新嘗祭に、明治神宮の回廊に展示された宝船を見に来たことがあった。
当ブログでは、東京の水源を何ヶ所か歩いているが、明治神宮御苑には水源の「清正の井戸」があるのを知っていた。
明治神宮では、お正月の新年互例会を始め、11月の東京都農業祭や、宝船の展示などをしていたから、毎年何度も仕事で来ていたが、御苑となると若いときに来て以来だ。
この御苑は御祭神の、明治天皇・昭憲皇太后にゆかりの深い由緒のある名苑で、江戸時代(1603〜1867年)の初めは熊本藩主加藤家の下屋敷の庭園だった。
その後、彦根藩主井伊家にうつり、三代将軍徳川家光も訪れていると云う。
明治維新(1868年)後は、皇室の御料地となり代々木御苑と称せられました。
「清正の井戸」は古くから江戸名井の一つに挙げられていて、江戸初期には加藤家の庭園だったことから加藤清正が掘ったと言い伝えられている。
湧き出る清水は、井戸水特有の冬温かく、夏冷たく、年間を通して15虔前後で、最近まで茶の湯に使われていました。
周囲の斜面には、モミジ、ヤマブキ、サツキ、ハギが植えられ、小径は林や田に沿って巡らされ、清水は花菖蒲田(写真右下)を潤し、南池に・・・、
江戸時代は家臣の子女が米作りの大切さや苦労を学ぶ稲田だったが、明治26年(1893)に明治天皇が昭憲皇太后のために菖蒲園に改められた。
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