今年も荒川区立尾久宮前小学校(伊藤英夫校長)からの依頼で、小平市の宮寺光政さんが、4年生の総合学習で青茎三河島菜の種まきの指導を行った。
家を出る頃は、まだ雨は降っていなかったが、JR山手線の田端駅に降り立った時には、小雨が降っていた。
同校に着くと、鈴木恵理栄養教諭が出迎えてくれた。
タネまきが出来るか心配していたが、スケジュールが詰まっているので、この程度の雨なら決行となった。
青茎三河島菜の復活以来、同校の伊藤校長の理解と鈴木栄養教諭の熱心な取り組みは2011年から始まったが、この間、荒川区の観光振興課が青茎三河島菜を同区の観光資源と位置付けたことから、教育の場から地域へと広がりを見せていて、昨年は、「にっぽりマルシェ」に、同校がレシピを提供している。

4年生(担任江崎直幸教諭)35人は、まだ三河島菜について学んでいないことから、宮寺さんが、荒川区の伝統野菜、三河島菜の歴史、そして発見の経過について話され、生徒たちは盛んにメモを取っていた。
引き続き、タネまきの指導に当たったが、雨が降っていたので校庭への出入り口のスペースに座らせてプランターを使ってタネまきの指導を行った。
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同校では毎年「My三河島菜」の栽培をしていて、生徒1人ひとりが、自分の三河島菜の栽培を行ってきた。
今回も、マルチの穴ひとつが、生徒1名分。
タネまきは畑が狭いことから3人1組で、マルチの穴の端から順に、1人5粒を宮寺さんの指導でまいていった。
まき終わった生徒は、ノートにマルチに蒔いた絵を書いていた。

今年、創立80周年を迎える同校では、その記念式典に青茎三河島菜を来賓のお土産にするとかで、
荒川区観光振興課が三河島菜の栽培を依頼している、都立農産高校の園芸クラブが6年生にキャリア教育を実施したが、それとは別に、4年生にはプランターでタネまきの指導を行っていて、可愛い芽を出していた。
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授業が終わった後、4年生の教室に招かれ、生徒の皆さんと一緒に給食を頂いた。
『沖縄風みそ汁「まごわやさしい」みそ煮込み』
「まごわやさしい」みそ煮込み は、まめ・ごま・(わ)昆布・やさい・しいたけ・いも(じゃがいも)が、入った煮物。
「沖縄のおじいちゃん、おばあちゃんが元気なのは、この食べ物をたくさん食べているからです」と、保健給食委員の生徒が読み上げた。
16日、鈴木栄養教諭から写真を送っていただいた。
宮寺さんから3日もすると芽が出ますと、話があったが、順調に発芽したようだ。