2014年08月15日

国分寺の小坂良夫さんが栽培する江戸東京野菜の様子を見に伺った。


8月8日、読売新聞東京版で「谷中ショウガ」「伝統の味育て30年」として、小坂良夫さんが紹介された。

小坂さんは、「谷中しょうが」の栽培については、30年のキャリアを持っている。



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葉ショウガとして売っていた小坂さんは、2010年に、ジンジャーシロップを販売したが、このことは、当ブログでも紹介している。

これまで、「谷中しょうが」については、小坂さん一人しか栽培していなかったが、この度、小坂さんが、商品開発をやるというので、同じ国分寺で20名もの生産者の同意を得て、谷中しょうがの栽培が始まったと云うので、

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小坂さんに、谷中しょうがの畑に、案内してもらった。

この畑、鎌倉古道と、武蔵野西線の線路わきに当たる。

耕していると、古墳時代の石が出てくるという。
この地は武蔵国分寺が建てられるはるか前より、先人が生活していた場所である事が理解できる。




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馬込半白キュウリの栽培は、平成11年にJA東京中央会から種を託されて栽培を始めた。
大田区馬込地区以外では、現在栽培している生産者では、一番古くから栽培に取り組んでいて、採種をしながら、国分寺地区の生産者グループをまとめている。

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馬込半白キュウリの採種用の果実が沢山実っていた。

採種用の果実に養分が行くように、うらなりのキュウリを落としていた。
そんな1つをもいで、かじってみたが、歯ごたえがあるがウリのような味わいは変わらない。

半白の季節は終わりを告げていて、寂しい感じすらする。

小坂さんは、昨年から千代田区立番町小学校で、馬込半白キュウリの栽培指導をしていたが、今年は寺島ナスの栽培も指導している。




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小坂家の主生産地では、寺島ナスも栽培していた。
台風11号の強風で、だいぶ葉が飛ばされ、ナスに擦れ傷も出ていた。

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今年は、銀座若菜から、お中元用に馬込半白キュウリと寺島ナスのセットを800セット依頼されていたようだが、収穫時が重なる期間が短かったことから、400セットにとどまったようで、来年への課題となったとか。

因みに、小坂さんの冬野菜は、昨年暮れ「江戸から東京、冬野菜のお漬物セット」としてお歳暮用に販売されている。




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時折吹く強い風に、小坂家に伝わる自慢のサトイモ(土垂)の葉が大きく揺れて葉裏をみせていたが、生育は順調のようだ。


posted by 大竹道茂 at 00:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 江戸東京野菜と生産者達
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