5月の初めだったか、高齢者向けマンション「聖路加レジデンス」でイベントの企画を担当している岡田千明さんからメールをいただいた。
同レジデンスは、高齢者向けのケア付きマンションで、聖路加国際病院のバックアップによる手厚い健康・医療サービス、そして幅広い生活支援サービスを提供していて、定期的に講演会やコンサートなど、さまざまな催し物を開催、希望者が参加しているのだという。
そこで、新しい企画として今話題の「江戸東京野菜」について、話を聴きたいという。
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「聖路加レジデンス」は、中央区明石町、地下鉄築地駅から5分ほどの、隅田川の畔にそびえている。
講演は、岡田さんに紹介していただいて始まった。
会場が、隅田川流域にあることから、京橋大根河岸に舟運によって運ばれた大根の話、
日本橋魚河岸から出る魚の内臓などあらを小名木川を使って、砂村に運び「促成栽培」が始まった話など、14時から1時間半ほど話をさせていただいた。
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岡田さんが、当日のポスターを作ってくれた。
これまで開催した講演会としては、
朗読や囲碁、万葉集についてなど、毎月定期的に開催しているものの他、1回限りの講演なども開催していると云う。
終了後、何人かの方が来ていただいた。
先代が、京橋大根河岸で果物の卸をしていたという方は、牛車で農家の方が、野菜を運んできていたのを子供ながらに見たことがあると話してくれた。
「目黒の筍」の話しを聞きたかったという方も・・・・。
帰宅後、岡田さんからメールをいただき「ご入居者からも『面白かったです』と大変好評でした。」とあった。
また、入手方法もあったが、地元築地市場の政義青果・近藤義春さん(江戸東京野菜コンシェルジュ)を紹介した。
尚、この度は、「農」のある暮らしづくりのアドバイザーとして(一財)都市農地活用支援センターから派遣された。
聖路加レジデンスに向かって歩いていたら「芥川龍之介生誕の地」の説明板が目に付いた。
明治16年(1883)ころ、この付近(当時の京橋区入船町8丁目1)に「耕牧舎」という乳牛の牧場がありました。
作家芥川龍之介(1892〜1927)は、明治25年3月1日、その経営者新原敏三の長男として、ここに生まれました。
夏目漱石の門に入り、「地獄変」「羅生門」「河童」「或阿呆の一生」など、多くの名作を遺しましたが・・・・。
明治19年の記録によると、当時、現中央区には外国人居留地向けに15軒の搾乳牧場があり、芥川の里はその1つだったのだ。
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その先には、「築地江戸前散歩」の案内板。
これを見ると、歴史を凝縮した地域であることとがわかる。
いずれ、暇を見つけて歩いてみようと思っている。