戸っ子は、粋な大根だと云って、3倍の値で売れたと云われていて、それから亀戸大根は白茎で販売されるようになりました。
こんなきれいな大根は、世界にもないようだ。

亀戸大根は、アブラナ科の植物で、小松菜、白菜、ブロッコリー、キャベツ、ワサビ、の特徴的な写真を見せて、各野菜の花を映して十字花科植物として説明。

ほうれん草、西洋ふだん草、しゅんぎくと、小松菜に似た葉物野菜に、花を映し出して、ヒユ科だったりキク科だったりと、花の違いを説明。


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2020年11月07日

地域力創発の森本さんを介して知り合ったシェフードの辻本さんを江戸川の亀戸大根のハウスに案内した。


合同会社地域力創発の代表社員森本言也さんには8月にお会いしていて、江戸東京野菜の授業を小学校で行うという企画をお聞きした。

江戸東京野菜については、江戸東京野菜の本は持っておられたから、読んでくれているようだが、江戸東京野菜には一つひとつに物語がある事から、新宿区立鶴巻図書館で実施した早稲田ミョウガの講演を聞きに来てもらっている。

10月の中旬には、森本さんの企画を受け入れて江戸東京野菜の授業を実施するシェフードの地域コンテンツ統括マネージャーをされている辻本和男さんと、運営サポートの矢島舞さんが昭島まで来てくれた。

江戸東京野菜を栽培する農家を紹介してほしいと云うことになった。




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江戸東京野菜を江戸川方面で栽培している農家を紹介しようと、亀戸の割烹「升本」に出荷している、木村重佳さんを訪ねた。

森本さん、辻本さん、そして今回はシェフードの事業統括マネージャー・黒沢法導さんが加わった。
辻本さんは新潟にお住いと云うことで、黒沢さんが動いてくれるようだ。

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木村さんに、一行を紹介したが、辻本さんから本題に入った。
江戸川区の小学生に江戸東京野菜の亀戸大根を栽培させたり、木村さんの畑を見せたり、協力いただけないか、話し合っていた。

木村さんを紹介した理由の一つが、2012年に小学校で栽培指導をした経験があるからで、台東区の金竜小学校の指導をお願いしたことがある。

木村さんが、露地で亀戸大根を栽培していたハウス前の畑は、良く耕されていた。

ここで千住ネギの江戸千住を栽培したらいいのにと、木村さんと立ち話。


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2020年11月06日

12月6日(日)開催の「第14回練馬大根引っこ抜き競技大会」は、早々と定員になり締め切られた。


練馬区とJA東京あおばの共催で開催される
第14回練馬大根引っこ抜き競技大会は、今年は練馬の大泉で、
12月6日(日)に開催されるが、

10月21日の「ねりま区報」で紹介したことから、
選手権の部に出場する500名は早々に埋まったので締め切られた。

今年も熱気を帯びた大会になることは必至だ。



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この大会は、練馬独立60周年記念として2011年に始まったもので、
練馬大根を食べたことのない区民が増える中で、
選手が抜いた練馬大根を学校給食で翌日(月)に
小学生に食べてもらうと云う企画です。

大会で引抜かれても、会場の練馬大根はたくさん残る。
大会終了後に、会場に来ていた応援の方々にも抜いてもらう。
皆さんご協力ください。

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先日大会会場を視察したが、
大会を1か月後に控えて、練馬大根は順調な生育を見せている。
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2020年11月05日

第49回東京都農業祭が、立川の東京都農林水産振興財団の施設内で、三密を防ぐことから一般都民に非公開で開催された。


新型コロナウィルスの感染拡大を防ぐことから、
三密になりやすい各種イベントは中止を余儀なくされているが、

毎年11月2日、3日に明治神宮で開催される東京都農業祭は
中止となったが、
農業祭の中で行う「農産物品評会」は、栽培技術の向上から実施、

三密を防ぐため一般都民には公開しないことから、
入場制限ができる(公財)東京都農林水産振興財団の広場で、
開催された。




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2日午前中に、品評会に出品する農産物の搬入が、午後から審査、
3日(祝火)は出品者等が見に来られていた。

