3月の末に、江戸ソバリエ協会のほしひかる理事長(江戸ソバリエ認定委員長) から、ジャズ会を企画しましたと、メールが届いた。
料理研究家の林幸子先生も誘っていて、今年の江戸東京野菜を使った料理研究の相談もできるのではとあった。
ご案内の、チラシを見ると、
”Jazz 一期一会in 小松庵“ 〜あなたのそばに♪〜
Jazz世代の1人として、即刻申し込んだ。
今回が第2回だそうで、第1回は、昨年の5月に巣鴨地蔵通りの菊谷で開催したそうだが、同店には「江戸蕎麦料理 春の章」で伺ったことがある。
会場の小松庵は大正11年創業の老舗、創業者の小松鶴一夫妻が2人で始めた出前中心の蕎麦屋。
JR山手線駒込駅からすぐ、六義園の染井門前、店はそば屋とは思えないほどのモダンな造り、
会場は同店の1階「駒込洞窟」と呼ばれ、ピアノが常設されていて、そばを戴きながら音楽を楽しめるような造りになっている。
お蕎麦が出てきたが、Jazzも始まった。
食べながらと云う趣向だ。
Saxの藤井政美さんがMCを務めて語り始めた。
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オリーブオイルが絡めてあるお蕎麦は、輝いていて、薄らと塩味、大葉の香りが食欲をそそる。
藤井政美さんはバリトンサックスと、曲によってはソプラノサックスを吹いていた。
藤井さんの話だと、広島を拠点に活動している3人で、現在ツアー中。
前日は新潟、この後、長野、近江が予定されているとか。
ピアノは鳥岡香里さん、広島出身で、学生時代にニューヨークにてバリー・ハリスのジャズワークショップに参加。その女性らしい繊細なセンスとテクニックで幅広く活躍中とか、
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音楽に造詣の深い同店の小松孝至社長が会場の外で聞いているのを見つけた、藤井さんが会場に案内。
小松社長は青山学院大のオーケストラでチェロを担当、奥様は同じオーケストラのバイオリンを担当していたと聞いている。
藤井さんが音響がすごくいいと云っていたが、駒込洞窟の発想も生まれるわけだ。
ホーカルは因幡由紀さん、
ビツクバンドのボーカルで活躍中とかで、藤井さんがブログで因幡さんの人柄を紹介している。
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最後には、弾き語りも披露。
3人でCDを出したというので1枚買い求めたが、素晴らしい演奏だった。
蛇足だか、藤井さんは早稲田のJazz研究会に所属していたそうだが、この時期、早稲田で発見した、早稲田ミョウガタケをそばの薬味に出してもらえば良かったと後で思った。

演奏が終わったところで、締めのおそばが出てきた。
蕎麦は「北海道新得町産」だ。
長野を拠点にNPOアジア麻薬・貧困撲滅協会で活動をしている氏原睦子さんが挨拶をされたが、氏原さんのご尊父はネパールで蕎麦の研究をされていた氏原暉男先生。
「Jazz 一期一会」の企画は、主催者のほし先生が、氏原さんと「蕎麦」つながりから、Saxの藤井さんを紹介されて、始まったものとか。
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氏原さんに、ヒマラヤ由来のソバと、ミャンマーの山岳地帯で栽培されているソバのタネを戴いた。
林先生とお隣になったので、江戸東京野菜の料理の創作について、今年もお願いしたが快くお引き受けいただいた。
林先生は、現在NHK総合テレビで「妄想ニホン料理」に出演している。
こちらへのご紹介もとても素敵で、感謝です。
またどちらかで、良い企画の際にご一緒できましたら。
今後ともよろしくおねがい申し上げます!
あまり記録に残さずに後悔するのが常の企画人としては、感謝につきません。
そして、江戸東京野菜通信、興味深く拝見いたしました。
このたびの出会いと、つないで下さったほしさんに、感謝を申し上げます。