2015年07月23日

都立農業系高校のプロジェクト発表で、江戸東京野菜をテーマにした2校が東京都代表に決定。


東京都立の農業系高校は島嶼地区を入れると9校あり、持続可能な循環型社会を目指して、東京の農業や食品等関連産業の発展に寄与するとともに、緑あふれる東京を次世代に継承するための環境保全にも貢献している。




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各都立農業系高校の設置学科を見てみると、各校とも時代の要請に応えた特徴ある農業教育が行われている。

都立園芸高校を見ると、江戸東京野菜プロジェクト「江戸っ子」のシールが張られていることから、今年は江戸東京野菜を勉強したいという1年生が10人も入学したという。

講堂入り口で、「大竹さんですか!」と目ざとく見つけて挨拶をしてくれた3人も1年生だった。
頼もしい、今後の活動が楽しみだ。

農業系高校では各学科の中で、課題研究として各種のプロジェクトが生まれている。
これらプロジェクトの成果を発表し、学生(クラブ員)の科学性を高めると共に、専門的な能力や態度を高めるために、全国の農業系高校で組織する「日本学校農業クラブ連盟」が、毎年、全国大会を実施しており、7月20日、都立園芸高校講堂で、東京都予選会が行われた。


先日、都立農産高校に伺ったおり、同校のプロジェクトの取り組みを映像で見せていただいた事は、当ブログで紹介した。

近いうちに予選会があると伺ったので、並川直人校長にお願いして、取材の了解を取っていただいた。

予選会は、食料・生産、環境、文化生活に分かれているが、出場校の発表テーマを見て驚いた。

今回の出場高は、「食料・生産」では
都立農芸高等学校の園芸科学科4名が、
「江戸東京野菜を活用した商品開発」、

都立農産高等学校の園芸デザイン科10名が、
「青茎三河島菜の復活栽培の取り組み〜この土地に根付く蔬菜の確立に向けて〜」

「文化・生活」では
都立園芸高等学校の園芸科3名(定時制)か「園芸活動を通した高齢者の方との交流」

都立瑞穂農芸高等学校の食品科4名が
「江戸東京野菜で六次産業化 〜瑞穂を笑顔にプロジェクト〜」

何と出場校4校の内、3校が江戸東京野菜を取り上げた。
こうなると、今回欠席の都立農業高等学校でも、地元の「府中御用ウリ」を栽培しているだけに出てきてもらいたかった。

江戸東京野菜をテーマにした学校の発表を紹介すると


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都立農芸高等学校、
「私たちは学校で野菜を栽培することの素晴らしさを学んでいる。
3年間の学習を通して、私たちは野菜栽培の素晴らしさを多くの方々に知ってもらいたい、地元農家の役に立ちたいと思うようになった。
 そこで、私たちは「江戸東京野菜の栽培キット」を開発する研究に取り組んでいる。」


江戸東京野菜の中から選び出した野菜を大手種苗会社とタイアップして、「種」「土壌」「栽培容器」をセットにして販売しようという。

江戸東京野菜の歴史などを知ると、「食べてみたい」「栽培したい」の要求が消費者から寄せられるだけに、手軽に栽培できるキットは、需要があるはずだ。





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都立農産高等学校
『青茎三河島菜の復活栽培の取り組み 〜この土地に根付く読菜の確立に向けて〜』
 「農産高校園芸部では3年前から荒川区と連携して、江戸伝統野菜の−つであり、長年にわたってその存在が幻とされてきた「青茎三河島菜」の栽培を行っている。この土地での栽培方法が確立されていないものを栽培してわかったことや課題を振り返り、周年栽培の確立等に向けた取り組みを紹介する。」


荒川区の伝統野菜「青茎三河島菜」は同区の観光資源だとする要請を受けて始まった栽培は、日暮里マルシェでの販売や、商品開発、さらに、小学校での栽培指導などの交流事業は活発で、模範的な活動だ。




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都立瑞穂農芸高等学校
江戸東京野菜で六次産業化 〜瑞穂を笑顔にプロジェクト〜
「かねてより、江戸東京野菜を活用して瑞穂町の六次産業化を図りたいと考えていた。そのような中、地元JAより、内藤唐辛子を使った商品開発を依頼された。
地元そば店の指導助言を仰ぎながら現在、七色唐辛子の試作を重ねている。また、瑞穂町における「六次産業化」が実現可能かどうか、JAや瑞穂町などを通じて調査した。」


東京都西多摩郡東部の瑞穂町が、農業振興としての作物選定を模索している中で、江戸東京野菜の内藤とうがらしを使った商品開発を地元JAから依頼され、「六次産業化」に向けた取り組みが始まった。

同校も、江戸東京野菜を使っての提案を積極的に行うなど、地域の機関としても期待されている。
発表も、男子と女子がステージ上で、かけあいは練習の跡がうかがえ、また、パワーポイントも変化がありわかりやすく、映像もきれいだった。

各高等学校の校長先生等による審査会が別室で行われ、慎重に審査された結果、1校ずつが選ばれた。





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「食料・生産」で東京都代表は、
 『青茎三河島菜の復活栽培の取り組み 
〜この土地に根付く読菜の確立に向けて〜』
の都立農産高等学校。

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園芸デザイン科
3年 風間美杜穂、3年 寺本茜、3年 香取泉、3年 加藤幸乃、
3年 類家敦也 3年 野地桃子、2年 中畑元汰、2年 冨岡愛美、
1年 内田和希、1年 木幡茜里。(以上敬称略)
写真は同校より提供戴いた。




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「文化・生活」で東京都代表は
江戸東京野菜で六次産業化 〜瑞穂を笑顔にプロジェクト〜
の都立瑞穂農芸高等学校。

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食品科
2年 乙訓瑞生、2年 酒井郷、2年 佐藤雅、2年 須藤禎生
(以上敬称略)
写真は同校より提供戴いた。


何年か前に、江戸東京の伝統野菜のタネを地域で守っていただくことも、東京の農業系高校の役目ではと、校長会でお願いをしたことがあった。

審査会に向かう都立園芸高校の徳田安伸校長に、ご挨拶をしたら、大竹さんの取り組みが広がっていますねと云っていただいた。

尚、関東大会は、8月21日 千葉県君津市民文化ホールで開催される。
関東大会に、出場する両校にエールを送ります。

posted by 大竹道茂 at 00:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 小・中・高 食育の取組
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