先日、久しぶりに東京農大に行ってきた。
農大の農友会農村調査部3年 古屋雄祥(国際食料情報学部 食料環境経済学科)さんからメールをもらった。
農村調査部は毎年、食料や農業に関するテーマを調査している部活動です。
今年は「伝統野菜の伝承の成功要因」というテーマで、「京野菜」「信州の伝統野菜」の伝統野菜ブランドの代表者の方や生産者の方を対象にヒアリング調査をしているという。
結果は、11月に行われる収穫祭で発表するのだという。
1956年創部で昨年60年周年を迎え、壁にはこれまでのOB達の名札がかかっていた。
同調査部では、江戸東京野菜も取り上げようと、担当の高橋純也さんが5月に新宿御苑で開催した江戸東京野菜講座を受講して、非常に参考になったというので、「京野菜」「信州の伝統野菜」担当の皆さんたちにも、ヒヤリングの機会を作ってくれと云うので、常盤松会館の同部に伺った。
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写真右から、1年 木分 陽介さん、2年 北崎 守さん、3年 古林 拓実 (幹事 代表)さん、
3年 古屋 雄祥さん、1年 草深 悦誌さん。
かつて、江戸東京野菜を収穫祭で取り上げた研究室があった。
10数人の学生にヒヤリングの時間もたっぷりと取って話したが、個々の学生の理解度に差があって、原稿の再確認なしに収穫祭で、評論的に発表されてしまった。
勿論収穫祭への招待もなかった。
そんな、苦い経験があるから、今回はお互いが納得した中での発表をお願いしてきた。
収穫祭での野菜の即売も合わせて行うことも理解度が増すので、江戸東京・伝統野菜研究会の由井和也さんは、ノウハウを持っているからアドバイスをもらったらと紹介した。
メールをくれた古屋さんは、台東区の講座を手伝ってもらっている。
表敬訪問
ここまで来たのだからと、東京農大グリーンアカデミー2階にある校友会事務所に、小野甲二事務局長を訪ねた。
今年の2月に、農政ジャーナリストの鈴木俊彦さんの出版を祝う会に来てお会いして以来だ。
久しぶりに、お互いの健康を称えあったが、全国の先輩長老のご機嫌取りも仕事の内だから大変だろう。
何年か前に、校友会が本を出したのを知っていたので、話題を向けたら出してきた。
東京農大出版会から校友会編として逸品堂シリーズ@「醸す人」と云うもので、東京農大醸造学科を卒業して酒蔵を継いでいる者が多い。
この本、全国の卒業生が経営している酒蔵を紹介したものを、就任早々編纂してたが、好評だったようで
、今年になって第2弾として、逸品堂シリーズA「食農の匠」を発行したという。
東京農業大学の初代学長の横井時敬博士は「稲のことは稲にきけ、農業のことは農民にきけ」と、世の中の実際から学ぶ「実学主義」を唱え、「実学」を教育・研究の基本としている。
校友会小野事務局長は、「実学主義」に学んだ東京農大OBが様々な創意工夫により農業の「6次産業化」に取り組んでいる姿とその生産品を調査して「食農の匠」として取りまとめたもの。