2015年07月06日

台東区が企画した「江戸東京伝統野菜で東京再発見」、最終回で40品目を解説。


台東区が企画した「江戸東京伝統野菜で東京再発見」の5回シリーズは、前回は足立区舎人の農家見学だったが、今回で最終回を迎えた。

最終回は、再び谷中区民館に戻っての講座となった。




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講座が始まる前に、毎回熱心に話を聞いてくださった、仲佐直美さんと云う方が、第1回で差し上げたつまものの「鮎タデ」が、順調に育っていると、スマホで撮影した写真を見せてくれて、後でメールで送ってくれた。

上の写真をクリックする
また、お名前は伺わなかったが、屋外見学で撮影した写真をたくさん焼いていただいた。
ありがとうございました。

さて、最後は、江戸東京野菜の40品目について、一つひとつ解説を行った。



スクリーンショット 2024-07-08 195814.png

平成23年 江戸東京野菜推進委員会を、JA東京中央会に設置された。
当時、江戸東京野菜として、22品目が登録されたが、

昭和60年頃から探し始めて残っていた15品目の内訳は、
@練馬ダイコンは、練馬の橋本又一、登親子は種を守っていた
A亀戸大根は、葛飾区高砂の鈴木藤一さんが栽培
B高倉ダイコン、立川太三郎さんが栽培。
C東光寺ダイコン、平成二年大嘗祭庭積机代物で栽培の和田恒雄さん。
D滝野川ゴボウ、日本農林社の近藤宏社長か採種。

E東京ウドは、練馬区立野町の井口利一さん。
Fノラボウ菜は五日市農協ノラボウ部会が栽培。
G伝統小松菜(ごせき晩生)は、江戸川の後閑種苗の後関司社長が採種。
Hしんとり菜は、江戸川の生産者石川善一さんが栽培中、
I昭和28年、世田谷区北烏山の篤農家・下山義雄氏が育成

J奥多摩ワサビは、奥多摩農協の小峰晟常務がワサビ組合を指導した。
K金町コカブ、葛飾区の長谷清治さんが栽培。
L馬込半白キュウリは、大森地区の波多野金次郎氏が栽培していた。
M馬込三寸ニンジンは、波田野年成さんが栽培中
Nつまものは、足立の青年部長の荒堀安行さん他、生産者がいる。


その後復活した7品目の、
@伝統大蔵ダイコンは、世田谷の大塚信美さんが復活
A寺島ナスは、三鷹の星野直治さんが指導し第一寺島小学校で復活。

B青茎三河島菜は、宮寺光政さんが復活し、尾久宮前小で普及。
C本田ウリは、足立区の内田宏之・和子夫妻が自宅で栽培する。

D小金井マクワ、小金井市の井上誠一さんの畑で栽培。
E品川カブは、宮寺光政さんが復活、品川の大塚好雄さんが普及
F砂村一本ネギは、第五砂町小で銭元真規江栄養教諭が復活した。、




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平成24年度 8品目を追加登録、江戸東京野菜は 30品目となる。





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平成25年度 4品目を追加登録
江戸東京野菜は34品目となる






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平成26年度 6品目を追加登録、江戸東京野菜は 40品目となる

1時間ほどかけて40品目を紹介し、その後、休憩をとってから50分ほどで江戸東京野菜が目指すものとして、江戸東京野菜コンシェルジュの活躍ぶりや、イベント等について、紹介した。

受講者には、今後のイベントにも参加していただけるよう、
計画されている情報を紹介した。

8月1日2日 「にっぽん伝統野菜フェアー」丸の内「キッテ」
に江戸東京野菜も出店

11月2〜3日「東京都農業祭」明治神宮宝物殿前広場、昨年の様子
問/042−528−1371(JA東京中央会)

11月21日 江戸東京野菜探訪ツアー(東京都農住都市支援センター主催) 
は9月下旬募集開始。昨年の様子

12月6日 「練馬大根引っこ抜き競技大会」
問/03−3995−5511(主催: 練馬区・JA東京あおば)過去の大会


それ以外、恒例の祭りなど

7月20日 「すもも祭り」府中大国魂神社
       問/042−362−2130
9月5日「しょうが祭り」八王子市・永福稲荷神社例大祭
       問/042−623−0720(八幡八雲神社)
9月8〜9日「しょうが祭り」あきる野市二宮・二宮神社例大祭
       間/042−558−5636
9月11〜21日「生姜祭り」港区・芝大神宮例大祭だらだら祭り
       問/03−3431―4802

10月19日20日「べったら市」日本橋・宝田恵比寿神社例大祭
       問/03−3664−5671(べったら市保存会/江戸屋)
11月上旬  農林水産祭「実りのフェスティバル」
       問/03−6441-0791〈(財)日本農林漁業振興会〉

12月20日,26日 「舎人文化市(ごぼう市)」
舎人氷川神社(見沼代親水公園下車)
問/03−3899−4014(足立区舎人区民事務所)
1月7日  「だいこん祭り」浅草・待乳山聖天例大祭
       問/03-3874-2030
3月日曜日「亀戸大根の福分け祭り」亀戸香取神社
       問/03−3684−2813
3月下旬日曜「のらぽう祭り」五日市・子生神社

追申



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受講者として参加されていた放送作家のMOKO/もこさんと、私の手伝いで来ていた東京農大の3年生古屋雄祥さんとで、谷中銀座を抜けて「団子坂」へ

団子坂は、文京区になるようだ。

上の写真をクリックする

団子坂では、明治8年(1875)、初めて入場料をとって菊人形展が行われたとして有名だ。
この年は、4〜5軒の植木屋で始まったようだったが、大勢の江戸市民が見に来たことから、翌年からは30軒にもなったという。

かつての様子は、ビルが立ち並んで見る影もない。

坂の上には、森鴎外記念館があった。




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坂の途中に、文京区が建てた「団子坂」の説明板。

上の写真をクリックする
この坂の上には森鴎外が居住していたとあるが、
上野・池之端、「鴎外荘」のホテル水月では、江戸東京野菜のイベントを何回か企画してもらったことがある。

追録



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団子坂に向かう前に、谷中銀座のはずれで、3人で簡単な打ち上げに、魚屋さんがつくる魚料理「冨じ家」で昼食。
谷中銀座商店街の中央にある創業80年の鮮魚店「冨じ家」の料理店だ。

堀炬燵の席が程なく空いた。
紀州備長炭使用だという、ぎんだら御膳を注文。

新入職員の頃は、「麦飯にトロロのぎんだら定食」を良く食べたなどとつまらない話をして・・・。
セットだとビールが100円安いというので、昼から生ビールを注文。
連れの二人は、飲めないとか言って・・・・。



posted by 大竹道茂 at 00:42| Comment(1) | TrackBack(0) | 食育・食農・講演会等
この記事へのコメント
大竹さま

先日は有難うございました。ご馳走さまでした。
今回5回の講習では、復習も含め、大きな収穫を得ることが出来ました。
本当に有難うございました。これからも江戸東京野菜について勉強してまいりますので、よろしくお願いします。

先日、台東区立中央図書館の講習会で、諏方神社の案内板が紹介されていました。

MOKO/もこ
Posted by MOKO/もこ at 2015年07月06日 14:54
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