三鷹市大沢のワサビ田が、朝日新聞の夕刊一面トップに ”江戸のワサビ 令和の「お宝」”として掲載されたことは、
当ブログで紹介した。このことは、同じ国分寺崖線にある深大寺のそば店「門前」の浅田修平さんにお伝えしていた。
浅田さんは、かつて大沢の水車で蕎麦をひいてもらってたり、ワサビ漬けにするのでワサビの葉を買いに行ったこともあったという。
浅田さんは、日本農業新聞木村泰之記者の取材を受けて、「三鷹大沢ワサビが若返り、深大寺そばで提供できれば・・・」と復活を期待して語っている。

箕輪一二三さんと、背景は大沢のワサビ田
朝日新聞を読んで、新聞に出ていた下原学芸員に電話してお話を聞いているが、江戸東京野菜では、奥多摩ワサビが登録されていることはご存じだった。
暮れの23日に、三鷹市役所に下原さんを訪ねた。
下原学芸員は生涯学習課に席を置いていて、三鷹市にある文化財保護の仕事をされている。
同課で発行する、三鷹エコミュウジアム研究「みいむ」を頂いた。
三鷹市大沢でワサビ栽培をしていた箕輪家の農業と、市に寄贈された旧屋敷が掲載されていた。
上の画像をタップする先代の箕輪一二三さんがご健在なときに、武蔵野美術大学の神野善治教授が再三に渡って聞き取り調査を行っている。伝統野菜は時間との戦いである事が分かる。
その後、箕輪家から旧屋敷が市に寄贈されたことから、旧屋敷に隣接したワサビ田に残るワサビについても、市では継続して調査対象としている。
下原学芸員はワサビの研究者の中から、栽培植物起源学が専門の山根京子准教授(岐阜大学植物遺伝育種学研究室)に相談し調査を依頼している。
これによって、江戸時代から伝わる貴重なワサビの発見につながった。
山根先生は、
令和3年3月19日に日本育種学会の講演会で発表されている。
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