新宿区の区境を流れる神田川の流域、柏木の地で栽培されていた「鳴子うり」の授業がこの程、新宿区立柏木小学校(佐藤郁子校長) の4年生で行われた。
同校では2013年度から、鳴子ウリの栽培を授業に取り入れている。
昨年からは、梶谷正義先生に無理を言って栽培指導をお願いしているが、夏休みが終わった8月末の授業では、同校で実った鳴子ウリを収穫し、ほんの少しだが、全員が甘い香りや、味を確認している。
今年は、4年1組21名(担任・井出紘貴先生)、4年2組20名(担任・國上遥子先生)の生徒が栽培する。
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これまで同校では、各学年の菜園は決まっていたが、連作障害の危険を回避して今年は3年生と4年生の菜園を入れ替えていて、梶谷先生の指示通り苦土石灰を入れて耕してあった。
今年の4年生は、2クラスで41名と少ないことから、合同で行うことになり、國上先生の進行で始まった。
初めの40分は、復活栽培されている江戸東京野菜の数々を紹介。
更に、新宿の農業として、復活している早稲田ミョウガ、内藤トウガラシ、内藤カボチャ、そして、鳴子ウリについて解説。
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パワーポイントでは、昨年の栽培の様子を紹介、途中で雑草がはびこったことから、一時は収穫をあきらめかけた・・・・。
梶谷先生の指導で、雑草を綺麗に抜いて、追肥を施したことから成長が復活した。
この事から、雑草をはびこらせると肥料を雑草に吸い取られてしまうので、気が付いたら誰でもが草むしりをするように、指導した。
この日は、陽射しが強いことから、梶谷先生の授業も説明は教室で行われた。
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鳴子うりの苗を掲げて説明をされた先生は、子葉や本葉の字を生徒に書かせたりして、子葉の大切さを説いた。
また、病害虫を防ぐ効果のあるコンパニオンプランツとして持参された、ネギを取り出して、ネギ坊主に出来た花を生徒たちに見せていた。
菜園は狭いので、苗はクラスで1本を梶谷先生の指導で定植を行った。
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菜園のスペースから全員が入れないので、定植をする者2人(クラス)、昨年収穫した鳴子ウリから採種したタネを蒔くもの、水をやる者、藁を敷くもの2人を、ジャンケンをして決めていた。
藁を敷く生徒。
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雑草は気が付いたら、誰もが抜くように話してあったことから、黙々と残っていた雑草を抜いている生徒もいた。
2コマの授業が終わった。
佐藤校長も顔を出してくれた。
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菜園には苦土石灰は施してあったが、肥料が届くのが間に合わず、井出先生に任せてこの後蒔いてもらうこととなった。
また、ネギについては、15cm程で切って、鳴子ウリの周りに植え付けるように梶谷先生が井出先生と國上先生に説明していた。
尚、鳴子ウリの苗と、藁を西東京市の矢ヶ崎宏行さんに提供してもらった。
柏木小学校の、井出先生からはメールが届いた。
本日はご指導ありがとうございました。
教室で子どもたちに感想を聞きましたが、江戸時代から伝わる野菜を自分たちの手で植えられたことに感動したようです。
これからお世話を頑張ろうと意欲的です。
放課後、ぼかし肥料まきと藁の整理、水やりをしました。
今後は当番制で子どもたちにお世話をさせていきたいと思っています。
長い間お世話になりますがどうぞよろしくお願いいたします。
井出 紘貴