8月8日、読売新聞東京版で「谷中ショウガ」「伝統の味育て30年」として、小坂良夫さんが紹介された。
小坂さんは、「谷中しょうが」の栽培については、30年のキャリアを持っている。

葉ショウガとして売っていた小坂さんは、2010年に、ジンジャーシロップを販売したが、このことは、当ブログでも紹介している。
これまで、「谷中しょうが」については、小坂さん一人しか栽培していなかったが、この度、小坂さんが、商品開発をやるというので、同じ国分寺で20名もの生産者の同意を得て、谷中しょうがの栽培が始まったと云うので、
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小坂さんに、谷中しょうがの畑に、案内してもらった。
この畑、鎌倉古道と、武蔵野西線の線路わきに当たる。
耕していると、古墳時代の石が出てくるという。
この地は武蔵国分寺が建てられるはるか前より、先人が生活していた場所である事が理解できる。
馬込半白キュウリの栽培は、平成11年にJA東京中央会から種を託されて栽培を始めた。
大田区馬込地区以外では、現在栽培している生産者では、一番古くから栽培に取り組んでいて、採種をしながら、国分寺地区の生産者グループをまとめている。
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馬込半白キュウリの採種用の果実が沢山実っていた。
採種用の果実に養分が行くように、うらなりのキュウリを落としていた。
そんな1つをもいで、かじってみたが、歯ごたえがあるがウリのような味わいは変わらない。
半白の季節は終わりを告げていて、寂しい感じすらする。
小坂さんは、昨年から千代田区立番町小学校で、馬込半白キュウリの栽培指導をしていたが、今年は寺島ナスの栽培も指導している。

小坂家の主生産地では、寺島ナスも栽培していた。
台風11号の強風で、だいぶ葉が飛ばされ、ナスに擦れ傷も出ていた。
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今年は、銀座若菜から、お中元用に馬込半白キュウリと寺島ナスのセットを800セット依頼されていたようだが、収穫時が重なる期間が短かったことから、400セットにとどまったようで、来年への課題となったとか。
因みに、小坂さんの冬野菜は、昨年暮れ「江戸から東京、冬野菜のお漬物セット」としてお歳暮用に販売されている。
時折吹く強い風に、小坂家に伝わる自慢のサトイモ(土垂)の葉が大きく揺れて葉裏をみせていたが、生育は順調のようだ。