6月24日に発生した局地的な降雹は、三鷹・調布の農産物にも大きな被害を与えたが、先日、その後の様子をうかがいに三鷹の星野直治さんのナス畑を訪ねた。
降雹の様子は、テレビのニュースで、繰り返し報道されたことから、当日は全国各地から夜遅くまで、お見舞いの電話が鳴りっぱなしだったと云う。
星野さんの畑では、主力の「千黒2号」(武蔵野種苗園/三芳交配)は勿論、江戸東京野菜の「寺島ナス」も壊滅的な被害を受けていた。
翌日には、ボランティアさんと一緒に、見舞いに来た東京シティー青果の担当が、傷のついた果実や、折れた枝などの後片付けを手伝ってくれたと話していたが、
東京シティー青果の石川勲会長は、わたしにまで電話をくれて、寺島ナスの被害につて心配をしていただいた。感謝!!です。
先日、その後の回復状況を確認しようと、畑に伺ったが、青青とした葉が力強く茂り始めていた。
星野さんが手に取って説明してくれたが、へたの下の白い部分が、夜中に成長した部分で、太陽に当たってアントシアニンが生成されていくわけで、毎日々大きく成長している。
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「午後から雨が降ると云う予報が出ていたので、米ぬかを肥料として撒いたところだ」と云っていた。
米ぬかなど、遅行性の有機肥料は、これからの生育には欠くことが出来ない。
降雹で穴の開いた葉も再生の役割を終えて黄ばんでいた。

一本一本の幹を見ていくと、降雹が当たったところは、皮が剥けて痛々しいが、傷跡はいえて、節々から力強い茎が伸びていた。
液肥の葉面散布と根元への追肥を行うなど、再生に向けての手当ては怠りない。

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寺島ナスは、11作で300本を超えるが、蕾、そとて花もたくさん咲き始め、ナスの形状を表したものもでき始めている。
トマトやトウモロコシは、降雹で傷が深く、再生はあきらめたようだが、
寺島ナスは、8月の初めには、出荷できるでしょうと云うので、一安心。
「皆さんにもご心配をおかけしましたが、どうやらめどがつきましたと、お伝えください。」と言っていた。
20日には、東向島の「寺島ナス復活プロジェクト」の皆さんが、見舞いに行くと、メンバーの一人青果商の阿部敏さんから伺った。