江戸東京野菜コンシェルジュ総合コース4期生のオプションとして「農家見学と交流会」を、同育成協議会が企画し実施した。
農家見学の会場としてお借りしたのは、西東京市で江戸東京野菜を栽培している矢ヶ崎農園(園主・矢ヶ崎宏行氏)。
14時に会場に集まったのは20数名の皆さん。
江戸東京野菜コンシェルジュ育成協議会では、これまで、「伝統野菜は長老に聞け!」や、「農家見学会」、更に「江戸東京野菜の試食会」等を開催してきた。
今回の企画も、コンシェルジュとして活躍いただく上で、江戸東京野菜の栽培現場を視察し、この時期に野菜はどのように生育しているのかを知っていただくことが重要な事から企画したもの。
この時期、一番多くの江戸東京野菜を栽培しているのが矢ケ崎さんだ。

最初に、案内いただいたのは農園の西側の畑。
ここでは、青茎三河島菜と下山千歳白菜を栽培している一角。
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青茎三河島菜は、播種以降、いつでも収穫できる産物で、この時期、葉は60センチほどになっているが、結球する作物ではないので葉はだらしなく広がる。
世田谷区の下山さんが作り出した「下山千歳白菜」は、巻き始めていた。

矢ヶ崎農園は、ルッコラを周年栽培していて、安定的な農業収入を得ている中で、江戸東京野菜に取り組んでいることから、季節ごとに数種類の江戸東京野菜を栽培している。
ハウス内には、小松菜、しんとり菜、ルッコラ、春菊などが栽培されている。
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右上と左下が、露地栽培をしている品川カブ。品川カブの隣には、ビーツがあり、手前には、ノラボウ菜が栽培されているが、この時期、レストランのシェフが、葉1枚単位で買っていくという。
写真右下は、クロキャベツ。秋までは、滝野川ゴボウ、早稲田ミョウガも栽培していた。
江戸東京野菜コンシェルジュ総合コース受講の皆さんに、試食していただくために、4色のビーツを抜いてきて、バァーニャカウダーで食べる。
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写真上右、伝統大蔵大根の「焼き風呂吹き」を柚子味噌でいただく。
写真左下、亀戸大根は、週1回のペースでタネを播く。他に金町コカブも栽培している。
懇親会のお料理は、当コンシェルジュ育成協議会理事の上原恭子さんと松嶋あおいさんが担当してくれたが、野菜のソムリエで、今回のコンシェルジュ綜合コース受講者の田代由紀子さんにも手伝いをお願いした。
青茎三河島菜が美味しそうだったので、バァーニャカウダーにして食べてもらおうと、青茎を切り取ってもらった。
大きな葉は炒めものにしてもらった。
懇親会の、開会あいさつは納所二郎理事長。
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バァーニャカウダーは、白人参、黄人参、馬込三寸人参、4色のビーツ、スナップエンドウ、青茎三河島菜の青茎、チコリ
オリーブオイルとニンニクの匂いが食欲をそそる。
その他の野菜料理は、品川カブのパスタサラダ、亀戸大根汁(あさり、亀戸大根、あぶら揚げ)、半干し品川カブの柚子漬け、品川カブの葉の塩もみ。
参加した皆さんは、写真を撮ったあと、味わっていたが、一品ごとの個性は理解いただけたようだ。
江戸東京野菜は、見て、触って味わってみて、わかるものなので、これらの体験の機会を積み重ねてもらいたいものだ。
12月7日(日)に練馬区南大泉で開催される、練馬大根引っこ抜き競技大会に出かけたり、
12月21日(日)に品川区の品川神社で開催される、品川カブの品評会のご案内もしておいた。
野菜ばかりではと、矢ヶ崎さんの友人近藤正之氏に自家製ハムを注文、
西東京市ひばりが丘の長岡精肉店(042−464−2229) 自家製ハムは絶品。