内藤カボチャを栽培をしている、西新宿小学校の清水仁校長と今年から5年生の担任になられた佐々木琢教諭にお会いした話は、当ブログで紹介したが、
カボチャの花が咲く頃に、江戸東京野菜のひとつ内藤カボチャの話をしてほしいと依頼されていたので、
先月日程の調整をして、先日伺った。
当日の1時間目は、受粉の授業で、小笠原秀二主事が指導し、2時間目、3時間目を使って内藤カボチャの話を依頼されている。
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校庭の西側から内藤カボチャが栽培されている圃場を見ると、何と校舎の上に東京都庁舎のツインタワーが間近に見える。
雨が降りそうな天候だったので、霞んでいたが・・・・。
8時45分から1時間目の受粉授業が始まるというので、20分前には同校に着いた。
校長室で清水校長先生としばらく、江戸東京野菜の取り組みについてお話をしているところに、佐々木先生が迎えに来てくれた。
内藤カボチャの前に、小笠原主事が脚立を用意していた。
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小笠原主事の手元を良く見るために生徒達は脚立の周りに集まった。
ウリ類には、雄花と雌花があるとの説明に、その違いを実際に見て確かめていた。
花粉を雌花に付ける場合は、作業がしやすいように、雄花の花びらをむしり取って、優しく雌花に付けると・・・・。
「やってみたい人!」と云われて、2人が手おあげた。
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ボール避けの構築物にカボチャを這わせていて、裏から見ると親ヅルから子ヅルが出て、それに、幾つものカボチャが実っていたが、
予定されていた授業の日以前に、花が咲いたものは、小笠原主事が受粉作業を終えていたもの。
同校では、5年生が江戸東京野菜について学んでいることから、市民向けに話しているのと同じように徳川家康、内藤清成など歴史の話も理解できたようだ。
生徒達の今年の目標は、「内藤がポチャを広めよう!」との目標を建てているようで、これから、調べ学習が始まるとか、そこで参考になると思われる話し、質問にも応えた。
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内藤カボチャが、栽培されなくなった理由、西洋カボチャと日本カボチャ(内藤カボチャ) の味の違いを説明、「どのような料理に合うかなどを研究すると、広めることができるのでは・・・・」と
料理研究家の林幸子先生の料理を紹介しアドバイスを行った。
内藤カボチャは、内藤家のお屋敷地で栽培されていたが、江戸から明治に変わり明治政府の管理下に置かれると、カボチャの産地は青梅街道沿いに移動したものは「淀橋カボチャ」、甲州街道沿いに移動したものは「角筈カボチャ」と呼ばれていた。
秋には、江戸東京野菜で新宿の町興しを行っているNPO法人おいしい水大使館の成田重行理事長がお話することになっている。
廊下には、生徒たちが勉強しやすいように、今年も学校図書館支援員の小野里尚美さんが、江戸東京野菜の関係書籍や、カボチャ関係の本が集めてくれていて、小野里さんは教室の後ろで授業を見守っていた。
また、社会福祉法人新宿区社会福祉協議会の青木智恵主事も授業を参観されていた。
尚、同授業には「農」のある暮らしづくりのアドバイザーとして(一財)都市農地活用支援センターから派遣された。