先日、秋葉原まで行く用事があって出かけたが、早く済ませて時間が空いたので、両国まで足を延ばして江戸東京博物館に行ってきた。
チケット売り場まで来て分かったが、常設館はリニュアル中で、現在は「探検!体験! 江戸東京」、常設展示のエッセンスを集めてコンパクトな展示になっているという。
展示室に入るところで係の方に撮影について尋ねると、展示されている「小判」以外は、ストロボを発光させなければいいということだった。
徳川家康木造
芝東照宮(原資料所蔵)
芝東照宮は芝公園4丁目にあるが、明治初期の神仏分離のため、増上寺から分かれて東照宮と称している。
芝増上寺は天正18年(1590) 家康の江戸入府の折、徳川家の菩提寺に定められた。
家康没後は、増上寺境内の安国殿に東照大権現として御神体となったのがこの木造。
これは、慶長6年(1601)正月、60歳を迎えた家康が、自ら命じて彫刻させた等身大の木像で、
家康は死に臨んで、駿府城に見舞いにきた増上寺の僧侶に、「像を増上寺に鎮座させ、永世国家を守護なさん」と遺言していた。
昭和38年(1963)に木像が東京都重要文化財に指定された。

入ってすぐに
文化6年(1809) 津山郷土博物館 原資料所蔵
上の画像をクリックする
鍬形寫ヨ画は何点か見ているが、津山郷土博物館所蔵の作品は中でも最も古く、文化6年作。
品川カブが栽培されていた、品川辺り(写真左上) は海岸線まで人家が建てこみ、台地の方で栽培されていた。
寺島ナスが栽培されていた、寺島村(写真下) は浅草の北東、隅田川の対岸。
桜の花が咲く季節の畑が描かれている。
、
国立歴史民俗博物館蔵原資料所蔵
江戸初期の作品で、
明暦の大火(1657)以前の江戸が描かれていると聞く。
左右各六曲一双、
上の画像をクリックする
日本橋は、交通の要所として、人の流れや、船による物流も描かれているが、寛永年間(1624〜1645)に発生した魚河岸の形態は初期のようだ。
京橋も、京橋大根河岸青物市場も寛文4年(1664)に形成されたから、描かれていない。
天保4年(1833年)」成田山霊光館 原資料所蔵
上の画像をクリックする
中央区霊岸島辺りを受け持っていた火消千組を歌川国芳が描いているが、火消しの一人ひとりの表情が良い。。
農業に関するものは少ないが、
肥桶を知らない世代や、外国人がトライしていた。
江戸東京博物館の常設館は3月28日にオープンになる。