台東区の谷中区民館で「江戸東京伝統野菜で東京再発見」の講座があるので、JRの日暮里駅で下車して谷中から会場に向かった。
禅寺の曹洞宗寺院・永久寺の前を通りかかったら。真っ白なアジサイの花が・・・・・。
山門から境内に入って根元を見ると、1本の株から伸びた太いツルが塀の上に伸びていた。
これはアジサイではない。
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永久寺の奥様にお聞きすると、「いわがらみ」と云う高山植物(ユキノシタ科)だそうだ。
何でも、先先代の住職平塚良明師が赤城山に登った折り、美しかったので一枝を持ち帰り挿したものが根付いたそうで、100年以上経っていると云う。
下手に剪定などして咲かなかった年もあるそうで、岩に絡みつく「いわがらみ」の名の通り、思うがままに絡みつかせているそうだ。
それにしても見事!!、
花期は、この時期1週間ほどで、小さな蜂などが群れるようになると花期は終りを告げるとか・・・。
1940年に出版された牧野日本植物圖鑑に載っていた。
『江戸伝統野菜で東京再発見!〜知られざるお江戸の農業〜』として、10時から話をさせていただいた。
5回にわたる講座で、第1回は、「江戸東京野菜とは!」、直接台東区に関係するものは、次回に話すが、
江戸東京野菜の定義、固定種と交配種の話を中心に、江戸東京野菜には物語があるとして、物語を紹介した。
会場が12時までと云うことで10分の休憩を挟んでたっぷり
尚、同講座には「農」のある暮らしづくりのアドバイザーとして(一財)都市農地活用支援センターから派遣された。
日暮里駅までの帰り道、日本美術院の院長「岡倉天心宅跡」東京都指定旧跡の前を通りかかった。
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茨城県五浦に移る前、いわゆる旧前期の日本美術院があった跡だという。
六角堂は、岡倉天心が思索の場所として自ら設計し五浦に建設したものだが、
岡倉の象徴として、ゆかりの地にもある。
事務局が、メールをくれた。
「台東区の講座第一回目ありがとうございました。
大変興味深いお話が多く、残り4回も大変楽しみです。
江戸から東京への農地や農作物を取り巻く環境と変遷について、
国の政策の話から、現在の事情までと、やはり大竹先生にしかお話いただけない内容だったと、先生のお話を聞くことができて、あらためてよかったと思っております。」
事務局さん、メールありがとうございました。