2月の中旬、新宿区立早稲田小学校の堀竹充校長を訪ねて、地域の伝統野菜・早稲田ミョウガの授業を考えていただきたいと、お願いに行ったことは、当ブログで紹介したが、
今月に入って、堀竹校長が異動されたと聞き、改めて新任の佐藤興二校長先生に電話を差し上げ日程を取っていただいた。
大気の不安定な日々が続き、桜の花は散って伸び始めた若葉は小雨に濡れていた。
早稲田ミョウガのことは、前任の堀竹校長からお聞きになっていると話されていたが、改めてお話をさせていただいた。
新宿区の伝統野菜、内藤トウガラシ、内藤カボチャ、鳴子ウリを、かつての産地にある小学校での取組み、
早稲田ミョウガの捜索から、発見の話、早稲田ミョウガの生産農家井之口喜實夫さんの話、そして早稲田かつおまつりなどについてもお話させていただき、ご理解を戴いた。
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4月9日、私は行けなかったが、井之口さんが同校に伺い、同校が指定する場所に早稲田ミョウカを植えてきたと連絡をいただいき、
早稲田大学、社会科学総合学術院都市居住環境論研究室の早田宰教授が、写真を送ってくれた。
佐藤校長も立ち会われたようで、先生にお願いして、ミョウガが植えられた場所に案内していただいた。
校舎の西側・藤棚の下にミョウガが植えられた。
同校では5年生3クラスが定植にあたったもので、全校生徒に知らせるため、佐藤校長は朝礼で「早稲田ミョウガ」の話をしたそうだ。
「早稲田ミョウガを知っていますか! 」と質問したら「知ってる!」と、下級生の方から手が上がったそうだ。
校長先生からは、早稲田ミョウガの歴史文化と、食育を結びつけた授業を希望され、収穫したミョウカを食べることも含めて実施したいとのこと・・・、
早稲田ミョウガは晩生のミョウガだけに、2学期になってから担任の先生や栄養士の方々とも、ご相談をさせていただくことになる予定だ。
2月に早稲田小に伺った時には、漱石の終焉の地を紹介したが、近くには生誕の地もある。
東西線の西口を出たところが、早稲田駅前交差点で、そこに「夏目通り」とあり、その横に「夏目漱石誕生之地」と刻まれた黒曜石の碑があった。
この碑、昭和41年、「夏目漱石生誕百年記念」として新宿区が建てたとある。
「夏目漱石は慶応3年(1867),1月5日(陽暦2月9日)江戸牛込馬場下横町(新宿区喜久井町1)」名主夏目小兵衛直克の末子として生まれ、明治の教育者 文豪として不滅の業績を残し、大正5年(1916年)12月9日新宿区早稲田南町7において没す、生誕百年にあたり、漱石の偉業を称えてその生誕の地にこの碑を建つ」とある。
また、東京都新宿区教育委員会が建てた説明板には更に詳細に書いてある。