2015年03月31日

世田谷区立次太夫堀民家園で、横山修一教諭が「種取りのロマン」を講演した。


世田谷区立次太夫堀民家園で、都立瑞穂農芸高校の横山修一教諭が「種取りのロマン」の講演をすることは、当ブログで紹介した。

横山先生は、前任の都立園芸高校で江戸東京野菜に興味を持った生徒を指導していく中で、その教育的素材に着目して、同校を、西の京都府立桂高校に対して、東の都立園芸高校と言わしめるまでになった実績がある。


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少し早めに着いたら、横山先生と、園芸高校で最初に江戸東京野菜に取り組んだ横山先生の教え子・由井和也さん(江戸東京野菜研究会会員)に、同園入り口でバッタリ。

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講演は、次太夫堀民家園の旧安藤家で開催された。

安藤家は旧大蔵村の名主で、江戸時代後期に建てられたが、同家が最も栄えた明治時代中期の姿を復元したというもので、同民家園の中でも、格式の高い民家だ。




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会場には、地元世田谷を含め、遠くは神奈川県からも小田急線で見えていて、70名余の方々が集まった。
民家園の方によると、このイベントは今回で6回目だというが、急きょサテライト会場を設置するほどの盛況は初めてであるとのこと。

今回の演題の関心の高さが非常に高かったことがうかがえる。

講演は、前任校都立園芸高校での取り組みや、現在の都立瑞穂農芸高校での取り組み辺りから入った。

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中でも、同民家園の企画展で発見された、大蔵大根のタネ袋に残っていたタネを播種した件が報告された。

当ブログでも、紹介したままになっていたが、結果的には芽が出なかったようで、大蔵大根と思われていたのは、過去に播いた菜の花のタネが発芽したということで、先生のブログでも報告していた。残念!!。

また、同区等々力の大平美和子さんから、昔のタネ袋が発見されたことを聞いて、世田谷区生涯学習・地域・学校連携課民家園係の今田洋行さん (文化財資料調査員)に、昔の種子箱があるので、活用してほしいと依頼があり、横山先生に相談があったとか・・・。

美和子さんは、NHKのキッチンが走るで伝統小松菜の「城南小松菜」を提供した方で、以後、江戸東京野菜に登録させていただいた。

大平さんのお父さんは、戦後の食料増産を東京の農家が担おうと都内の農家に呼びかけて増産運動に取り組んだリーダー大平信彌さん。

その大平さんのタネ箱だ。
横山先生の話を、先生のブログで追うと、「砂村丸ナス」のタネを発見。

東京都世田谷区役所からの茶封筒に入っていた砂村丸茄、

保管箱からは
「南瓜 」「 黒南瓜 」「 冬瓜 」「 砂村丸茄 」「 西瓜 」
「 半白1号 」「 砂丸茄種 」「 半白1号 」 「 半白1号 」などが出てきた。

砂村丸茄子と、黒南瓜の播種

茶封筒から出てきた昭和「20年度 南瓜種

昭和 「廿一年 黒南瓜種

横山先生は、「この江戸東京野菜の栽培を通して、種の保存や、伝統野菜を守る大切さ、野菜本来の持つ味を学ぶことができた。」

「次世代の人たちや子供たちにも、この伝統野菜をもっと知ってもらい、復活・普及させたい。」

「私たち大人ができることとは  Think globally  Act locally
地球規模で考え、足元(身近なところ)から 行動しよう。」と締め括った。

地元の伝統野菜を通して、ロマンあふれるお話だった。




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会場には、江戸東京野菜を栽培している都立農業系高校の生徒達も参加していた。
江戸東京野菜コンシェルジュ協会で講師をお願いしている梶谷正義先生も見えていた。

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会場には、世田谷の伝統野菜「宇奈根ネギ」を栽培している同区宇奈根にお住いの、海老澤健さん(世田谷有機農業研究会代表)も見えていて、ご挨拶をさせていただいた。

宇奈根ネギは、数年前都立園芸高校の生徒が、海老澤さんが栽培しているネギの記事を発見、その後、同校で栽培していたことがある。

海老澤さんには、宇奈根ネギを江戸東京野菜に加える方法として、生産者を増やし、JA東京中央から、「江戸東京野菜推進委員会(JA東京中央会)」に対して、関係資料を添えて申請するようにアドバイスをした。


追録


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開会前に、同園の今田さんが見てほしいと、園内を案内してくれた。
さつま芋の苗床を作ってあった。近日中に種芋を伏せ込むという。

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畑では、伝統大蔵大根の採種の取り組みも行われていた。



posted by 大竹道茂 at 00:21| Comment(1) | TrackBack(0) | イベントの紹介
この記事へのコメント
以前、砂村茄子の種が発見されましたが、その後 砂村茄子はどうなりましたか? よく、砂町付近を通るので
気になりましたのでメールいたしました。
よろしくお願いいたします。

Posted by 高野 智文 at 2017年03月12日 11:31
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