2015年03月30日

滝野川三軒家の日本農林社を訪問、江戸東京野菜の普及定着に向け協力要請を行った。


2月に、日本種苗協会の関東ブロック総会が湯本温泉・富士屋ホテルで開催されたことは、当ブログで紹介したが

懇親会の席で、親しくお話をさせていただいた、日本農林社の近藤友宏社長に、伝統野菜の重要性を食育などを通して普及していくことについてご相談したいと、お願いしていたことから、滝野川をテリトリーにもつJA東京あおばの役員さんにも同行頂いた。

(株)日本農林社の宏会長には、現役時代から、何かと相談に乗っていただいているが、平成9年に都内に設置した農業説明板では、「旧中山道はタネ屋街道」を建てるにあたり、当時社長だった宏会長が、江戸六地蔵尊の眞性寺と交渉して設置いたき、また、「滝野川ニンジンとゴボウ」は、地元神社が受け入れてくれなかったことから、北区と交渉して滝野川西区民センターに設置してだいたことを思い出す。

また、最近では、江戸東京野菜の砂村一本ネギが、学校給食ばかりか、飲食店からの引き合いも多いことから、葛飾区新宿(にいじく)の矢作東一さんが栽培しているが、同社からは種子の提供等をいただき長島誠一部長に指導をいただいている。




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左から、近藤友宏社長、近藤宏会長、長島誠一部長

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宏会長から、滝野川三軒家の資料を戴いた。
滝野川6丁目は滝野川三軒家の字名で呼ばれていた地域。


そもそも滝野川のタネ屋の元祖は、枡屋孫八、越部半右衛門、榎本重左衛門で、字「三軒屋」の由来があるが、
現在では、日本農林社と滝野川種苗、東京種苗の三軒のタネ屋さんが残っている。




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さて今回、JA東京あおばの役員、渡邊和嘉常務、内堀比佐雄常務、江戸東京野菜担当の木内文彦課長代理が、同社を訪れた。

同JAは、練馬区・板橋区・豊島区・北区を事業のテリトリーとしていて、現在、東京大越ウリ、雑司ヶ谷ナス、渡辺早生ゴボウ、志村みの早生大根、そして練馬大根の復活栽培を行ない、事業地域での食育活動を積極的に行っている。

このようなことから、採種等について協力をお願いをした。




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又、当研究会のメンバー・小平市の岸野昌さんが、同社の滝野川ゴボウの栽培や、滝野川系ニンジンとして、同社が販売している「万福寺鮮紅大長人参」の試作栽培を始めている。

「万福寺鮮紅大長人参」は、滝野川ニンジンを神奈川県川崎地区で系統選別をして生まれたことから、今年から東京では「滝野川ニンジン」の旧名に戻して栽培していきたいと、理解と協力を求めた。

今回、訪問の主旨について、宏会長も、友宏社長も理解いただき、今後とも東京の伝統野菜である「江戸東京野菜」の普及定着と、東京農業の発展に向けて、種苗業としてご指導をいただけると云う、力強い言葉を戴いた。


posted by 大竹道茂 at 00:53| Comment(0) | TrackBack(0) | その他関連情報
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