2015年02月17日

第5回 高円寺演芸まつり「うおこう寄席」で、江戸東京野菜を食べていただいた。


2月6日から開催していた「第5回 高円寺演芸まつり」は、当ブログでも案内していたが
最終日15日の「うおこう寄席」は、「江戸落語を聴いて、江戸東京野菜を食べよう」で、お目当ては二つ目の立川吉笑さんだ。

「うおこう寄席」の席亭さんで、女将の松井つるみさんは、普段は鮮魚店に併設された居酒屋「うおこう」の女将だが、若手落語家の吉笑さんが前座の時から贔屓にして、うおこう寄席で、出番を作ってきた。

初めて、うおこう寄席に伺ったのは、第2回からで、松井さんが江戸東京野菜の復活、普及に取り組み始めた頃で、毎回大勢来てくれていた

女将は、支援するようになってから、吉笑さんに江戸東京野菜が出てくる落語を作ってくれるように、再三にわたって頼み込んでいて・・・・、作ってくれたのが「大根屋騒動(自作)」だった。

その事は、1席目の「十徳」の枕で、女将さんに会うたびに頼まれたと、面白可笑しく話して笑いを取っていた。




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少し早目に行っていたら、江戸東京野菜コンシェルジュで地元の飯田恵美子さんが、女将の手伝いをしてくれていた。
またコンシェルジュ3期のお二人、佐藤恵美さん、武田美也子さんが、聴きに来てくれた。

杉並在住で東京都綱引き連盟理事の渡辺修也さんもチラシを見て来てくれた。

また、予約なしで、当日、表のチラシを見て入ってくるお客さんも結構いて、会場は30人の満席だった。



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1席目が終わったところで、吉笑さんが、私を紹介してくれたので、お客さんをかき分けて高座に上がった。

何時ものジャケットでも可笑しいので、小平の生産者・宮寺光政さんに借りた、祭半纏と、下には、早稲田大学の早田宰教授から戴いた早稲田カツオ祭りのシャツ(早稲田ミョウガ)を着て・・・、

口の悪い仲間が「料亭の下足番みたい!」だって・・・・
これも吉笑さんを引き立てる演出だ!、(負け惜しみ)。

女将の松井さんが江戸東京野菜コンシェルジュで、普及のために出演させて戴いたいきさつを紹介・・・

続けて、江戸東京野菜を手に取って、特徴などを紹介した。

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当日用意された江戸東京野菜は、
西東京市の矢ヶ崎宏行さんが栽培した、
亀戸大根、三河島菜、金町コカブ、下山千歳白菜、
のらぼう菜、伝統小松菜、

井之口喜實夫さんの早稲田ミョウガのミョウガタケ、
井口哲哉さんの練馬大根、野坂良太さんの内藤トウガラシ、等だ。




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高座に置いた、三河島菜と早稲田ミョウガタケと亀戸大根を片付けないで降りてきてしまった。
あがっていた訳ではないが、余裕がなかった! と反省。

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吉笑さんは、2席目の枕に入る前に、私が残した野菜を取り上げて、つぶやいていた。
自作の「大根屋騒動」は、練馬大根、大蔵大根、亀戸大根が出てくるが、亀戸大根を初めて見たという。

江戸には、青首大根がなかったとは知らなかった。
知っていれば、話は変わっていただろう。その意味でも江戸東京野菜の話をする機会を与えてくれたことは、意味があった。

吉笑さんには、江戸東京野菜の新作を期待したい。





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懇親会は、さながら吉笑さんを囲む会となったが、江戸東京野菜にとっても意義あるものであった。

伝統小松菜の露地ものとハウス物の食べ比べが用意された。
新潟出身の松井さんは、新潟の産品を使っている。

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うおこうのオヤジさんが切ってくれた刺身。
写真左上、亀戸大根のステーキ、写真左中、練馬大根の沢庵、
写真中央、新潟・村上の塩引きの出汁で煮た練馬大根。

写真左下、三河島菜に新潟・栃尾の油揚げ
写真右下、新潟・村上の塩引き鍋、江戸東京野菜は、
下山千歳白菜、三河島菜、

その他に、早稲田ミョウガのミョウガタケ、三河島菜、
都立園芸高横の銀杏を、
八海山の酒粕と新潟・笹川流れの塩に、柚子味噌、バーニャカウダーソース等で・・・。

お酒は、東京東村山の豊島屋本店・純米無濾過"生"十右衛門だ。





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江戸東京野菜を食べる会では、初めて江戸東京野菜を食べる方が多く、料理もそうだが、江戸東京野菜の話も面白かったと云っていただいた。

写真右、放送作家のMOKO/もこさん(瀧澤もと子さん)もお見えになっていて、新たな出会いもあった。

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左上の写真、佐々木昭理事、吉笑さん、納所二郎理事長、
左下の写真、女将の大学の同級生の田口修さんは行田市民生委員・児童委員。
隣が同じ同級生の清水一成さんは、さいたま市のオオカミ研究家で、清水さんが録音した三峰山のオオカミの遠吠えを聞かせてくれた。

右上写真は、フードマイレージの中田哲也先生(江戸東京野菜コンシェルジュ講師)
右下写真、吉田正人さんは、4年前に東京シティ青果の勉強会で、私の話を聞いてくれた方。以後、江戸東京野菜を始めとする伝統野菜に興味を持ち、築地・政義青果の近藤義春社長(江戸東京野菜コンシェルジュ)から様々な伝統野菜を買って実際に食べてきたという。

昨年の雪の日に来てくれたそうだが、大雪で自宅から出られず失礼。2年越しで来てくれた。吉田さんありがとうございました。

吉笑さんの友人、「平成カンカラ演歌師」岡大介さんが飛び入り参加で、会を盛り上げてくれた。
岡さん、ありがとうございました。

追伸


江戸東京野菜コンシェルジュの講師をお願いしている中田哲也先生が、フードマイレージ資料室に「うおこう寄席」を紹介しています。
中田先生、ありがとうございます。

posted by 大竹道茂 at 00:55| Comment(0) | TrackBack(0) | イベントの紹介
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