報告しているが、11代当主の大平美和子さんが、御著書
「世田谷・大平農園 けやきが見守る四〇〇年の暮らし」を
刊行し手元に送って頂いたからだ。
その後、キヤノングローバル戦略研究所(CIGS)の堅田元喜先生と
杉山大志先生から、地球の温暖化が江戸東京野菜や伝統野菜に
どのような影響を与えるかとの研究のために、
昔の農業に詳しい方々を紹介してきた。
その一人に、城南小松菜の復活栽培をしている大平美代子さんも、
昔の事をお聞きしたらどうかと思って、お会いしようと
考えていた矢先、果菜里屋の高橋芳江さんが、伺うから一緒に
行きましょうと誘って頂いたので、
東急の尾山台駅で待ち合わせをした。
勉強していたとかで、橋さんも昔から大平農園で栽培された野菜を
取り扱っていたようで、親しくしているようだ。
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応接間でお話を聞いたが、部屋には美和子さんのお父様信彌様の写真と
墨痕鮮やかな遺訓がかかっていた。
水の教
自ら活動して他を
動かしむるは 水なり
常に己の進路を求めて
止まざるは水なり
障害においては激しく その勢力を
倍化するは水なり
自らは潔して他の汚濁を流ひ
清濁合わせている 量あるは水なり
足食農人
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