2014年09月10日

内藤トウガラシ、早稲田ミョウガ、鳴子ウリの取り組み事例を、新宿区の栄養士の皆さんに伝えた。


2012年3月6日(2011年度) だったと思うが、新宿区教育委員会の小林明子栄養士が、江戸東京野菜に注目してくれて、食育講演会として江戸東京野菜の話をさせていただいたことがあった。

当時、江戸東京野菜はまだ22品目時代。
新宿区内の取組も、大久保小学校では内藤トウガラシを岡村理絵先生取り組みはじめ、兼元由香利先生が引き継いだ頃だった。

早稲田ミョウガは、これから気仙沼支援をしようと云うような時期で、鳴子ウリの取組はまだ行われていなかった。

そんなことで、前回お世話になった、小林栄養士さんに、新宿での取り組みも、更なる発展を見ているので、報告をする機会を、いつか作っていただきたいとお願いしていたが、8日、その機会を設けていただいた。


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食育講演会は大久保にある新宿コズミックセンター内、新宿区立教育センター5階中研修室。

1時間前に行ってパワーポイントのチェックとセッティングを終えたあと、講師控室に案内された。
講師控室からは、新宿副都心の超高層ビル群が望めた。

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このビル群の一角でも、江戸東京野菜が栽培され、更なる拡大が期待されている。

かつて、内藤家の屋敷(現新宿御苑) からこの辺り、大久保方面一帯では、内藤トウガラシが栽培され、冬には、真っ赤な絨毯を敷き詰めたように見えたという。



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小林栄養士からの依頼は、
「江戸東京野菜と食育・地域活性について」
〜江戸時代にあって新宿の特産野菜、内藤トウガラシとカボチャ、
早稲田ミョウガ、鳴子ウリ〜
 と云うもの。


前回伺った後、3年の経過の中で、転勤や退職された方など、栄養士さんも初めての方が多かった。

13校18人の栄養士などがお越しいただいた。


主催の教育委員会からは学校運営課の小林明子栄養士主査、本田愛美栄養士、藤原武栄養士が見えていて、お世話になった。



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江戸東京野菜として、2010年から情報のやり取りをしていた大久保小学校の事例について、今年の現状から報告した。

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今年着任した浦部恵実子先生からは、生徒達の取り組みを発表する場を考えてほしいと依頼されていた。

大久保小からも栄養士さんが出席された。



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府中御用ウリの栽培が決定し、美濃の真桑瓜のタネが入手できたことから、一昨年、鳴子でも栽培したいと、教育委員会の小林栄養士さんにお願いして、希望小学校を募ってもらったら、柏木小学校で手が上がったもので、昨年栽培が実現した。

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鳴子ウリは、3代将軍家光の時代に、青梅街道沿いの鳴子で栽培が始まった歴史がある。

今年は、梶谷正義先生か指導して、収穫祭にたどり着いたが、栽培の経過とエビソードをお話した。




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早稲田ミョウガは、鶴巻小学校にミョウガ菜園を設けたことを報告したが、

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その後、生育状況は確認していないが、先日、国分重隆校長に電話をして、状況を伺ったが、順調な生育だと云う事だった。
同校からも、栄養士さんが参加された。

早稲田ミョウガについては、来年から同区立江戸川小学校と早稲田小学校にミョウガ園が設けられることから、江戸川小学校からは栄養士さんなど3人が参加された。

東京都23区には、農地法上の農地がある区は11区で、農地の無くなった12区で、江戸東京野菜を取り入れた、食育が行われている。
特に、江東区立第五砂町小学校で行っている「砂村一本ネギ」タネの伝達式は、素晴らしい儀式で、各学校でもタネを次世代に伝えていくことを実施していただきたいと、同校の銭元真規江栄養教諭が作った「第4学年 総合的な学習の時間 指導案」を配布して説明した。



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今年は、内藤とうがらしフェアーが開催されるが、デング熱の影響で、新宿御苑会場での開催は、10月1日から5日まで短縮して開催される。

特に、御苑会場では、大久保小学校からの要望もあり新宿ゆかりの江戸東京野菜を栽培している小学校の取り組みを発表する場を設けたことを伝え、各校に参加を呼び掛けた。


追申



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会場には、同区立西新宿小学校の鈴木富雄副校長が来られていた。
開会前に、時間があったので、お話を伺ったが、同校では「内藤カボチャ」を育ているという。
実った内の、ひとつを見せていただいた。

何でも地元の方から「内藤カボチャ」だとしていただいたものとのこと。
新宿副都心、都庁舎の西側で栽培されていたとは知らなかった。

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鈴木副校長からは、新宿御苑(10月1〜5日)で発表するに当たって、26日に、総合学習の時間を持ちたいからカボチャの話をしてほしいと直接依頼された。

追録


主催事務局の本田さん(学校運営課保健給食・幼稚園係)から、当日のアンケート結果を送ってもらった。

皆さん、江戸東京野菜を活用することは、教育的効果が大きいと云うことが、ご理解いただけたようだ。
本田さんありがとうございました。

尚、この度は、「農」のある暮らしづくりのアドバイザーとして(一財)都市農地活用支援センターから派遣された。



posted by 大竹道茂 at 00:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 食育・食農・講演会等
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