東京大学 大学院農学生命科学研究科附属生態調和農学機構(旧東大農場)に、江戸東京野菜の「馬込半白節成胡瓜」と「馬込大太三寸人参」の種子を寄贈した。
今回寄贈に至った種子は、1月に当ブログで紹介しているが、江戸東京・伝統野菜研究会としてお預かりするより、公的機関にお預かり戴いた方が、先人の思いにも近づけるのでないかと、各機関と交渉を続けていた。
そのひとつ、農業生物資源ジーンバンクに相談してみたが、両品種はすでに所有しているとして断られた。
上の画像をクリックする
東京大学 大学院農学生命科学研究科附属生態調和農学機構の技術専門職員で、江戸東京野菜コンシェルジュの手島英敏さんを通して、寄贈の受け入れについて相談していたが、樋口先生からお預かりして1ケ月以上かかったが、このほど機構としての受け入手続きが整ったとして、伺ったもの。
当日は、嶋田透機構長あての、「東京の伝統野菜『馬込半白節成胡瓜』と『馬込大太三寸人参』の種子の寄贈について」の文書と、種子を持参し、手島さん(右)に案内いただき、同機構の生物・物質循環研究領域・河鰭実之(かわばたさねゆき)教授(左)が、同機構を代表して受けていただいた。
上の画像をクリツクする
預かっていた種子は、冷蔵庫で保管していたが、当日はクーラーボツクスに入れて持参した。
先生からは、両種の説明を求められたので、大田区の郷土史研究家樋口和則先生の、ホームページをコピーして持参、説明を行った。

尚、もう一か所、公的機関としては、2月10日、東京都農林総合研究センターに、望月龍也所長を訪ね、お会いして、お預かりしている「馬込半白節成胡瓜」と「馬込大太三寸人参」の種子を寄贈させていただいた。
所長室で寄贈したが、副所長の内田敏夫氏と、園芸技術科長の吉岡孝行氏も同席された。
望月所長にお会いして、どこかで以前お会いしたような方だと思っていたが、最近は忘れぽくて・・・・、
家に帰って思い出した。
2011年に名古屋で行われた「地方伝統野菜の現状と将来展望」で「江戸東京野菜について」話すことを依頼されたが、その時の主催者・野菜茶業研究所所長だった。
両機関からは、「寄贈を受けたが、ジーンバンクと同じ役割を果たすものではない」との説明があり、了解を求められた。
馬込半白節成胡瓜の故河原雅春氏と、馬込大太三寸人参の河原良助氏が、先人の思いと労苦の結晶を守り継いできただけに、両機関に収められたことを喜んで戴ければ何よりだが。
御無沙汰しております。
大竹先生、お変わり御座いませんでしょうか?田舎は新緑の眩しい季節が真っ盛りです。
前回のメールで問い合わせした『馬込大太三寸人参種子』のお願いですが、入手出来そうですか?
勝手で無理なお願いとは重々承知しておりますが、大切に育てるつもりですので、宜しくお願い致します。
必要量は市販されている種子程度の量が有れば充分です。
お支払いの件ですが、大竹先生の御都合に合わせられますので、御返事、お待ち致しております。