府中御用ウリの栽培を、地元府中市で復活させたいと、昨年から試作をしていただいた西府の石川孝治さん。
今年、府中市立小柳小学校(関修一校長) から栽培希望があったので、府中御用ウリの苗を提供していただいた。
府中御用ウリは、5月の連休明けに定植して、8月上旬に完熟するという代物。
したがって、夏休み中に収穫期を迎えてしまう。
そこで、石川さんは7月末に再度苗づくりにトライして栽培を続けてきた。
そのことは、讀賣新聞都民版と、読売新聞多摩版で報道されたことは、当ブログで紹介した。
例年だと、9月に入っての残暑によって、夏休み明けには完熟する予定だったが、9月に入ると急に残暑が消えて、雨が降るなど朝晩肌寒い日々が続いていたことから、成長がストップ、葉が枯れ始めてしまったが、ヘタ落ちして熟したようだった。
そこで、小柳小学校の4年生に食べてもらいたいという石川さんと一緒に、先日同校を訪れた。
4年生の学級担任で1組の池田守先生に連絡をして、日程調整等、準備をしていただいた。
2組の山本侑宜先生にもお世話になったが、3組の野田翔子先生は進行役を務められ、我々を紹介してくれた。
3クラス95名を12班に分け、府中御用ウリを各班に1個を配り、リラックスした観察が始まった。
匂いを嗅いで、触ってざらざらしているか、つるつるしているか、そして絵を描いていた。

試食では、「タネのあるところも食べるんですか!」と云う質問。
ウリを半分に切ると、タネを包み守るように「ワタ」と云われているものがありますが、そのワタを味わい、タネは出してください。と伝えて、試食に入った。
ほんの一切れだったが、生徒達は味覚を研ぎ澄まして味わってくれた。
ところが「甘い!」と云う生徒と、「苦い!」と云う生徒も数人。
よく見ると、「苦い」と云った生徒の持っていたのは皮が白く完熟していない。
すぐに皮が色付いたのを食べるように伝え、食べ直したら「甘い!」の感想。
何人かに感想を述べてもらったが、「甘い!」、「メロンみたい!」、「メロンとは少し違う!」、「甘さが薄い!」、等、一切れだったが、府中御用ウリの感想は、ポジテブなもので、好んでくれたようだった。
関校長も、各班を回って、観察のポイントを指導していた。
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府中市の小学校で御用ウリを栽培してももらうにあたり、田中律子栄養教諭にお願いして、各学校の希望を聞いていただいたことで実現したもので、田中先生も来校し各班を回って指導していただいた。
今回、栽培について協力いただいた、地元多磨地区の河内雅幸さん、そして、苗づくりと御用ウリを提供いただいた石川さんと、皆さんにご協力を頂いて、試食までたどり着いた。
皆さんお世話になりました。
関校長先生からは、来年度も栽培したいという要請をうけ、栽培する畑も日当たりの良いところを確保頂けそうだ。