2021年07月11日

「江戸東京野菜の企業家精神」として、江戸東京野菜の「物語編」と「図鑑編」の書評が新聞に掲載された。


今年の1月、キヤノングローバル研究所のHPに「江戸東京野菜のイノベーション」として、同研究所主幹研究員の杉山大志氏が、江戸東京野菜のご紹介をいただいた。

江戸の野菜を、100万都市から、参勤交代の制度から、種の問題、地域における名産品の誕生など、エネルギーや環境の視点から興味深く取り上げていた。

その江戸東京野菜を知るきっかけになったのが、江戸東京野菜の物語編と図鑑編であったようで・・・・





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この度は、電気新聞の "暮らしを彩る" "本棚から一冊" に
「江戸東京野菜の企業家精神」として、農山漁村文化協会から、
2009年に刊行した江戸東京野菜の「物語編」と「図鑑編」の
書評を掲載して頂いた。

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また、国際環境経済研究所のウェブサイトにも掲載された。

メールには「少しでも江戸東京野菜の賛同者が増えれば幸いです」
とあった。

杉山先生ありがとうございました。

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2021年07月10日

檜原村にルバーブが定着するまでの物語


先日、檜原村にルバーブが導入されたことを書いたが、改めて東京におけるルバーブの導入の経過をまとめておこうと、関係者の話を聞いた。

ルバーブが日本に入ったのは、長野県軽井沢の外国人避暑地に宣教師ショーがジャムを持ち込んだと、旧軽の中山ジャムの女将が話していた。

檜原村には長野から導入したようだと話していた鈴木留次郎さんに、改めて20年前に導入した山嵜源重さん(現村議会議長)に聞いてもらった。

導入したのは、長野県ではなく神奈川県からだったという。
山嵜さんは鎌倉の建長寺に行った際、大根料理の店で食事をしたが、女将の佐藤さんからルバーブの話を聞き、興味を持ったようだ。

鈴木さんの話を聞いて驚いた。もしかして大根料理の店は福来鳥で、女将の佐藤さんはエダさんではと思い佐藤エダさんに電話をした。

当時、福来鳥の佐藤さんは、鎌倉大根の件で相談していた県農業総合研究所の成松次郎先生がルバーブの研究をしていて、ルバーブの栽培も勧められていたことから、山嵜さんにルバーブを紹介したという。話は繋がった。






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後日、成松先生から頂いた10株の苗は伝統的品種の「ビクトリア」で、2000年に佐藤さんは山嵜さんに送ったという。

女将の佐藤エダさんばかりか、神奈川県の成松先生の名前も出てきた。
お二人のことは良く存じ上げていたが、檜原村のルバーブの導入に係わっていたとは知らなかった。

お二人に事の経過を確認したが、20年前のことで、うる覚えだったが、大筋ではこのような事だった。
その後、佐藤さんは何度か檜原村の栽培地を訪れたという。

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ルバーブ研究の第一人者だった成松先生は、1990年「農業および園芸」(養賢堂)に論文を掲載していて、論文「ルバーブの特性と軟化栽培」を送って頂いた。

論文には、ウド栽培と同じ軟化栽培により、冬から春にかけて生産可能になり、色調も赤く高品質のルバーブが収穫できると、栽培方法が詳細に書かれている。


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2021年07月09日

大人が読んでも面白い絵本塾出版のやさい応援団「まるごと野菜」既刊11冊、若いシェフに読ませたいと三國清三シェフ。


先日、世田谷にある私立都市大学付属小学校で、三國レッスンが開催されたことは報告した。

三國シェフに頼み事もあったので、ソシエテミクニの岡本孝一さんに頼んで、三國シェフの時間を取ってもらったが、先約があるので11時半頃ならというので出かけた。

自宅を出る頃は小雨が降っていたが、四谷に着いた時には雨はあがっていた。



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一昨年の調理実習では、保護者の皆さんにもスペシャルハンバーグを食べていただいたが、生徒を指導したシェフの皆さんを紹介した。

その席で、絵本塾出版のやさい応援団「まるごと野菜」既刊8冊を図書室から持ってきて大竹は野菜の本の監修していると保護者に紹介していただいた。

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そんなことで、先日のミクニレッスンでも「まるごと野菜」の本を持って自己紹介をしたが、
東京の野菜の話をしている間、テーブルに乗せておいた「まるごと野菜」を三國シェフはページを繰っていた。

「この本、絵本仕様となっているが、大人が読んでも面白い内容で、野菜への興味が湧き、引き込まれていく。」

三國シェフも評価いただき、「うちのシェフ達にも読ませたい!! 」
というので、既刊の11冊をお持ちしたが、喜んでいただいた。


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2021年07月08日

国分寺市の小坂良夫さんの農産物が、地元「セブンイレブン」に販売コーナーができている。


国分寺市の小坂良夫さんのお宅は、
先代が東京ウド栽培のリーダーだった。

良夫さんの時代になって、江戸東京野菜の馬込半白キュウリや
谷中ショウガを栽培していて、今は後継者の知儀さんも
頑張っているから心強い。

その小坂さんの農産物が国分寺駅に一番近い南三丁目の
「セブンイレブ」で販売されている。
同店のオーナーからコーナー設置の要請があり
「小坂農園直売所」が協力したもの。

