7月の中旬に、JA東京あおばが、地域の伝統野菜を栽培しているリーダーの方々と、皇居外苑の楠公レストハウスで「江戸エコ行楽重」を食べながら意見交換会を催したことがあったが、その時、東京ガス「食」情報センターの大石正美さんにお会いしたことは、当ブログの追伸で紹介した。
9月になって、大石さんから江戸東京野菜の企画がまとまったとメールをもらった。
エコ・クッキング指導者資格保持者のフォロー研修会を12月4日に、東京ガス新宿ショールーム2階の、エコクッキングスタジオで開催するが、今回は郷土食がテーマと云うことで「江戸東京野菜」について、「地産地消のススメ」や「食育の取組み」等について話してほしいという。その後、江戸東京野菜を使った調理実習を行うのだという。
そして、午後からは、江原絢子先生が「郷土食・日本の食文化」についてお話されるという。
先月の17日、同センターの鈴木ゆうこさんと大石さんが、昭島まで打ち合わせに来ていただいてこの時期の江戸東京野菜として、伝統小松菜、品川カブ、馬込三寸ニンジン、亀戸ダイコン、滝野川ゴボウの注文があった。

事前打ち合わせで、江戸東京野菜とは、地産地消のススメ、、東京の農業と野菜、江戸から東京へ受け継がれてきた農業と野菜、実習で使う食材の説明等の希望だったが、そんな話を、45分にまとめてお話をした。
特に、江戸東京野菜をはじめ全国の伝統野菜は、流通に乗らなくなってなくなった野菜だけに、その土地に行って食べるという野菜で、大量に消費地に発送する野菜ではなく、フードマイレージからもエコな野菜で、エコクッキングにはぴったりの野菜であることもお伝えした。
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大石さんが、展示した「江戸東京野菜」は、
小平市の岸野昌さんの滝野川ゴボウと品川カブ。西東京市の矢ヶ崎宏行さんの伝統小松菜、亀戸大根、馬込三寸ニンジンが、前日までに納品されていた。

調理の先生は、エコクッキングナビゲーターの石井紀子リーダーと倉持文子ナピケーター。
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今回は、倉持文子ナピケーターが調理デモを行った。
エネルギーを上手に使うポイントとして
・「鍋底の水滴を拭きとってから火にかける」
やかんや鍋の底に水滴がついた状態で火にかけると、水分を蒸発させるために余分なエネルギーがかかります。水滴を拭きとるだけで、約2%のガス量を削減できます。
・「鍋底から炎がはみ出さないようにする」
鍋底からはみだした炎は鍋に伝わらずムダになってしまいます。
・「鍋を火にかけるときにはふたをする」
お湯を沸かしたり、食材を茹でるときにふたをすると、約15%のガス量が節約できます。等のエコなポイントが再確認された。

深川めし、
エビとホタテのかき揚げ
品川カブの甘酢漬け
伝統小松菜と油揚げに海苔のお浸し
江戸東京野菜たっぷりの味噌汁
参加者を4班に分けて実習が行われたが、
皆さん指導者だから、最新のガス器具を上手に使って、手際の良いこと、
一人ひとりが無駄なく動いて、後片付けも早い。
3班の皆さんが調理したお料理は、私の分も用意していただいた。す
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各地で指導者として活躍する皆さんには、伝統小松菜のお浸しの食感の違い、
品川カブについても、市販のコカブと比べて野性味のある味をご理解いただいた。
洗い物をするときのポイント
片付けでは、水を大切に使い、排水を汚さないように注意します。
・油でよごれた食器は重ねない
・鍋や皿の汚れは、洗う前に使わなくなった古布で拭き取る
・洗い桶を使う
・汚れの少ないものから順番に洗う
・生ゴミは水気をきってから捨てる、等指導上のポイントが再確認された。
帰り際に、午後から講演する江原絢子先生がお見えになったというので、先日の江戸東京野菜コンシェルジュ総合講座での講師のお礼など、ご挨拶をして失礼した。
同センターの上南昭子氏からは、エコ・クッキングが1995年に始まって以来、来年の2015年で20年を迎えるが、エコな伝統野菜として、これからも協力してほしいとのお話をいただいた。
古いファイルをめくっていたら、現役時代の1987年に、今回の会場(リニュアル前)で「味わい体験クッキングスクール」を企画したことがあった。
参加希望者を募集して東京産野菜を、当時売れっ子の料理研究家・松尾刀菜先生に料理してもらうという企画で、この模様はテレビで放送されたことを思い出した。