会場では、中央会の関係部署の水口均さんや
東京都の鈴木勉総括課長代理などにお会いした。



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2020年11月04日

柏木小学校の屋上農園で、江戸東京野菜を利用したいという方々と、新たなご縁をいただいた。


新宿区立柏木小学校の竹村郷校長が取り組む屋上農園は7月に紹介したが、今年から袋植え栽培をしていて、各方面から注目を浴びている。

先日、5年生に江戸東京野菜の授業で、柏木小学校に行ったときに、竹村校長から11月1日に、銀座のビルで屋上菜園を指導している方が、視察に来ると聞いていたので、私も伺いますと、お伝えしていた。

恵比寿で、旬の食材に、薬膳の要素をプラスした安心・安全なお弁当や、お惣菜を販売している、阿部剛子さんは「あべよしこのおうちごはん」のスタッフ山本京子さんと来ていた。




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阿部さんは、竹村校長からいただいた、鳴子ウリ、寺島ナス、内藤カボチャ、伝統小松菜など、江戸東京野菜の物語を伝えながら、お料理を勧めているようで、美味しいというお客さんが増えているという。

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少し遅れて、ファーマーズシップの村上滋隆代表が来られた。


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2020年11月03日

新宿区立柏木小学校 5年生の教室の前に展示してあった江戸東京野菜の調べ学習の成果を見せてもらった。


新宿区立柏木小学校(竹村郷校長)の5年生に10月24日(日)
江戸東京野菜の話をしたことは報告した。
当日は保護者の参観日だったので、みんな緊張をしていたようだが、
集中して話を聞いてくれた。




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先日、改めて柏木小学校に伺ったが、その時、5年生の教室の前で、
竹村校長から、大竹さんが教えてくれた江戸東京野菜の成果ですと、
廊下に展示してあった生徒たちの調べ学習の作品を見せてもらった。


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2020年11月02日

経営実務10月号に古江晋也さんが連載する「新協同組合物語」にJA東京中央会と江戸東京野菜が取り上げられた。


農林中央金総合研究所の古江晋也さんとお会いしたのは、6月の末に、JA東京中央会だった。

江戸東京野菜の復活普及には、JA東京グループ時代からの話をしたが、普及の現場も取材したいと云うので、足立区立保木間小学校での千住ネギの「命の伝達授業」も取材してもらった。





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古江さんの原稿が掲載された経営実務は、10月号で10月1日に、出版社から送ってきた。

早速ブログで紹介するつもりだったが、発売中と云う事もあり、11月号の発売以後なら掲載OKと云うことで、本日、ブログに掲載となったが、同誌に掲載された原稿のPDFは古江さんを通して出版社より頂いた。


さて、東京都中央会と江戸東京野菜の取り組みだが、伝統野菜が相次いで姿を消しつつあった昭和の時代、「できるところからしよう」と始まったのが、伝統野菜の普及をしてきた指導者の方々に原稿を書いてもらったのが、「江戸東京ゆかりの野菜と花」で、江戸東京野菜のバイブルになっている。

江戸東京野菜には物語がある、それは「江戸は農業のハブ都市」と云う言い方を古江さんはしているが、全国各藩から集まった野菜のタネが、江戸の気候風土の中で普及され、江戸土産として全国に持ち帰られたからだ。

「江戸・東京の農業屋外説明板」を都内に50本も建立してある。中央会の取り組みだ。
それで終わりにはしなかった。江戸東京野菜推進委員会を設立し復活した江戸東京野菜を認定している。

地域の伝統野菜を復活普及していくには何をすべきかを、古江さんは紹介してくれている。
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2020年11月01日

練馬区大泉の村田農園の江戸東京野菜、内藤カボチャ、千住ネギの生育を紹介する


中秋の名月だ!。
ハロウィンと10月31日の満月は46年ぶりだと云う。



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先日は、日本橋「ゆかり」の野永喜三夫料理長が、
内藤カボチャでハロウィン気分とFacebookに掲載していた



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