コメ価格高騰で、政府備蓄米を随意契約により放出してコメ価格を
5キロ2000円にするとのニュースが駆け回っている。
日野市で農業を営む小林和男さんは日野市の江戸東京歴史伝承作物
として認証されている平山陸稲を、地元小学校等に普及している。
長年JA東京みなみの代表理事組合長(3期)として、地域農業の振興に
勤められているが、ライフワークとしての食育活動も続けておられる。
先日、苗代が出来たと、Facebookに掲載していたので、
久々に電話でお話を伺った。
上の画像をタップする。小林さんが中心となって地元の平山陸稲を探していたら、ジーンバンク
(農業生物資源研究センター)に保存されていることが分かり、1997年頃
取り寄せて地元平山小学校の授業で復活栽培を行い、
今日に至っている。
本会監事の水口均さんが課長の頃、探すのを相談されたと云う。
稲は熱帯に位置する南アジアの湿地帯が原産で、夏の暑い盛り乾燥する
畑では、病気にかかりやすかったりで栽培は難しかった。
明治44年に南多摩郡七生村平山の林丈太郎が作り出した平山は味が良く
乾燥や病気にも強いことから、水の引けない地域用に東京の奨励品種に
なり、他県でも栽培されるようになった。
2023年の夏から猛暑が顕著となり、温暖の時代から沸騰の時代になった
今日、栽培上の変化はあったのかを小林さんに聞いてみた。
「稲は熱帯が原産地だから、問題はない、日照りにも強く、畑が
乾燥したからと云って散水することはなく、収穫することが
できている。」という。
畑にじかに撒いても良いが、子どもたちが植えるのに、苗にした方が
植えやすく、植える場合は、草が生えないようにマルチを敷いて、
雑草対策もしていると云う。
小林さんは、次代に伝えるために、種採りの栽培をしている。
追録小林さんは日野産大豆プロジェクトで「納豆」を作って
食べたことは紹介した。どうせ作るならと地元で作られていた「平山大豆」を探していたが、
すでに無くなっていた。