北区立稲付中学校(武田幸雄校長) の佐藤綾子栄養教諭から、昨年の暮れに来年も土曜公開授業のサタデースクールで、江戸東京野菜の話を依頼されていた。
佐藤栄養教諭とは、2011年度 北区教育研究会食育研究部の実践報告会に招かれて、江戸東京野菜のお話をして以来、
2012年から毎年、サタデースクールで1年生のクラス毎に、お話をさせていただいていて、今年も、先日、伺って4クラスの内、まずは1組と2組の皆さんに、お話をしてきた。
佐藤先生は、地産地消からも東京産食材を積極的に給食に使われていて、サタデースクールの前には、小松菜と東京のブランド豚・TOKYO Xを給食に調理し、その説明も丁寧に行われていたが、授業での反応も良かった。
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これまでもそうだが、同校の授業では、北区が板橋、練馬に繫がる城北地区で、関東ローム層の中でも火山灰土が深く、根菜類が良くでき、練馬大根、滝野川ゴボウ、滝野川ニンジンとどれも1メートルクラスの作物が収穫されたことなどを話した。
1組担任の星野純二先生も、一つひとつ物語のある江戸東京野菜に興味を持っていただいて、星野先生からも質問を戴いたことは、ありがたい話だ。
江戸東京野菜を栽培したいと云っていた佐藤先生に、昨年、滝野川カブを推薦した。
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江戸時代、品川で栽培されていた品川カブは、東海道から中仙道を介して同じような台地の滝野川にも導入され、滝野川カブと云われていたからで・・・、
昨年は、栽培途中の写真を佐藤先生から送ってもらい当ブログで紹介しているが、今回の授業では、1年生に紹介して、今年も栽培してもらうように話しかけた。
授業が始まる前に、佐藤先生から、生徒にはペーパーが配られた。
「江戸東京野菜の話を聞いて、どんな野菜があったか」、
「江戸東京野菜についてわかったこと。」等をメモするように・・・・
更に、聞いた話を家の人に話して、「一言コメントをもらう」と云うもの。
カメラは、佐藤先生にお渡しして、授業の様子は撮影してもらったが、
良く聞いていないと、家で説明できないわけだから、皆さん集中して聞いてくれたし、色々と書き込んでいた。
屋上では理科の樋口先生がトウモロコシを栽培していたが、その中に何やら滝野川カブに似た野菜が伸びていた。
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何でも、昨年滝野川カブを栽培した袋を再利用して、トウモロコシを栽培したようだ。
校庭と違って、太陽が良く当たっているが、鳥害の被害はあるようだ。
尚、同授業には「農」のある暮らしづくりのアドバイザーとして(一財)都市農地活用支援センターから派遣された。