設置に直接は関係ないが、
小坂さんとセブンイレブンジャパンの永松文彦社長は、
国分寺の小学校で同級生だという。これもご縁だ。






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満点! 青空レストランに家族で取り上げられていた。

その時に、番組のアシスタントディレクターに撮ってもらった
家族の皆さんのいい写真だ。


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小坂農園直売所に、その家族写真が貼ってある。



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2021年07月07日

都市大学付属小学校で開催した、ミクニレッスンは『今日は、おいしい野菜を知ろう』を開催した。


先日、都市大学付属小学校(松木尚校長)で開催した、ミクニレッスンのお手伝いに生産者の宮寺光正さんと伺った。
同校のミクニレッスンは2011年から始まって、第1回からお手伝いをしている。

当時からの重永睦男校長が3月退任され、今年度から松木尚校長に引き継がれた。






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三國レッスンも、新型コロナの感染拡大の影響を受けて、昨年は時期をずらしながら11月中旬に、種まきを実施した。

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これまでは、9月中旬に実施してきたから、11月にサラダにして食べることが出来たが、11月中旬にプランターに種をまいたのでは、寒くなるばかりだから、期待はできなかった。

聞くところによると、全員で料理すると密になると、中止になったという。

三國シェフが全員の前でスペシャルハンバーグを作り、
生徒たちは、オテルドウミクニで作ったハンバーグに舌鼓を打った。


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2021年07月06日

江戸東京野菜の各種栽培に励む平和台の渡戸秀行が、自信の馬込半白キュウリを見てきた。


梅雨末期だが、雨の合間に、練馬区平和台の渡戸秀行さんの畑に寄った。

前に来たのは6月2日で、秋のイベントについて、相談に行ったが、コロナ禍の情勢は変わらずだが、作物は順調に育っていた。





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ミニトマトが収穫されていた。

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三河島枝豆は先日紹介しているが、これは大豆にする分だとか。





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2021年07月05日

江戸東京野菜の本田ウリで、クラフトビール「悠久の調べ」ができた。


足立区興野で、江戸東京野菜の本田ウリの栽培している、内田宏之さんから、ビールの写真が送られてきた。

何年か前まで、北足立市場で卸の仕事をしていた、佐藤洋司さんから、本田ウリで作ったクラフトビールを頂いたという。

メールには「この方には3年前に種子をお分けした事があります。
葛飾区の本田ウリをなんとか盛り立てたくて、苗を育て地元葛飾の農家さんに配っているそうです。」とあった。

私もお会いしていて、名刺をいただいているので、携帯に電話を入れているが連絡が取れない。




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ラベルには、葛飾伝統本田ウリ(中川ロマン)とあり、葛飾本田ウリ育成協議会(アグリロマンクラブ)
「2021年 西水元」ともあるが、西水元は本田地区の対岸だ。

内田さんが、佐藤さんから伺っているのが、本田ウリは、地元の農家に依頼してできたものは、立石熊野神社に奉納したという。

江東区の製造所・江戸東京ビールには、本田ウリ10キロを持ち込んで80本製造したと聞いている。

江東区のこの東京ビール、早稲田ミョウガビールを製造しているところで、製造者は西早稲田の新福男社長

内田さんは「貴重なので、まだ飲んでいませんが、どんな味がするのでしょうか。押上"よしかつ"に持ち込み飲んで、美味しければ店に置いてもらいたい。」と

続きはYOUTUBEへ
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2021年07月04日

新宿のビルの谷間に石畳が敷かれた緑の小路 「新宿遊歩道公園 ”四季の路”」を歩いた。


先日、新宿の花園神社の近くにコックコートを買いに、
行ったが、西武新宿駅から歩いて向かった。

新宿伊勢丹側の花園神社の鳥居のところに、
江戸東京野菜の農業説明板「内藤トウガラシとカボチャ」があるが、

そこまで行く手前に、ビルの谷間に、石畳が敷かれた緑の小路
「新宿遊歩道公園 ”四季の路”」がある。
この道が出来た頃は、新宿に勤めていたので一度来たことがあった。

小ぶりの雨は降り続いていたが、濡れた石畳を歩いてみた。






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この道、新宿を始発とする路面電車が靖国通りから大久保車庫に
向かう回送用専用軌道として利用された引込み線専用軌道敷跡だ。

1964年に開催された東京オリンピックの前の年、
マイカーが普及していたから、交差点などで交通渋滞が発生し、
その元凶とされ、また地下鉄の発達で不採算となり廃止が決まった。
それから、順次廃線が始まり1970年には、荒川線を残して廃止された。

