早めに仕事を切り上げて、16時前に手島さんの所に伺った。
江頭先生は、16時過ぎに荷物をたくさん持ってこられた。
江頭先生とは、昨年の6月に、野菜の学校の特別講演として東京に来られた時に、受講して以来だ。
静岡の井川まで行ってきたという。
静岡の在来作物を調査してきた模様で、当初から帰りに、東大大学院付属生態調和農学機構(旧東大農場)の様子を見て、20時の飛行機で帰るという計画だとか。
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西武新宿線の田無駅から、賑やかな商店街を歩いて来られたが、この先に広大な農場があるとは思えなかったとか。
西東京市の中心部に、田無演習林を含めて30ヘクタール以上の面積に耕地、林地、温室、見本園などが配置されている。
まず手島さんが紹介したのが、寺島ナスの栽培状況。
独立行政法人農業生物資源研究所からタネを取り寄せた千住ネギ。
手島さんが栽培しているのは殆どが農業生物資源研究所から取り寄せたもの。
6月初めに同農場に伺ったことは、当ブログで紹介したが、タネを付けた千住ネギは収穫されていたが、大きくなった苗は別に植えられていた。
手島さんが案内したのが、高井戸半白節成キュウリ、馬込半白キュウリの場所。
高井戸半白節成キュウリの特徴は、苦味があるとの説明に、
手島さんが切り取って手渡された高井戸をかじった江頭先生、「美味しい!、苦くない!、」
全然苦くないと云っていたが、ヘタの部分で「苦い!」との評価。
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節成との説明に、雌花の着花部を盛んに撮られていた。

エダマメ研究会幹事をされている江頭先生は、大豆栽培にも興味をもたけた。
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来歴は、手島さんが調べている最中だが、農業生物資源研究場から取り寄せた、比丘尼ダイズ、目黒ダイズ、小笠原在来ダイズを栽培していた。
比丘尼の地名は、都内にもいくつかあるが、手島さんの説明では、葉に毛が生えていないことから、その名があるのではとのこと。
小笠原在来に、江頭先生は「小笠原にも行きたいですね!」、小笠原の母島まで仕事で2度行った私としては、固有種が沢山ある小笠原についてひとくさり。
山形の蔵王かぼちゃも栽培していて、その特徴が出ていると江頭先生。

まだ時間的余裕があったので、西武線を挟んで南側に、江戸東京野菜をいろいろと栽培している矢ヶ崎農園があるからとお誘いした
。
手島さんもしばらく行っていないというので、3人で矢ヶ崎宏行さんの圃場へ。
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江戸東京野菜としては、鳴子ウリ(写真右下)、早稲田ミョウガ(写真左下)、東京ウド(写真中央)、他に滝野川ゴボウなども栽培されている。
矢ヶ崎さんのハウスでは、三河島エダマメを栽培している。
昨年は、実が大きくなったところで、食べたが美味しくなかったんですが、
ところが、先日食べたら甘くて美味しかった。と云う矢ヶ崎さん。
実が大きくなると、大豆に代わるので、そこで味は落ちる、若採りで食べるのがエダマメです。と江頭先生。
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江頭先生にぜひ食べていただきたいと、1本抜いた。
エダマメは葉が付いていると、そこから水分が抜けて鮮度が落ちるからと、葉を全部切り落として新聞にくるんだ江頭先生。
江頭先生からメールをいただいた。
「おかげさまで予定通りの飛行機で鶴岡に戻ることができました。
矢ケ崎さんにお会いできて本当に良かったです。
家に着いてすぐ,三河島エダマメをゆでて食べてみました。
甘くてなかなかおいしかったです。ことしのエダマメの初物でした。
思いがけず充実した時間を過ごすことができました。
篤くお礼申し上げます。」と・・・・
江頭先生のお墨付きをいただいた。江頭先生ありがとうございました。