2015年05月28日

地元の新宿区立柏木区民センター壁面に可愛い「ウリの子供たち」の作品があった。


新宿区立柏木小学校(佐藤郁子校長) では今年も地元の伝統野菜「鳴子ウリ」の栽培をすることを決定、年間計画の中に位置づけていただいた。

そんなことで連休明けの授業で、鳴子うりの定植に伴い、鳴子うりのお話を生徒たちに伝えたことは、当ブログで紹介している。

先日、同校からの要請で、栽培管理の指導のために伺った。




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いつも同校へは、東京メトロ大江戸線の中野坂上で下車して、神田川に沿った遊歩道を歩いて行くのだが、今回は時間的に余裕があったので西武新宿から歩いてきて、税務署通り方面から細い道に入った。

いつもは帰りにこの前を通るから気が付かなかったが新宿区立柏木区民センターの文字。
しかも竣工定礎の壁面に何やらある。

上の画像をクリックする
寄ってみると「ウリの子供たち」とあった。

区民センターの方に伺うと、多摩美術大学卒の川村易氏の作品で、
「このあたりの農産物であった成子のウリが、畑にころころと並んでいた姿をヒントにしました。可愛いウリの仲間がここに集う人々を温かく迎えてくれます。
不思議の国のアリス出てくるハンプティ・ダンプティのような物語が作れればと思います。」
と書かれた資料を見せてくれた。

このような形で「ウリ」がここにあったとは、同校の生徒たちは知っているのだろうか・・・。



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新宿区の西北位置する同校からは高層ビル群が間近に見える。

上の画像をクリックする。
定植後に、台風の影響で大気が不安定となったことから、敷いたわらが飛び散り、先生方が支柱などを置いて防いでいた。

ウリハムシから鳴子ウリを守るためコンパニオン・プランツのネギも定着して新芽を出していた。

この日は、梶谷正義先生と共に伺い、担任の井出紘貴先生と國上遥子先生に栽培指導を行った。




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まくわうりの匂いを感じ取ってどこから飛んでくるのやら、ウリハムシが見つかった。

上の画像をクリックする
ウリハムシが見つかった鳴子ウリの葉には、食害の穴が無数にあいていた。
3匹見つけたが、2匹には飛んで逃げられてしまった。
両先生には、ウリハムシの食害は成育に影響が出るからと、見つけて取るようお願いした。





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我々が来たことで、帰宅途中の数人の生徒が寄って来た。
前回の授業で生徒たちに、雑草に土の中の養分を取られないように、気が付いたら抜くように云ってあったので、草むしりをする生徒もいた。




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ウリハムシから苗を守り、風でツルがもまれてねじれないようにビニール袋の底を抜いて行灯により、ある程度の大きさになるまで保護するように指導を行った。





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親ヅルに葉が5〜6枚出たところで、芯止めとして切ると、葉の付け根から子ヅルが伸びる。
子ヅルは葉が10〜12枚出たところで、芯止めし、孫ヅルを伸ばす
伸びだした子ヅルのうち、元気の良いものを3〜4本育てる。

雄花と雌花がでたら、雄花を切り取って花粉を付ける。

鳴子ウリは孫ヅルに実ること等、今後発生する栽培上の注意点を説明した。

尚、同校には「農」のある暮らしづくりのアドバイザーとして(一財)都市農地活用支援センターから派遣された。
posted by 大竹道茂 at 00:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 江戸のマクワウリ各種
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