東京都市大学付属小学校(重永睦夫校長)の “こころときもちが元気になる!”「ミクニレッスン」第4回は、”東京の野菜を知ろう”で、7月7日(月)松木直也プロデュサーとプロジェクトリーダー橘志保先生の下で、
4年生の
桜組(三輪洋資先生 35名) が、10:30〜11:20、
桐組(別府美典先生 35名) が、11:30〜12:20、で行われた。
4年生とは、今年の1月、3年生の時に世田谷の農家・大塚信美さんの畑に同行したことは、当ブログで紹介した。。

三国清三シェフの挨拶で授業は始まった。
「みなさん、おはようございます。今日は、みんなが暮す、東京でつくられている野菜を勉強します。
東京都では、いろいろなところでおしいい野菜がたくさんつくられているんだよ。
それでは、東京の野菜に詳しい、大竹先生と野菜作りの名人宮寺先生に今日は、おいでいただきました。」
と紹介された。
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今回は、伝統野菜の雑司ヶ谷ナスと、一般的な交配種の千両ナスとの食べ比べ。
昔、子供の嫌いな野菜はニンジン、ピーマン、ナスだった。
雑司ヶ谷ナスは、寺島ナスと比べると普及年代は新しいが、伝統ナスだから千両ナスとはおのずと異なる。
また、トマトの食べ比べは、生食用のグリーンミニと、加熱用のシシリアンルージュ。
生徒たちは、感じたままに的確に答えていた。

練馬区から
加藤和雄さんの雑司ヶ谷ナス、タマネギ、グリーンミニトマト、
シシリアンルージュトマト、
井口良男さんの枝付エダマメ、
杉並区の
鈴木宗孝さんの伏見甘長とうがらし、完熟中玉とトマト、
小平市から
高橋浩幸さんのミニカボチャ(栗坊)、
宮寺光政さんの赤色丸型ミニトマト、
川里賢太郎さんの野菜にはすべて有機栽培が付くが、コリンキー、
紅白丸長ラデッシュ、パープルラディシュ、ゴールデンラディシュ
立川市の
高橋尚寛さんの緑オクラ、赤オクラと、鈴木さんの緑ズッキーニ、
東村山市から
細田保三さんの菌床生シイタケ、
長嶋要一さんの紫バレイショ、インカのめざめ
西東京市の
新倉庄次郎さんの黒キャベツ、スティクセニョール、
矢ヶ崎宏行さんの葉付き赤ビーツ、
八王子市から
中西真一さんのカブ、緑ゴーヤ、と24品種を集めた。
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両クラスとも6班に分けて、班ごとに、知っている野菜をふたつ持って、どんなお料理で食べたかを聞いてみた。
難しい野菜も入れておいたが、
「黒キャベツ」は、小松菜など葉物野菜の名前が挙がったほか、「スティクセニョール」は、ブロッコリー、「ビーツ」は、カブ、ダイコンなど、「コリンキー(かぼちゃ)」は、うりなど、知っている名前が挙がったが、黒キャベツではキャベツのルーツについて、スティクセニョールは、食べ方などについて解説を加えた。
目先を変えてパワーポイントで東京の農業について解説。
東京は、奥多摩など山の中ではワサビが栽培され、洋上1千キロの先にある小笠原ではバナナなど亜熱帯の農産物が栽培されていることを・・・。
最後に、ナス科の野菜とウリ科の野菜を花の写真から収穫物を当てさせた。
雄しべ、雌しべで実を結ぶナス科と、雄花、雌花の受粉で実を結ぶウリ科の野菜を当てると云うもので、みんなの手が上がり、盛り上がった。
三國シェフから、
「みなさん、わかりましたか? みんなが暮す東京には、たくさんの農家の方がおられ、毎日、毎日、大切に野菜を育てているんだよ。では、今日は、農家の方々に感謝して、僕がお料理をつくってきました。さっき、みんなにおみせした、野菜をたくさんつかって、[色々東京野菜のラタトゥイュジュレ]というお料理をつくってきました。
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三國シェフは、各班を回りながら、「無理して食べないように!」と注意していた。
ご父兄の皆さんは、別の教室で[色々東京野菜のラタトゥイュジュレ]を召し上がっていただいた。

スタッフとしては、
写真左から、世田谷にあるイタリア料理ジータのオーナーシェフ福田耕二シェフと、オテル・ドゥ・ミクニの、岡本孝一さんと、檜垣依子さんが担当。
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例年、野菜嫌いで残す子もいるのだが、今回は早々と完食した生徒が大勢いた。

最後に、宮寺さんが種のことについて、話された。
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昨年、採種用に伝統小松菜を栽培した。
教室内で乾燥させていたが、宮寺さんから、莢からタネの取り方などの話があった。
この種は、自宅で蒔きたいという生徒に配られた。
尚、今回は(一財)都市農地活用センターから派遣されたもの。