全国青果物商業協同組合連合会(野本要二会長)が、先日、第35回全国大会(東京大会 近藤栄一郎実行委員長) を新宿の京王プラザホテルに、会員など250余名集めて開催された。
青果商の全国組織、同連合会の野本会長は、挨拶で
「少子高齢化の進展で、消費者の購買行動が変化し、ネツトスーパーや電子商取引なども浸透している。
全青連傘下の会員は、消費者の購買行動の変化やeコマースの進展など青果小売業を取り巻く環境の変化を充分に踏まえて、マーケットイン志向による消費者視点で青果小売の専門性を発揮することが極めて肝要と考えている。」
「会員の一部では、より専門性を高めるためのスキルアップを通じた後継者育成はもとより、消費者視点を踏まえた販売戦略や食育の普及推進に資するものとして「八百屋塾」を開催し取り組んでいる。」
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「全国大会を通じて多くの会員間との課題、将来展望など情報交換を行って有意義な全国大会になるよう祈願している。」と・・・・。
大会資料の表紙には、江戸の三大青果市場・神田・駒込・千住の写真が掲載されれていた。
4月だったか、東向島で江戸東京野菜の寺島ナスを使ってまち興しを行っている青果店「大喜青果」の阿部敏さんから今年、青果商の全国大会が東京で開催されるが、主催者の全青連事務局が江戸東京野菜を展示したいと云っているので、相談に乗ってくれとの電話を戴いた。
その後、事務局の佐々木順平さんが日程調整してくれて、谷中の講座に行った帰りに秋葉原の全青連に伺い、野本会長と山田啓二専務理事にお会いした。
開催時に収穫される「江戸東京野菜」と、栽培している生産者名をお伝えしたが、入手方法としては江戸東京野菜を集荷している築地の東京シティ青果(株)で担当している朱亀寿美朗部長に相談するようお伝えした。
東向島の阿部さんが、寺島ナスのTシャツ姿で、鉢植えの寺島ナスを持ち込み展示し、皆さんに紹介していた。
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当日集荷された江戸東京野菜は、三鷹市星野農園の寺島ナス、国分寺市小坂農園の馬込半白キュウリと、谷中ショウガ、千島ワサビ園の奥多摩ワサビ、西東京市矢ヶ崎農園の伝統小松菜、シントリ菜、三河島枝豆が、会場入り口にディスプレーされたが、
大会参加の青果商の方々は、手に取ってご覧いただき良い評価を戴いたと、阿部さんは語っていた。
野本会長の挨拶にあった、東京都青果物商業協同組合が実施している「八百屋塾」では、8月9日(日)、江戸東京野菜の栽培現場を視察しようと、三鷹市の星野農園、国分寺市の小坂農園、小平市の岸野農園、西東京市の矢ヶ崎農園へのバスツアーを予定している。