深大寺恒例の「夏そばを味わう集い」が開催された。
味わう会に先立ち、「献そば式」が執り行われたことは、前回伺った時も紹介した。
「そば守観音」が、バス通り際に建立されてからは初めてなので、お練りにも参加してお参りをしてきたことは、昨日紹介している。
今年の「夏そばを味わう集い」は、鹿児島県志布志市で栽培された「春のいぶき」のそばも打つそうで、本田市長さんはじめ市役所で産業振興をされている方々10数名もお見えになっていた。
また、地元調布市の機関代表や関係者等が参加されていた。
江戸ソバリエ協会では、伝統のそば文化「献そば」の儀式を各地で行っているが
☆深大寺 献そば チーム、山田義基氏、伊藤淳子氏、
☆天目山栖雲寺〈山梨県〉 蕎麦奉納 チーム、木下善衛氏、井上章氏、
☆神田明神・国王神社 江戸蕎麦奉納 チーム、
小沢和重氏、三上卓治氏、橋本曜氏、ほしひかる氏、
☆江戸ソパリエ講師として、渡邉和嘉氏と2人で参加した。
開会に当たって、深大寺 第88世 張堂完俊住職(天台宗別格本山 浮岳山 昌楽院) は、
「深大寺 夏そばを味わう集い」は、今年で、第5回を迎えました。
江戸ソバリエ協会「石臼の会」のご協力で、ご本尊様の宝前において献そば式を執り行い、皆様のご健康をご祈念申し上げ、盛夏のそばをご接待させて頂きます。
今回も、 2種の夏そばをご用意いたしました。
1種は、長きに亘り交流が続いている埼玉県三芳産と、もう1種は、今回新たにご縁を頂戴しました鹿児島県志布志産の夏そばをご用患いたしました。」と・・・・
「・・・正暦2年(991) 第18代天台座主慈恵大師良源大僧正の自刻像が、大師の高弟である慈忍和尚、恵心僧都(えしんそうず)両師の意を受けた寛印により遥か叡岳より深大寺に遷座されました。
その、恵心僧都(源信) が亡くなって来年で千年になり・・・・・」
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写真左上 べつこう豆腐育膳スープ仕立て。
冬木れい氏監修 東西薬局提供
写真右上 志布志ちりめんおろし 志布志名産
写真右下 志布志鱧天(さつまあげ) 志布志名産
写真左下 きゅうり 福島県須賀川産
イルカが泳ぐ穏やかな志布志湾で獲れる「ちりめん」は、
お土産に各自の席に置いてあった。
住職の好きなきゅうりは住職の出身地福島産。
ほし理事長の説明では、常陸秋そば系とのこと
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写真左から、橋本氏、三上氏(江戸ソバリエ理事)、山田氏(石臼の会会長)
写真右 渡邉和嘉氏
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芋焼酎も各テーブルに1本の提供が志布志市からあり、
蕎麦湯で割っていただいたが、まろやかな味だった。
志布志市からは、本田修一市長が挨拶、
志布志市では、12月31日の年越しそば用のそばを栽培してきた。
5年前から、「志布志の夏そば」のブランド化を目指して約11ヘクタールの面積で32戸の農家などが約5トンから7トンを収穫している。
「夏越しの大祓」に「夏そば」を食べる食文化の普及も行っていて、6月30日に志布志市では「夏越しそばまつり」を実施しているという。
本田市長は、「ふるさと納税」特産品カタログも持参するなど、トップセールスを展開していた。
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NPO江戸ソバリエ協会のほしひかる理事長(写真右)は、埼玉県三芳の船津氏が欠席したことから、三芳産のそばについて、代わって解説を行った。
写真左は、前菜のべっこう豆腐育膳スープ仕立てを監修した料理研究家の冬木れい先生と名刺交換をしたが、
江戸東京野菜もご存じで、出身地栃木の伝統野菜で料理を作りたいと、話されていた。
会場には、落語家の三遊亭圓歌師匠がみえていた。
何でも志布志の観光大使をされているようで、夏そばの大きなポスターが入口にあった。
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2代目三遊亭歌奴時代に、カールブッセの「山のあなたの空遠く・・・」、の新作落語は有名だ・・・
張堂住職からの指名で挨拶に立ったが、話しはじめたら腰も伸びで、たっぷり噺して会場を沸かせた。