東京ガスが実施している、エコクッキングが20周年を迎えたということで、記念のイベントが予定されていたが、そのオープニングイベントとして、
〜エネルギーをムダにしない環境にやさしい食〜
が、
東京ガス 新宿ショールーム・コミュニケーションホールで開催された。
この企画、エコ・クッキングナビゲーター(指導資格所有者) を対象に行ったもので、日頃の活動に対する感謝と、20thを共に盛り上げていただくオピニオンリーダーになっていただく、としていた。
参加者はクッキングスタジオの許容により、30名ずつ2組に関係者など、首都圏を中心に70名余名が参加された。
オープニングイベントは、東京の地産地消として、「江戸東京野菜の魅力について」、フレンチのカリスマ三國清三シェフとのトークショーをさせていただいた。
「食」情報センターの藤原朋美さんの司会で進められ、開会に当たって、主催者を代表して東京ガス リビングPRグループの芥川弘一マネージャーが挨拶をされた。
トークショーは、「食」情報センターの上南昭子氏がコーディネーターを務められ・・・、
上の画像をクリツクする
最初に指名されたので、
「江戸東京伝統野菜とは」「江戸東京野菜の魅力」「伝統野菜の復活のきっかけ」について、お話をさせていただいた。
三國シェフは、地産地消として、2009年にオープンした「ミクニ マルノウチ」で、東京の食材を積極的に使ってきたが、なかでも江戸東京野菜について、パワーポイントで紹介した。

トークショーのテーブルには、
ノラボウ菜、シントリ菜、早稲田ミョウガタケ、亀戸大根、伝統小松菜、東京ウドが展示された。
パワーポイントでは、今、青首大根が全盛の時代なので、白首大根の亀戸大根を紹介。
茎まで真っ白で、日本では他には無い、貴重で美味しい大根だと・・・。
上の画像をクリックする。
2013年6月6日、フランスのオランド大統領が国賓として来日した時に、首相官邸で開催された午餐会を担当された三國シェフは、両国は食文化を育んできた国だからと、両国のビーフ、リムーザン牛と、神戸牛をメインに・・・・。この時の裏話を話してくれた。
当日、ビーフに添えて「五種の江戸東京野菜添え」がだされた。
そこに、伝統小松菜の料理として、根が写真に写っていて驚いたものだ。
これまで三國シェフに聞いたことがなかったが、今回はエコ・クッキングナビゲーターの皆さんなので、参考にと尋ねてみた。
三國シェフは「野菜の根は、養分を吸いあげ、味や香りなどその野菜の特徴が現われることが多いから、フランスでは良くある料理だ」という。
ブラシで、丁寧に汚れを取り調理したという。
オランド大統領ご夫妻をはじめ随行の皆さん方は、誰ひとり残すことなく完食だったという。
1時間20分のトークショウ、最後には
「東京オリンピツク・パラリンピックに向けて、江戸東京野菜を東京のおもてなし食材にしたい」と思い伝えると、三國シェフからもエールが返ってきた。
三國シェフが、ボケも突っ込みも演じ分けて、楽しい話をしていただいた。
クッキングスタジオでは、トークショーが始まる前にA班30名、終わってからB班30名が、調理のデモの後、試食した。
三國シェフが作った、3種の江戸東京野菜プティフール
・亀戸大根のコンフィ:
じっくり煮て、冷ますを繰り返し、亀戸大根のうまみを引き出しました。
大根の葉はオリーブオイルを塗って乾燥させ、コンフィに添えました。
・伝統小松菜のマカロン:
金ゴマを振ったマカロン生地に、伝統小松菜のクリームをサンドしました。
・東京うどのタルトレット:
タルト生地に白味噌クリームを絞り、東京うどのコンフィを飾り、
柚子ソースをかけて仕上げました。
■華やかちらし寿司(エコ・クッキングスタジオ):
使用野菜(3種):
・早稲田ミョウガタケ
・のらぼう菜
・しんとり菜