江戸東京野菜・四ッ谷菜園の会の勉強会が先日、四谷の絵本塾出版で、講師に宮寺光政さんを招いて行われた。
9時半から始まった座学は、「秋から冬に向けての農作業」として、初秋に播いた野菜の間引きと追肥と防寒
病害虫防除について学び、11時からは屋上菜園に会場を移しての勉強となった。

今回参加された方は、絵本塾出版の仕事をされているクラフト作家の千葉浩明さん、編集者の和田千春さん、ファミリーコーチの統括責任者・廣田加代美さん、
四ッ谷菜園の会の事務局長・四元博明さん、かつて四谷の住人で四ッ谷菜園を利用してきた鈴木邦子さん、フードアナリストの郷家浩美さん、前回、江戸東京野菜の話を聞いてから参加の中野玉江さん、
そして、絵本塾出版の社長の尾下千秋さんで、2人が、都合がつかず欠席された。
前回の講座で、秋冬に向けて、宮寺さんから江戸東京野菜として、提案されていたものは、伝統小松菜の後関晩生、のらぼう菜、しんとり菜、品川カブ、青茎三河島菜、亀戸大根で、その他、エンドウ豆、深谷ネギ等を、「野口のタネ」から購入して播種していた。
伝統野菜も、最近の農業資材を活用することで栽培しやすくなった。
マルチの活用効果について、
これから寒くなることから、地温を上げる。
肥料が雨で流失することを防ぐ。
雨で葉裏に畑土を跳ね上げることがなく、
それによる病気が減少するなど、
マルチの穴の大きさと作物の関係、穴と穴の間隔で栽培する野菜が決まるなどの話があった。
ふ

夏野菜の、馬込半白キュウリや、寺島ナス、ズッキーニ、ニガウリ、オクラなどはきれいに片づけられていた。
内藤トウガラシ、ピーマンなどは収穫期を迎えていた。
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宮寺農園からの、紫キャベツと、普通のキャベツ、カリフラワー、ブロッコリーが定植されていた。
奥の圃場は、芝生を植えた寛ぎのスペースだったが、土を入れ替えて、広い圃場が出来上がっていた。
尾下さんの思いが伝わってくる。
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先週、尾下さんが播種した野菜は、元気な双葉が出ていたが、この種の播き方は・・・・。
尾下社長は、タネ袋に「種の有効1年」と書いてあったことから、タネを残してももったいないので全部播いたという。
1週間おきに播き、収穫に時差を付けたり、冷蔵庫で保管することも可能だ。
宮寺さんから、これでは間引きするのが大変! 間引きは生育の悪いものなどから抜いていくが、この場合は、風通しを良くするため、塊の中心部から抜いていくと指導があった。
エンドウは、播く時期が早すぎた、これから寒さに向かうために、防寒が必用。
かつては、北側にヨシズを張って霜よけするが、現在はトンネル栽培、11月に入ったら資材を購入するように指導。
すでに害虫が食った痕。
青虫にやられている葉があったが、四ツ谷菜園では無農薬栽培を進めているので、青虫やよとう虫などには化学薬品以外の木酢液やたばこを水で溶いた液を掛けるなどの指導があった。
尚、「菜園の会」には「農」のある暮らしづくりから、アドバイザーとして宮寺光政さんが派遣された。