2014年07月28日

ブロックで囲った深さ20cm足らずの菜園に40cmの大根がすくすく育つ。


「伝統野菜は長老に聞け!」は、好評をいただいていて、次回は8月23日に開催されるが、今年の3月に開催した第2回は、澤地信康先生にお願いした。

都立農芸高校から千葉大園芸学部、そして東京都農林水産部では、技術畑を歩いてこられた澤地先生の話を聞こうと、大勢の方々に集まっていただいたが、そのことは当ブログで紹介している。

講師をお願いした時に、今でも、畑仕事をしていて、毎日毎日、時間が足りないくらいだと、おっしゃっていて、特に屋上菜園の様子は、母校、都立農芸高校の機関紙に掲載されていた。

ブロックで囲った深さ20cm足らずの畑で、40cmの大根を栽培し、20年にもなるが、毎年屋上で作るスイカは今年も20数個も実をつけ、連作障害などどこ吹く風だ。

屋上緑化が普及する中で、話を聞いた人は誰もが「うそー! 」と、驚くが、掲載紙の写真を見て納得だ。

「・・・長老に聞け!」の講演が終わって数日後に、お礼の電話を掛けた際に、屋上菜園の写真を撮らせていただきたいと、失礼ながらお願いした。



1-1.JPG

野菜が採れる頃、連絡するからということで、楽しみにしていたら7月初めに電話をいただいて、先日伺った。

平成2年に建てたという杉並区桃井のお宅は、コンクリート造り2階建の瀟洒なお住まい。

上の写真をクリックする
あった!

2階のベランダに作られたブロックで囲った畑に、40cmの青首ダイコン(サカタ あまうま大根) が実っていた。

その他、自根のナス(タキイ 千両2号)、棘なしキュウリ(サカタ フリーダム)、肥後野菜の水前寺菜も栽培されていた。


2-1.jpg

2階から眺めると、サンルームの日除けに、キングデラウェアが茂っていた。
ブドウの葉は、キウイと違って薄いから木陰は明るい。

上の写真をクリックする
キングデラウェア(写真左上)、デラウェア(写真右上)、ブルーベリー(写真左下)、
ビワ、ヤマモモ、(写真右下)、キウイフルーツ(写真中央)、写真は撮らなかったが、次郎柿、数種の柑橘類、梅(白加賀) などもあった。





3-1.jpg


屋上に上ると、東側の畑には、モロヘイヤとヤーコンが育っていた。

上の写真をクリックする
西側の畑60u(南北6m×東西10m)には、スイカがゴロゴロ、
20年来作り続けているのが、「タキイの秀山」、数年前からは「タキイのニューこだま」、そして今年からラクビーボール型の「飛紅船ラルク」も・・・。

苗を定植した時に、敷き藁の上にネットを敷くのがポイントだとか。
屋上は、風が強いために藁が飛ばされたり、蔓が振り回されるために、しっかりとネットに蔓が巻きつき、つかむことで生育が安定するという。

また、強い南風が多いので、南側に定植して北へ延びるようにしてある。
天気予報を確認するのも日課とか、

無農薬、有機栽培を心掛けているから、ネマトーダ対策にコンパニオンプランツのマリーゴールが植えてあった。
落ち葉は乾燥させて煙が出ないようにして、木灰を作っていた。
尚、連作障害克服のノウハウは、「・・・・長老に聞け!」で、お話されている。

土が乗っている畑のところと、通路とは下の部屋(2階)の温度にも大きく影響しているという。

ざっと見ただけでも25〜26個のスイカがゴロゴロ。
写真中央は、受粉した日付が書いて留めてあったが、3ヶ所は着果しなかったという。



4-1.jpg

井戸端のところに、採り立ての夏ミョウガが置いてあった。

上の写真をクリックする
農家時代からある孟宗竹の竹林の一部が、いまも残されていた。
今でも沢山筍が出るようで、「古い竹は切って整理しなけば・・・」と云っていたが、手が回らないとも。(写真左上)

屋上から屋敷の裏を見ると、フキが栽培されていた。
屋上で余ったスイカの苗も植えてあり、敷地を効率的に活用している。(写真上中央)。

杉並区の保護樹林に指定された「楠」と「松」などの大木が、伝統ある澤地家を今に伝えている。

そして、ミョウガは、大きな木の下にできた日陰に密植していた。



5-1.jpg


1階の書斎は、畑で作業した後、土足で入れるようになっている。

上の写真をクリックする
キョロキョロするのも失礼と思ったが、壁に掛けられた1枚の油絵に目が留まった。
澤地先生が生まれ育った農家時代の屋敷だそうで、西側の竹林が描かれていた。

書斎の冷蔵庫に保管している「タネ袋」を見せてくれた。

途中で、奥様が冷えた梅ジュースと桃を運んでくれたが、
梅ジュースは、白加賀で作った自家製だというのでいただいたが、美味しかった。




6-1.jpg


昼近くになったので、失礼しようとしたら、「待ってて!、土産にスイカを採ってくる」と、屋上に上って行かれた。

丹精込めた、「ニューこだま」をいただいた。甘くて美味しいスイカだった。
屋上からは、澤地先生の母校、都立農芸高校が北側に望める。

澤地先生、ありがとうございました。

澤地先生には、再度、講演を依頼したが、機会があればと、ご了解をいただいた。
posted by 大竹道茂 at 00:01| Comment(1) | TrackBack(0) | コンシェルジュ協会事業
この記事へのコメント
はじめまして。

実は夫が杉並区で有機無農薬家庭菜園をしていますが、2年ぐらい後に屋上菜園に切り替えねばならなくなりました。

そこで、澤地信康先生のことを検索させていただいているうちに、大竹さまの詳しく楽しいブログにたどり着いたのです。

澤地先生はご高齢とお見受けしますが、現在もお元気でご活躍でしょうか?

出来れば私ども夫婦も一度、屋上菜園の見学をお願いしたいと…勝手なことを想っております。

御安否だけでもお教えいただけましたら、幸いです。
Posted by 星川ひろ子 at 2017年03月10日 23:30
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック