江戸東京野菜コンシェルジュがペンネーム藤谷圭一郎で、3月に上梓した「VILLAGE」を贈ってくれた。
藤谷さんは、出版社の編集部に勤めていたと聞いていたが、『アトリエ物語山荘』を創設して文芸を志した。
執筆し始めた頃の作品「亀戸大根」を読ませてもらって、出版社を紹介したこともがある。
その後、児童文学者の日野多香子先生に師事していたことから、「VILLAGE」が生まれたようだが、彼のデビュー作を手に取って、自分の事のように嬉しい。
あとがきに代えてに藤谷さんは、「物語いっぱいのお山の奥にちっちゃな小屋を掘っ立てて
クックッ トントン おはなしこさえて暮らしたい。
『アトリエ物語山荘』はそんなおとぎ話のような願いの込められた、物語を作るための工房です。」とあるが、夢をかなえた居心地の良い山荘のようだ。
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日野先生は巻末に「児童文学の新たな旗手として」として、
「ありふれた日常が一人の作家の筆にかかると、燦然と輝く別の世界にかわる。
藤谷さんの作品を読むとき私はいつもそれを感じます。それは作品そのものの魅力です。同時に、その作品のなかでは、主人公のその後と深くかかわったりもします。(中略)
ともあれ、藤谷さんはこれからの若手の作家として、とても楽しみなひとりなのです。」
と、児童文学としても期待されているようだ。
藤谷さんのご活躍をお祈り申し上げます。