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1974年『新宿遊歩道公園“四季の路”』が完成した。



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2021年07月03日

足立区立栗原北小学校の4年生が、5年生から受け継いだ千住ネギの種で「命をつなぐ千住ねぎ栽培授業」を行った。


足立区立の小学校では、足立区農業委員会(荒堀安行会長)の要請があって、2015年から地元足立の伝統野菜「千住ネギ」の復活栽培を通して「命をつなぐ千住ねぎ栽培授業」を行っている。

今回、農業委員会からは、荒堀会長の他、鹿濱コ雄委員、寳谷実委員

足立区の産業振興課農業振興係・濱中正二主任、築出大典さん、
川合真由さんが、フォローした。

栗原北小学校(吉田益巳校長)では、栽培から、収穫した千住ネギを食べる食育授業まで行っていることから、今年度の204回国会提出の農林水産省・令和2年度の食育推進施策の資料にも掲載されている。






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農業委員会の作ったねスケジュールに沿って
「命をつなぐ 千住ねぎの栽培授業」が行われた。

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吉田校長は「種の伝達式」に触れ、
学校では入学式、卒業式に次ぐ、大切な式典です。

5年生が栽培した千住ネギの種を受け取って、
4年生が栽培することの重要性を生徒たちに伝えた。

また、荒堀会長からは、交配種と伝統野菜の違いについて、
分かりやすく話された。



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2021年07月02日

新型コロナウィルスワクチンの2回目の高齢者接種で7月1日に丸の内に出かけて終わった。


新型コロナウィルスのワクチン接種は、地元の市では予約がとれず、1ヶ月先に回される有様に、自衛隊東京大規模接種センターに電話をかけたら、簡単に取れたことでほっとしたことを覚えている。

新型コロナウィルスワクチンの2回目の高齢者接種で1日に丸の内に出かけた。
地元市では、ファイザー社のワクチンで、2回目は21日(3週間)後の接種だったが、自衛隊はモデルナ社のワクチンで2回目は28日(4週間)後だった。

モデルナは2回目までの日数が長いが、予約が取れないのでは話にならないので、自衛隊にお願いした。





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1回目の接種後に、次回空いているのは7月5日ということだったが、
自宅に帰って、1日でも早く接種を受けたいので電話で予約変更
を申し入れて7月1日(28日後)の接種の予約が取れたもの。

東西線の竹橋駅を出ると、和気清麻呂像の向こうに、
接種会場の大手町合同庁舎の3号館。

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外で酒を飲むことは全くないが、出掛けることが多いので、
2回目の接種を受けたことでほっとした。

変異ウイルスのデルタ株が感染拡大する中で、
ファィザーワクチンが希望量に対して供給量が不足して
接種が先延ばしになるという。自衛隊にお願いしてよかった。



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2021年07月01日

スーパー堤防の土手下で、花を楽しみながら野菜栽培にはげむ前田さんの菜園を見せてもらった。



先日、大学の友人・吉原久雄さんの畑を紹介したが、同じ友人の前田昭男さんは、江戸川のスーパー堤防、その堤内地土手下直下、田中新田で野菜を作っていると聞いていたので、最近の様子を聞いてみた。

菜園は、「堤外地内に相当し今は河川敷となっている、
この辺りは水田地帯であったとのこと。土手下の道路は狭いが信号の無い道路が土手沿いに続いているために、休日にはバイクグループが時々スピードを楽しんでいる様子。

以前は西側にも畑が広がっていたが、すぐ西隣りにケアハウスが建ち、その他太陽光発電パネルの設置などで畑は減少している。
」とのこと。

googlemapsで見ると、写真を撮ったのが冬だったようで、画面を回して土手を見ると菜の花の時期だったら綺麗だったろう。






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通路の菜の花(緑肥用)

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春の写真を見ると、堤防と、菜園の菜の花が美しい。
畑の賃料は無しですが、雑草ぼうぼうにしてはだめです。市役所が見ても、農地として使用している状況を保つことが条件です。

昔の土手敷地は今は堤外地(河川敷)となっており、現在の場所も昔は水田であった。
川幅を広げてスーパー堤防ができて、堤防近くの水田が都市の建設残土などによる嵩上げで、ほぼ畑地化、住宅地化されたから、瓦礫がたくさん出てきた。

深さ30cmの天地返し、エンピで耕起。出てきた石くれは、作業場所の仕切り石垣に使用。それと寒冷紗、不織布などの抑え用重石として重宝。

耕起したあと畝の中心となる箇所に、土手や畑周りの菜の花、刈草などに石灰を塗して埋め込んで、膨軟化を図る。これを機会ごとに続けてきました。開始当初に比べて、今は体力が減退しており、この作業低調です。
」ご苦労様でした。


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