先日、荒川区立尾久宮前小学校(伊藤英夫校長) の4年1組(担任江崎直幸教諭)35人に、同校で栽培される三河島菜の歴史を話してきた。
同校では、今年も9月11日に、小平の宮寺光政さんが来て青茎三河島菜(江戸東京野菜)の種まきの指導をしているが、このことは、当ブログで紹介している。
その後、同校の鈴木理恵栄養教諭から、生育状況の報告を受けていたが、順調な生育のようだった。

昨年の4年生には11月に、三河島菜についての歴史などについて話をしたが、
今年は、同校の創立80周年記念事業があったことから、1ヵ月ほど授業の日程が先に延びた、それに伴って、三河島菜は大きく成長していた。
昨年は、栽培した青茎三河島菜を、自宅に持って帰らせているが、今年も持ち帰らせるというので、両親などに自信を持って説明できるように、
三河島菜のことなら何でも知っている「三河島菜博士」になってくださいと、生徒達に伝えてから、パワーポイントを使って詳細に、しかも分かりやすく説明を行った。
そもそも、三河島菜を探し始めたきっかけから、
仙台で、江戸の頃の三河島菜・青茎三河島菜が、仙台芭蕉菜として栽培されていたこと、
はじめて生産された三河島菜を荒川区の小学生に食べさせたいと、鈴木栄養教諭が、畑にやって来たことなどを映像で見せた。
また、荒川区が取り組んでいる、これからのイベント
12月20日(土)10時からの「にっぽりマルシェ」や、来年1月には「三河島菜フェアー」で、日替わりランチが販売されることなどを伝えると、「美味しそー!」だとか「食べたい!」などの反応があった。
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少し早めに同校に伺ったので、伊藤校長に三河島菜の畑に案内していただいたが、農家並みの生育状況だった。
校長室には、同校が取り組んでいる、三河島菜の栽培の他、宮前味噌作りや、鮭の放流体験が掲示してあった。
郡司美恵子副校長と鈴木先生が見送ってくれた。
今年11月22日に開催された80周年行事では、三河島菜の大株を来賓の方々へのお土産にしたそうだ。
同校では、80周年行事のお土産用青茎三河島菜の栽培を、隅田川を渡った葛飾にある都立農産高校に依頼していて、雨の中を採りに行き、大株の三河島菜100株を持ち帰ったとか、
来賓の挨拶では、誰もが必ず三河島菜の栽培に触れてくれたという。
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4年生の教室の廊下には、三河島菜の観察記録が貼ってあった。
創立80周年を祝う同校では、玄関に生徒達が作ったバースディーケーキの張りぼてが置いてあった。
校門の脇では、綿の実がはじけていた。